結論
- 苗がひょろ長くなる原因は、ほぼ「光不足」か「高温 + 水のやりすぎ」。8〜9 月の育苗で日陰に置きっぱなしにすると起きやすい
- 本葉 2〜3 枚までの軽い徒長なら、日当たりに出して水を控え、植え付け時に茎を土に埋める深植えで戻せる
- 今日やるのは、苗を日当たりに移して、まき直しが必要かを茎の太さで判断すること
まず確かめる: 徒長かどうかの見分け方
徒長した苗は、茎が糸のように細く、子葉から本葉までの間隔が広く、指で触ると倒れそうになります。健康な苗は茎が短く太く、葉が密についていて、鉢を軽く揺すっても倒れません。次の項目で苗の状態を見て、軽い徒長か、まき直しが必要かを判断します。
- 子葉の下の茎 (胚軸) が 3cm 以上伸びている
- 茎が爪楊枝より細く、色が薄い黄緑色
- 葉が小さく、上を向いて開ききらない
- 軽く揺らすと苗が倒れる、または倒れかけている
- 本葉の枚数: 2〜3 枚以下なら戻せる範囲、4 枚以上で茎が細いならまき直しを検討
原因 1: 光不足 (いちばん多い)
ブロッコリーの種は 8 月に涼しい場所でまくことが多く、そのまま日陰や室内に置いてしまうと発芽直後から光を求めて茎だけが伸びます。発芽したら、その日のうちに朝日が当たる場所へ出します。真夏でも午前中の直射日光は必要で、暑さ対策は遮光率 30〜50% の寒冷紗を上からかける程度にとどめます。
発芽までは日陰でよいですが、芽が土から顔を出したその日に日当たりへ移すのがコツです。半日遅れるだけでも胚軸が伸びます。
原因 2: 高温と水のやりすぎ
8〜9 月の育苗では、日中 30℃ を超える高温と、乾きを心配して朝夕たっぷりやる水が重なり、苗が柔らかく伸びます。ブロッコリーの生育適温は 15〜20℃ で、暑さそのものは避けられませんが、水は「土の表面が乾いてから朝にやる」に切り替えるだけで茎が締まります。
夕方の水やりは、夜間に土が湿ったままになり、徒長を進めます。どうしても乾くなら、夕方は葉に軽く霧を吹く程度にとどめて、土には朝だけやります。
| 状態 | 見分け方 | 対処 |
|---|---|---|
| 光不足 | 全体が黄緑色で茎だけ長い | 日当たりへ移す。遮光は 30〜50% まで |
| 水のやりすぎ | 土が常に湿っている。コケが生える | 朝だけ、表面が乾いてから |
| 肥料過多 | 葉は大きいが茎が柔らかい | 液肥を止める。植え付けまで追肥しない |
| 密植 | 苗同士が触れ合い、互いに背を伸ばす | 間引いて 1 ポット 1 本にする |
原因 3: 肥料過多と密植
育苗中に液肥を頻繁にやると、葉は大きくなっても茎が柔らかくなります。市販の培養土には初期の肥料が入っているので、植え付けまで追肥は不要です。また 1 ポットに 3〜4 粒まいたまま間引かないと、苗同士が光を奪い合ってそろって伸びます。本葉 1 枚で 2 本、本葉 2 枚で 1 本に間引きます。
立て直しの手順 (軽い徒長なら戻せる)
本葉 2〜3 枚で茎が細い程度なら、環境を直して植え付け時に深植えすれば十分に育ちます。ブロッコリーは茎から不定根を出すので、伸びた胚軸を土に埋めても腐りにくく、かえって根の量が増えます。
- 苗を朝日が当たる場所へ移し、遮光は 30〜50% の寒冷紗を上からかける程度に
- 水やりは朝 1 回、土の表面が乾いてから。夕方は葉に霧を吹く程度
- ポットに土を足して、伸びた茎を子葉の下まで埋める (仮の深植え)
- 本葉 4〜5 枚で畑やプランターに植えるとき、子葉の下まで埋める深植えにする
- 植え付け後 1 週間は風で倒れないよう、支柱を添えるか土寄せする
茎が糸のように細く、指でつまむと折れそうな苗は、深植えしても立ち直らないことが多いです。9 月中旬までなら、まき直した方が結果はよくなります。
まき直す場合の目安と時期
関東の露地では、ブロッコリーの種まきは 8 月上旬〜9 月上旬、植え付けは 9 月中旬〜10 月上旬が目安です。9 月中旬までにまき直せば、年内〜翌年 1 月の収穫に間に合います。地域差として、寒地では 8 月中に、暖地では 9 月下旬までまけます。9 月下旬を過ぎたら、種からではなく市販の苗を買って植える方が確実です。
失敗と戻し方
「深植えしたのに植え付け後にしおれた」なら、根鉢が乾いているか、日中の直射で水分が追いつかない状態です。植え付け後 3 日間は朝夕に水をやり、寒冷紗で日よけをします。1 週間たっても立ち上がらない株は、苗を買って植え替えます。
「畑に植えてから伸びて倒れた」場合は、株元に土を寄せて茎を埋め、風上側に短い支柱を添えます。ブロッコリーは倒れても茎から根を出して立ち直る力が強く、9 月中なら十分に回復します。芽が出た後に株元から倒れて枯れる場合は徒長ではなく立枯れなので、秋まきの種が発芽したのに枯れるの記事を読んでください。
今日やること
- 苗を朝日の当たる場所に移し、水やりを朝 1 回だけに切り替える
- 茎の太さと本葉の枚数を見て、深植えで戻すか、まき直すかを決める
- 苗の状態と移動した日を Gadenin アプリに記録し、植え付け予定日の通知を受け取る
よくある質問
- 徒長した苗を深植えすると茎が腐りませんか?
- ブロッコリーは茎から根を出すので、子葉の下まで埋めても腐ることはまれです。ただし水はけの悪い土で常に湿っていると傷むので、植え付け後の水やりは土が乾いてからにします。
- 室内の窓際で育てていますが徒長します
- 窓越しの光は屋外の半分以下で、ブロッコリーには足りません。発芽したら屋外の日当たりに出し、暑さは寒冷紗で和らげます。室内だけで育苗するのは難しいです。
- 市販の苗も徒長していることがありますか?
- あります。買うときは茎が太く短く、葉が密についたものを選びます。すでにひょろ長い苗なら、植え付け時に子葉の下まで深植えして土寄せすれば育ちます。
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