結論
- 小松菜・ほうれん草は本葉 4〜5 枚 (間引きの直後) に 1 回。収穫まで 1 か月の作型なら、それで足りることが多い
- 白菜は本葉 8 枚前後と、結球が始まる前 (関東露地なら 10 月中〜下旬) の 2 回。結球が始まってからの追肥は遅い
- 11 月に入ったら葉物の追肥は打ち切る。気温が下がると肥料が効かず、残った窒素は味を落とすだけになる
追肥の前に確かめること
秋の葉物は生育期間が短いので、元肥がきちんと入っていれば追肥は最小限で済みます。追肥をする前に、いまの株が本当に肥料を欲しがっているかを見てください。葉の色が濃い緑で、下葉に黄色が出ていないなら、まだ元肥が効いています。
- 本葉が何枚か数える。小松菜・ほうれん草は 4〜5 枚、白菜は 8 枚前後が最初の追肥の目安
- 下葉の色を見る。全体が薄い黄緑なら肥料切れ、濃い緑なら追肥はまだ不要
- 元肥に何を入れたか思い出す。緩効性の化成肥料や鶏ふんを標準量入れたなら、1 回目は省けることもある
- 土の乾き具合を見る。乾いた土に肥料をまくと根が傷むので、追肥の前日に水をやっておく
作物別の追肥タイミング早見表
関東の露地で 9 月中〜下旬にまいた場合の目安です。プランターは水やりで肥料が流れやすいので、回数を 1 回増やして 1 回の量を減らします。寒冷地では全体を 2〜3 週間早め、暖地では 11 月中旬まで追肥できることがあります。
| 作物 | 1 回目 | 2 回目 | 1 回の量 (1 平方メートル) |
|---|---|---|---|
| 小松菜 | 本葉 4〜5 枚 (まいて 3 週間) | 原則なし。葉色が薄ければ 10 日後に少量 | 化成肥料 20〜30g |
| ほうれん草 | 本葉 4〜5 枚 (まいて 3 週間) | 原則なし。草丈 15cm で薄ければ少量 | 化成肥料 20〜30g |
| 白菜 | 本葉 8 枚 (植えて 2 週間) | 結球が始まる直前 (植えて 4 週間) | 化成肥料 30〜40g |
| プランター全般 | 本葉 4 枚 | 10 日おきに薄い液肥 | 液肥は規定倍率、化成なら 10g 前後 |
小松菜・ほうれん草: 間引きと同時に 1 回
小松菜とほうれん草は、間引きで株間を空けた直後が追肥のいちばんよいタイミングです。残した株に光と養分が集まる時期なので、ここで肥料が届くと葉が一気に広がります。株元から少し離した条間に化成肥料をばらまき、土と軽く混ぜて株元に寄せます。
ほうれん草は酸性の土を嫌うので、葉先が黄色くなって伸びないときは肥料不足ではなく土の酸度が原因のことがあります。追肥を増やしても改善しないなら、次の作付けで石灰を入れる方に切り替えてください。
追肥は「株の周りに置く」ではなく「条間にまいて土と混ぜ、株元に寄せる」と覚えると、根を傷めず肥料も流れにくくなります。
白菜: 結球が始まる前に 2 回目を済ませる
白菜は外葉が 15〜20 枚そろってから結球に入ります。外葉が大きいほど玉が大きくなるので、追肥はすべて結球前に終えるのが基本です。1 回目は植え付けから 2 週間、2 回目はその 2 週間後で、関東露地なら 10 月中〜下旬が 2 回目の目安になります。
結球が始まってから肥料を足しても、玉は締まらず外葉ばかりが大きくなり、軟腐病の入り口を作ります。10 月末を過ぎて内側の葉が立ち上がってきたら、もう追肥は考えないでください。
追肥のやり方 (露地・プランター)
露地では株元から 10cm ほど離れた条間に肥料を筋状にまき、鍬か手で土と混ぜてから株元に寄せます。土寄せを兼ねると株が安定し、白菜の根元の乾きも防げます。作業は雨の前日か、水やりの前に済ませると肥料がなじみやすくなります。
- 露地: 条間に化成肥料を筋まき、土と混ぜて株元へ土寄せ
- プランター: 縁に沿って肥料を置いて土をかぶせるか、水やり代わりに薄い液肥
- どちらも葉に肥料の粒を乗せない。落ちたら手で払う
- 追肥した日と量を記録しておくと、次の作付けで元肥の量を調整できる
11 月に入ってからの追肥はやめてください。低温で根が肥料を吸えず、残った窒素はえぐみと病気の原因になります。葉色が薄くても、そのまま収穫に向かう方が結果はよくなります。
失敗と戻し方
「追肥したら葉が縮れて縁が茶色くなった」は肥料のやりすぎか、乾いた土に粒をまいた肥料焼けです。すぐにたっぷり水をやって薄め、次の追肥は飛ばします。数日で新しい葉が正常に出れば回復しています。
「追肥しても葉色が戻らない」なら、原因は肥料ではなく別の所にあります。下葉から順に黄色くなるなら根の傷みや排水不良、葉全体が黄色いなら日照不足や低温を疑ってください。白菜で外葉ばかり増えて結球しないときの見方は「白菜が結球しない」で説明しています。
今日やること
- いまの株の本葉の枚数と下葉の色を確認して、追肥が必要かを判断する
- 必要なら、前日に水をやってから条間に化成肥料をまき、土寄せする
- 追肥した日と量を Gadenin アプリの作業記録に残し、2 週間後の確認を通知で受け取る
よくある質問
- 有機肥料 (油かす・鶏ふん) でも追肥できますか?
- できますが、効き始めるまで 1〜2 週間かかります。秋の葉物は生育が速いので、化成肥料か液肥の方がタイミングを合わせやすいです。有機で行くなら本葉 3 枚のうちに少し早めにまいてください。
- 液肥の場合は何日おきですか?
- 露地では 10 日〜2 週間に 1 回、プランターでは 7〜10 日に 1 回が目安です。規定より薄めにして回数で調整する方が失敗しません。11 月に入ったらやめます。
- 追肥の後に雨が続くと流れてしまいますか?
- 露地なら土に混ぜてあれば大きく流れることはありません。プランターは流れやすいので、雨が続いた後に葉色が薄くなっていたら、晴れた日に少量を足してください。
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