結論
- 外側の下葉 1〜2 枚だけが黄色くなって枯れるのは、根が太り始めた大根の自然な老化。取り除くだけでよい
- 黄色が下から上へ順に広がり、葉全体が薄い黄緑なら肥料切れ。本葉 6〜7 枚の時期なら追肥で戻る
- 黄色い葉がしおれて葉脈が黒ずむ、株元が腐る、根に黒い筋が入るなら病気。株を抜いて確認し、広げない
まず確かめる 3 つのこと
大根の下葉が黄色くなる原因はいくつもありますが、ほとんどは「老化」「肥料切れ」「過湿」の 3 つで、病気は少数です。黄色い葉の枚数、広がる速さ、葉脈の色を見れば、たいてい切り分けられます。慌てて肥料や水を足す前に、次の 3 点を見てください。
- 黄色い葉は何枚か。外側 1〜2 枚だけなら老化、3 枚以上で上に広がるなら別の原因
- 黄色の出方はどうか。葉全体が均一に薄くなるなら肥料切れ、葉脈だけ緑で間が黄色なら微量要素の不足か過湿
- 土の状態はどうか。指を 3cm 差して常に湿っているなら過湿。表面が固く白いなら乾燥
原因 1: 老化 (いちばん多く、問題ない)
大根は根が太り始めると、養分を根に集めるために古い外葉から順に黄色くして落とします。10 月中旬以降、根の直径が 3cm を超えた頃に外側の 1〜2 枚が黄色くなるのはこれで、生育は順調です。黄色い葉は病気の隠れ場所になるので、根元からちぎって畑の外に出します。
見分けのポイントは、黄色くなった葉より内側の葉が濃い緑でぴんと立っていることです。内側まで色が薄いなら、次の肥料切れを疑います。
原因 2: 肥料切れ
大根は本葉 6〜7 枚から根が急に太り始め、この時期に窒素が足りないと下葉から順に黄色くなって上に広がります。葉全体が均一に薄い黄緑で、株が小さく、葉の数も少ないなら肥料切れです。元肥が少なかった畝や、雨で流れやすい砂質の土、プランターで起きやすくなります。
対処は追肥です。株元から 10cm 離れた条間に化成肥料を 1 平方メートルあたり 30g ほどまき、土と混ぜて株元に寄せます。プランターなら薄めた液肥を水やり代わりに与えます。1 週間ほどで新しい葉の色が戻ってきます。関東露地なら 11 月中旬まで、暖地では 11 月末まで追肥が効きます。
追肥のタイミングは「本葉 6〜7 枚の間引き直後」と「根が 3cm に太った頃」の 2 回が目安です。下葉が黄色くなってからでも間に合いますが、この 2 回を先に済ませておけば黄化はほぼ出ません。
原因 3: 過湿・根の傷み
秋の長雨の後や、水はけの悪い畝、受け皿に水がたまったプランターでは、根が酸欠になって下葉が黄色くなります。特徴は、葉脈は緑のまま葉脈の間だけが黄色くなることと、土がいつも湿っていることです。肥料を足しても戻らず、むしろ悪化します。
対処は乾かすことです。露地なら畝の周りに溝を切って水を逃がし、株元の土を軽くほぐして空気を入れます。プランターは受け皿の水を捨て、雨の当たらない場所に移して土が乾くまで水やりを止めます。根が生きていれば 1〜2 週間で新しい葉が正常に出ます。
| 原因 | 黄色の出方 | 他の兆候 | 対処 |
|---|---|---|---|
| 老化 | 外側 1〜2 枚が均一に黄色く枯れる | 内側の葉は濃い緑。根が太り始めている | 枯れ葉を取るだけ |
| 肥料切れ | 下から順に、葉全体が薄い黄緑 | 株が小さい。葉の枚数が少ない | 条間に追肥して土寄せ |
| 過湿 | 葉脈は緑、葉脈の間が黄色 | 土が常に湿っている。株元がふやける | 水を切り、土に空気を入れる |
| 病気 | 黄色い葉がしおれ、葉脈が黒ずむ。片側だけ黄色 | 株元が腐る、根の断面に黒い筋 | 株を抜いて処分。同じ場所に連作しない |
原因 4: 病気 (萎黄病・軟腐病など)
黄色い葉が日中にしおれ、夜にも戻らない、葉脈が黒っぽく変色する、株の片側だけが黄色くなる、といった出方は病気の可能性があります。萎黄病は根の断面に黒い筋が入り、軟腐病は株元が水っぽく腐って臭いがします。どちらも土の中の病原菌が原因で、その株は回復しません。
疑わしい株は 1 本抜いて根を切り、断面を見てください。黒い筋や腐りがあれば、周りの株に広げないよう抜き取って畑の外で処分します。土は消毒せず、翌年は同じ場所にアブラナ科を作らないのが現実的な対策です。
病気と決めつけて健康な株を抜かないでください。下葉の黄化だけで病気と判断できることはまれです。しおれ・腐り・根の断面の変色がそろって初めて疑い、それでも迷うなら 1 本だけ抜いて確認します。
今日やる手順
黄色い葉を見つけたら、次の順に進めます。老化なら 5 分で終わり、肥料切れでも 15 分ほどの作業です。迷ったときは、いちばん軽い対処 (枯れ葉を取る) から順に試して、1 週間の変化を見てから次に進めば失敗しません。
- 黄色い葉を根元からちぎり、畑の外に出す。内側の葉の色を見る
- 内側まで薄いなら、土の湿りを確認。湿っていないなら追肥、湿っているなら乾かす
- 追肥は条間に化成肥料をまいて土と混ぜ、株元に寄せて土寄せする
- しおれ・腐り・臭いがあれば 1 本抜いて根の断面を見る
- 1 週間後に新しい葉の色を見て、戻っているか確認する
失敗と戻し方
「追肥したのに黄色が止まらない」なら、原因は肥料ではなく過湿か病気です。追肥を重ねると根が肥料焼けして悪化するので、いったん止めて土の乾きと根の状態を見てください。過湿なら乾かすだけで 1〜2 週間で戻ります。
「黄色い葉を全部取ったら株が小さくなった」は取りすぎです。大根は葉で養分を作って根を太らせるので、緑の部分が残っている葉は取りません。取るのは完全に黄色くなった葉だけにして、あとは放っておけば新しい葉が出ます。11 月下旬を過ぎて葉の黄化が全体に広がるのは寒さによる自然な現象なので、根が太っていれば収穫に入ります。
今日やること
- 黄色い葉の枚数と出方を上の表と見比べて、老化・肥料切れ・過湿・病気のどれかを決める
- 老化なら枯れ葉を取る。肥料切れなら条間に追肥、過湿なら水を切る
- 黄色くなった日と対処を Gadenin アプリに記録して、1 週間後の確認を通知で受け取る
よくある質問
- プランターの大根の下葉が黄色いです。露地と違いますか?
- プランターは土が少ないので肥料切れと過湿の両方が起きやすいです。受け皿の水を捨て、土の表面が乾いてから水をやり、10 日に 1 回薄い液肥を与えると安定します。深さ 30cm 以上の容器を使ってください。
- 間引きの後に急に下葉が黄色くなりました
- 間引きで隣の株の根を傷めたか、株元の土がゆるんで乾いたことが原因です。株元に土を寄せて軽く押さえ、水をやってください。1 週間ほどで落ち着きます。
- 葉が黄色い大根は食べられますか?
- 根が太っていて腐りや黒い筋がなければ食べられます。葉の黄化そのものは味に影響しません。萎黄病で根の断面に黒い筋が入っているものは、食べずに処分してください。
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