よい苗の見分け方
店先に並ぶ苗は、花が咲いているものより、葉が締まって株元から枝分かれしているものを選びます。花付きの苗は華やかですが、ポットの中で根が回りきって、植えた後の伸びが鈍いことがあります。葉の裏に白い粉やアブラムシがいないかも見ておきます。
品種は花の大きさと株の性質で選びます。小輪で株がよく広がるものは寄せ植えや花壇の縁取りに、やや大きめの花で立ち上がるものは単独で鉢植えにすると見栄えがします。同じ品種でも色によって株の勢いが違うので、並んだ苗を見比べて葉の色が濃く締まったものを選びます。
| 見た目 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 葉の間隔が詰まり株元が太い | よい苗 | 日に十分当たって育っている |
| 茎が長く葉がまばら | 避ける | 徒長して植えた後も倒れやすい |
| 下葉が黄色い | 避けるか安ければ可 | 肥料切れか水切れ。回復はする |
| ポットの底から根が出ている | 早めに植えれば可 | 根詰まりぎみ。根鉢を崩して植える |
植える場所と土
日当たりのよい場所ほど花数が増えます。冬の間、一日五時間以上日が当たる場所が理想です。土は水はけがよければ特に選びませんが、花壇では植える二週間前に苦土石灰を軽くまき、堆肥と元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)を混ぜておきます。プランターなら市販の草花用培養土で十分です。
前の年にパンジーやビオラを植えた場所に続けて植えると、連作で立枯れが出やすくなります。花壇なら場所を変えるか、新しい土を足して入れ替えます。プランターは古い土を使い回さず、少なくとも半分は新しい培養土に替えます。
- 深さ二十センチを耕す
- 花壇は深さ二十センチほど耕し、一平方メートルあたり堆肥二〜三キロと緩効性の化成肥料をひとつかみ混ぜます。水がたまる場所は土を盛って高くします。
- プランターの大きさ
- 六十五センチの標準プランターなら三株から四株が目安です。詰めて植えると冬は華やかですが、春に株が広がって蒸れます。
- 鉢底石を敷く
- 鉢底に軽石を二〜三センチ敷いて水はけを確保します。冬の過湿は根腐れの一番の原因です。
根鉢の扱いと植え方
ポットから抜いた苗の根が白く回っていたら、底の部分を手で軽くほぐして根を外向きに広げます。根が回っていなければ崩さずそのまま植えます。植える深さはポットの土の面と同じ高さにし、深植えも浅植えも避けます。
- 植える前に水を吸わせる
- ポットのまま水を張ったバケツに沈め、泡が出なくなるまで吸わせます。乾いた根鉢のまま植えると、植え穴の水が根鉢に入りません。
- 根鉢の底を三分の一ほぐす
- 根が回っている株は、底の根を指でほぐして広げます。全体を強く崩すと活着が遅れるので、底と側面の表面だけにします。
- 株間は二十センチ
- 花壇では二十センチから二十五センチ空けます。植えた直後は寂しく見えますが、三月には株が直径二十センチ以上に広がります。
- たっぷり水をやる
- 植えた直後に株元にたっぷり水をやり、土と根鉢をなじませます。以後は表面が乾いてからやります。
十一月下旬を過ぎて植えると、根が張る前に寒さが来て春まで大きくなりません。遅れた苗は少し詰めて植えて冬の見栄えを取ります。
植え付け後の花と肥料
植え付け時に咲いている花やつぼみは、思い切って摘み取ると根張りが早まります。もったいなく感じますが、株が落ち着いた後の方が花数がはるかに増えます。肥料は植え付けの一〜二週間後から、薄めた液体肥料を週に一度か、緩効性の粒肥料を月に一度置きます。
寄せ植えにするときは、ビオラより背の高い草花を後ろに置き、ビオラは手前と縁に配します。春に株が広がって隣の株を覆うので、隣との間隔は最初から十五センチ以上空けておくと、三月に蒸れて弱ることが減ります。
- 植えたときの花は摘む
- 咲いている花とふくらんだつぼみを付け根から摘みます。株が根を張ることに力を回せます。
- 液体肥料は薄めで続ける
- 規定より薄めの液体肥料を週に一度、冬の間も続けます。冬に肥料を切ると春の伸びが鈍ります。
植えた後に元気がないときの見分け
植えて一週間ほどしおれるのは根が動いていないだけで、朝には戻るなら心配いりません。日中しおれて朝も戻らないときは、根鉢が乾いているか、逆に水のやりすぎで根が傷んでいるかのどちらかです。株元の土を指で触って確かめます。
植え付けの翌週に急な寒波が来ることもあります。根付く前に強い霜に当たると株が持ち上がるので、天気予報で氷点下が続くと分かったら不織布を一枚かけておきます。根付いた後の株なら霜だけで枯れることはありません。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 昼はしおれ朝は戻る | 根がまだ張っていない | そのまま様子を見る。日陰は不要 |
| 朝もしおれ土が乾いている | 根鉢に水が入っていない | 株元にゆっくり水をやり、根鉢まで湿らせる |
| 土が湿っているのにしおれる | 過湿で根が傷んだ | 水を控え、風通しのよい場所へ |
| 下葉が黄色く落ちる | 肥料切れか根の傷み | 液体肥料を薄めに与えて回復を待つ |
ビオラの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
ビオラの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はビオラの育て方にまとめています。
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