摘みごろは茎の長さと季節で決める
植えつけから三週間から一か月、茎が十五センチから二十センチに伸びたら最初の収穫です。先端から十センチほどを摘みます。春の三月から五月と秋の十月から十一月がいちばん柔らかく、夏は硬く、冬は伸びが止まります。
一度に株の三分の一以上を摘むと、次の芽が出るまで時間がかかります。一株から少しずつ、何株からも摘むと、二週間ごとに収穫が続きます。花芽が上がる四月下旬以降は、花茎の下で摘んで葉の芽を出させます。
| 時期 | 葉の状態 | 摘み方 |
|---|---|---|
| 3〜4月 | いちばん柔らかい | 先端十センチを摘む。二週間ごとに続く |
| 5月 | 花芽が上がり葉が硬くなり始める | 花茎の下で摘んで葉の芽を出させる |
| 6〜9月 | 硬く辛みが強い | 摘み取りは控え、挿し芽用に伸ばす |
| 10〜11月 | 再び柔らかい | 先端十センチを摘む |
| 12〜2月 | 伸びが止まる | 必要な分だけ少しずつ |
先端を節の上で摘む
摘む位置は葉の付け根、つまり節のすぐ上です。節を残せば、そこから二本の芽が伸びて株が茂ります。節の途中で切ると、残った茎の切り口が枯れ込みます。ハサミでも手でも構いませんが、朝の涼しい時間に摘むと水分が多くて柔らかいです。
摘んだ茎は太いものほど硬いので、料理では先端の柔らかい部分をサラダに、太い茎は炒め物やスープに分けると無駄がありません。摘みたては辛みが立ち、時間がたつと香りが抜けるので、使う直前に摘むのがいちばんです。
- 朝の涼しいうちに摘む
- 露が残る朝に摘むと水分が多く柔らかいです。日中に摘んだ葉はしんなりして持ちが悪くなります。
- 節のすぐ上で切る
- 先端から十センチ、葉の付け根の上で切ります。残した節から新しい芽が二本出て、二週間ほどでまた摘めます。
- 株の三分の一まで
- 一株から一度に摘むのは全体の三分の一までにし、残りの葉で株を養います。丸裸にすると次の芽が細くなります。
- 硬い茎は下ごしらえで分ける
- 太い茎と柔らかい先端を分け、先端はサラダなどの生食に、太い茎はおひたしや炒め物などの加熱に回します。
冷蔵は水に挿すか湿らせて包む
クレソンは乾くとすぐしおれます。摘んだらすぐに水を張ったコップに茎を挿し、袋をかぶせて冷蔵庫の野菜室に入れれば四日から五日持ちます。コップが使えなければ、湿らせたキッチンペーパーで包んで袋に入れます。
長く置くと辛みが抜けて葉が黄色くなります。たくさん摘めたときは、さっとゆでて水気を絞り、小分けにして冷凍すると一か月ほど持ちます。冷凍したものはおひたしやスープに向き、生食には戻りません。
- すぐに水に挿す
- 摘んだ茎をコップの水に挿し、葉に袋をかぶせて野菜室に入れます。水は二日に一回替えます。
- 包むなら湿らせて
- 湿らせたキッチンペーパーで包み、袋に入れて野菜室へ。乾いたら霧吹きで湿らせます。
- 余ったらゆでて冷凍
- 熱湯で十秒ゆでて冷水に取り、水気を絞って小分けにし、冷凍します。一か月を目安に使い切ります。
冷蔵庫で葉が黄色くなったものは香りが抜けています。早めに加熱料理に回します。
花芽を摘めば収穫が続く
四月下旬から五月、茎の先に白い小さな花のつぼみが上がります。咲かせると葉が硬くなって辛みが強すぎ、株の力が種に回って葉が出なくなります。つぼみを見つけたら、その下の節で摘み取ります。
花を全部摘み切れなくても、株全体を地際から五センチほどで刈り戻すと、また葉の芽が出てきます。刈った茎は硬いですが、柔らかい先端を挿し芽に使えます。花を少し咲かせて種を採るなら、一株だけ残します。
- つぼみの下で摘む
- 白いつぼみの塊が見えたら、その下の節で摘みます。見回りは三日に一回が目安で、暖かい日が続くころは毎日見ます。
- 追いつかなければ刈り戻す
- 花芽が多いときは、株全体を地際から五センチで刈り戻します。二週間で新しい葉が出ます。
- 種を採るなら一株残す
- 一株だけ花を咲かせ、さやが茶色くなったら茎ごと切って袋の中で乾かし、種を落とします。
収穫でつまずいたときの切り分け
葉が硬くて辛い、摘んだあと芽が出ない、冷蔵庫ですぐしおれた。収穫のつまずきは摘む位置と時期、それに保存の水分でほぼ決まります。株の姿を見て原因を確かめます。
- 葉が硬くて辛すぎる
- 夏か花芽が付いています。摘むのを一度やめ、涼しくなって新しく伸びた柔らかい葉を摘みます。水切れも辛くなる原因です。
- 摘んだあと芽が出ない
- 節の途中で切ったか、摘みすぎです。株を休ませ、薄い液体肥料を一回与えて新しい芽を待ちます。
- 冷蔵庫で一日でしおれた
- 乾いた袋にそのまま入れました。水に挿すか、湿らせた紙で包んで袋に入れると数日持ちます。
- 葉に泥や藻が付いている
- 受け皿の水がはねたか、水耕の藻です。流水でよく洗って使い、水を替える回数を増やします。
クレソンの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
クレソンの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はクレソンの育て方にまとめています。
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