季節ごとに置き場所を変える
クレソンは冷たい流れの中で育つ植物で、涼しくて明るい場所を好みます。春と秋は日なた、夏は午前だけ日が当たる半日陰か、すだれの下に移します。夏に日なたに置いたままだと、水があっても葉が黄色くなり、根が腐ります。
冬は霜に当たると葉が傷みますが、株は枯れません。軒下か不織布をかけた場所で冬を越し、三月に日なたへ戻します。室内で育てるなら窓辺の明るい場所で、暖房の風が直接当たらないところに置きます。
| 時期 | 置き場所 | 水の管理 |
|---|---|---|
| 3〜5月 | 日なた | 受け皿の水を切らさない。週一回入れ替える |
| 6〜9月 | 午前だけ日の当たる半日陰、すだれの下 | 朝夕に水を替える。ぬるくなったら足す |
| 10〜11月 | 日なた | 受け皿の水を切らさない |
| 12〜2月 | 軒下、不織布の下 | 土が湿っていればよい。凍る日は水を減らす |
水は切らさず、腐らせない
鉢植えは受け皿に常に一センチから二センチの水をためておきます。土が乾くと葉が細く硬くなり、辛みが強くなります。ただし同じ水をためたままにすると腐って根を傷めるので、春と秋は週に一回、夏は毎日、受け皿の水を捨てて新しい水に替えます。
発泡スチロールの箱で育てる場合は、水位を二センチほどに保ち、週に一回は全部捨てて入れ替えます。水面に緑の藻が出たら替える合図です。流れを作る必要はなく、こまめに替えれば止まった水でも育ちます。
- 受け皿の水位を毎朝見る
- 受け皿の水が減っていたら足し、一センチから二センチを保ちます。空になっていたら鉢の上からもたっぷり与えます。
- 週一回は捨てて替える
- 受け皿の水を全部捨て、鉢の上から水を流して古い水を押し出し、新しい水をためます。
- 夏は朝夕に替える
- 水温が上がると根が腐ります。朝と夕方に受け皿の水を替え、ぬるいときは足して温度を下げます。
水に指を入れてぬるいと感じたら、根も同じ温度にさらされています。すぐに替えて、置き場所を涼しい場所へ移します。
肥料は少しずつ、水耕は薄い液肥
クレソンは肥料が多いと葉が大きく柔らかくなりますが、辛みと香りが弱くなります。土植えなら植えつけ時の元肥(前もって入れる肥料)だけでも育ち、摘み取りが続く春と秋に、薄めた液体肥料を二週間に一回与えれば十分です。
水耕栽培では、水に規定の半分から四分の一に薄めた液体肥料を混ぜます。濃いと根が茶色くなって傷みます。夏と冬は生育が止まるので肥料は与えず、水だけにします。
- 摘み取りの時期に液肥
- 三月から五月と九月から十一月、規定より薄めた液体肥料を二週間に一回、水やりの代わりに与えます。
- 水耕は四分の一の濃さ
- 水耕の水に規定の四分の一に薄めた液体肥料を混ぜ、週一回の水替えのたびに作り直します。
- 夏と冬は肥料を止める
- 伸びが止まっている時期に与えると根が傷みます。新しい葉が伸び始めてから再開します。
摘み続けて姿を保つ
クレソンは伸ばしっぱなしにすると茎が長く這って葉がまばらになります。茎の先を摘む摘心(先端を切って枝分かれさせること)を兼ねて、こまめに摘み取ると、節から新しい芽が出てこんもりと茂ります。摘み取りが手入れそのものです。
春に花芽が上がってきたら、早めに摘み取ります。花を咲かせると葉が硬くなり、辛みが強すぎて食べにくくなります。花茎を摘めば、また葉の芽が伸びてきます。
- 先端から十センチを摘む
- 茎の先端十センチほどを、節の上でハサミか手で摘みます。残った節から二本の芽が出ます。
- 花芽は見つけ次第摘む
- 茎の先に小さなつぼみの塊が見えたら、その下の節で摘みます。放置すると葉が硬くなります。
- 混みすぎたら茎を間引く
- 茎が重なって内側が黄色くなったら、古い茎を根元から抜いて風を通します。抜いた茎は挿し穂に使えます。
摘む回数が多いほど脇から柔らかい芽が増えます。二週間以上放っておくと茎が固くなるので、食べ切れなくても先端は摘んでおきます。
水と置き場所でつまずいたときの切り分け
葉が黄色い、茎が細く伸びる、根が茶色い。クレソンの不調は水の温度と古さ、それに日の量でほぼ説明がつきます。受け皿の水に指を入れ、置き場所を見直してから手を打ちます。
- 夏に葉が黄色く溶けた
- 水温の上昇と蒸れです。涼しい半日陰へ移し、傷んだ葉を取り、水を毎日替えます。九月に持ち直せば秋に摘めます。
- 茎が細く長く伸びて葉が小さい
- 日が足りません。室内なら窓辺へ、屋外なら日なたへ移します。伸びた茎は摘んで挿し芽に使えます。
- 根が茶色くなって水が臭う
- 水が腐っています。根を流水で洗い、茶色い部分を切り、新しい水に替えます。以後は替える回数を増やします。
- 葉が硬くて辛すぎる
- 水切れか花芽が付いています。水を切らさず、花芽を摘み、新しく伸びた柔らかい葉を摘みます。
クレソンの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
クレソンの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はクレソンの育て方にまとめています。
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