結論
- まいて 5 日以内なら、原因はほぼ「水切れ」か「深すぎ」。まず土を指で 2cm 掘って、湿りと種の位置を確かめる。
- 7 日過ぎて何も出なければまき直す。関東の露地なら 9 月中は間に合い、10 月上旬が最終の目安。
- まき直しは深さ 1cm・1 か所 4〜5 粒・たっぷり水をやって不織布をべたがけする。
まず確かめる 3 つのこと
大根の種は条件がそろえば 3〜5 日で芽が出ます。出ないときは、種が悪いと決めつける前に、土の乾き・種の深さ・まいてからの日数の 3 つを順に見ます。この順に見れば、原因の大半はその場で分かります。
- 土の表面が白く乾いていないか。指を 2cm 差して湿り気がなければ水切れ
- 種が 2cm より深くないか。掘って種が見つからないなら深すぎ
- まいた日から何日か。5 日以内なら待つ、7 日を過ぎたらまき直す
原因 1: 水切れ (いちばん多い)
9 月の残暑では、朝たっぷり水をやっても夕方には表面が乾きます。種は一度吸水して膨らんだあとに乾くと、そのまま傷んでしまいます。「まいた翌日に雨が降ったから大丈夫」と思っていた畝で発芽しないのは、たいていこれです。
プランターは露地より乾きが早く、日中の土の温度も上がりやすいので、同じ水やりでも先に水切れします。鉢の底から水が出るまでやり、表面の乾きを毎日見ます。
芽が出るまでは朝夕 2 回の水やり。不織布や新聞紙を上にかけると乾きが遅くなり、1 回で済む日が増えます。
原因 2: 深すぎる・土が固い
大根の種は小さく、深さは 1cm で十分です。指で押し込むと 3cm 近くになり、芽が地上に届く前に力尽きます。まき穴の底が固いと根も入れません。掘り返して種の位置と土の状態を見ると、どちらかが分かります。
| 状態 | 見分け方 | 対処 |
|---|---|---|
| 深すぎ | 掘ると 3cm 以上の所に種がある | まき直し。指の第一関節までの深さにする |
| 土が固い | 雨後にカチカチ、表面がひび割れる | まき直し前に 20cm 耕して堆肥を混ぜる |
| 覆土が厚い | まき穴の上が盛り上がっている | 薄く土をかけて手で軽く押さえる |
原因 3: 温度 (9 月上旬の残暑と 10 月下旬の冷え)
発芽の適温はおよそ 15〜30 度です。9 月上旬に日中 35 度を超える日が続くと発芽率が落ち、10 月下旬を過ぎると今度は日数がかかります。関東の露地なら 9 月中旬から下旬が最も失敗が少ない時期です。
地域差は大きく、東北や高冷地では 8 月下旬から 9 月上旬、九州や暖地では 9 月下旬から 10 月中旬がまき時の中心になります。住んでいる地域の気温で読み替えてください。
原因 4: 種が古い
大根の種の寿命は 2〜3 年が目安です。袋に有効期限があれば確認し、去年の残りは湿らせたキッチンペーパーに 10 粒置いて、3 日で何粒発芽するかを試すと分かります。半分以下なら新しい種を使います。
まき直しの手順 (今日できる)
7 日過ぎて出ていない所は、待つより早くまき直したほうが結果は良くなります。畝全体をやり直す必要はなく、出ていない株元だけまき足しても構いません。手順は最初にまいたときと同じですが、深さと水を意識します。
- 畝を軽くほぐし、水をたっぷりやって湿らせる
- 株間 25〜30cm で深さ 1cm のくぼみを作る
- 1 か所 4〜5 粒を離してまき、薄く土をかけて手で押さえる
- もう一度水をやり、不織布をべたがけ (芽が出たら外す)
10 月中旬を過ぎたまき直しは、品種を秋冬どりの大型ではなく早生や小型のものにします。年内に太らせるためです。
失敗と戻し方
「芽は出たがすぐ倒れて枯れた」なら、発芽ではなく立枯れや根切り虫の問題です。株元を掘って虫がいれば取り除き、その場所にまき足します。「まばらに出た」なら欠けた所だけまき足して構いません。
まき直しても出ない畝は、水はけが悪くて種が腐っている可能性があります。畝を 10cm ほど高くし、堆肥を混ぜてからもう一度まきます。それでも時期を逃したら、春まきに切り替えるのが早道です。
今日やること
- 畝の土を指で 2cm 掘って、湿りと種の深さを見る
- まいてから 7 日以上なら、上の手順で今日まき直す
- まいた日を Gadenin アプリに記録して、5 日後に発芽を確認する
よくある質問
- プランターでも同じですか?
- 同じです。ただし乾きが早いので、発芽までは朝夕 2 回の水やりを守ってください。根が伸びるので深さ 30cm 以上の鉢を使います。
- 種をまいたあと雨が続いています
- 水はけの悪い畝だと種が腐ります。5 日過ぎて出なければ、畝を高くしてまき直します。プランターは受け皿の水を捨てておきます。
- 間引きはいつですか?
- 本葉 1〜2 枚で 3 本、本葉 5〜6 枚で 1 本にします。残す株の根を動かさないよう、抜くのではなくハサミで切ると安全です。
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