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家庭菜園ガイド · 栽培作業

秋野菜の防虫ネットのかけ方。種まき前にかける、裾を埋める、目合いで選ぶ

秋のアブラナ科は「まく前にかける・裾を埋める・葉に触れさせない」の 3 つで虫食いのほとんどを防げる。支柱の間隔と目合いの選び方。

9月・10月虫がついた露地プランター

結論

  1. 防虫ネットは種をまいた直後、芽が出る前にかける。芽が出てからでは、すでに卵がついていることがある
  2. 効き目は「すき間」で決まる。裾を土で埋め、ネットが葉に触れないよう支柱で 10cm 以上浮かせる
  3. 目合いはアオムシ・ヨトウムシなら 1mm、コナガまで防ぐなら 0.8mm 以下。細かいほど風が通りにくくなる

防虫ネットで防げる虫、防げない虫

防虫ネットは物理的に虫を通さないだけの道具なので、目合いより大きい虫はほぼ入れません。一方で、ネットをかける前に葉や土についていた卵や幼虫は防げませんし、土の中で冬を越したヨトウムシが中から出てくることもあります。「かけたのに食われた」の多くはこのどちらかです。

大きさの目安必要な目合い備考
モンシロチョウ (アオムシ)羽を広げて 5cm4mm でも可1mm なら余裕。産卵は数分で終わるので早くかける
ヨトウガ (ヨトウムシ)羽を広げて 4cm1mm幼虫が土中で越冬するので、中から出る場合がある
コナガ1cm 弱の小さな蛾0.8mm 以下1mm では通ることがある。秋の小松菜・白菜の主な犯人
アブラムシ1〜2mm0.6mm 以下完全には防げない。風通しと早期発見で対応
ダイコンハムシ4mm の甲虫1mm歩いて入るので裾のすき間が弱点

目合いの選び方

秋野菜の家庭菜園なら、目合い 1mm が基準です。小松菜・白菜・キャベツでコナガに悩んだことがあるなら 0.8mm 以下を選びます。目合いが細かいほど風と光が通りにくく、雨のあとに内側が蒸れやすくなるので、細かければよいというものではありません。

幅は畝幅 + 高さ 2 倍 + 裾を埋める分が必要です。畝幅 60cm・高さ 40cm のトンネルなら幅 1.8m が目安で、1.35m だと裾が足りず埋められません。長さは畝の長さ + 両端 1m ずつを見ておきます。

コツ

白いネットは反射で虫が寄りにくいとされますが、効果の差は大きくありません。まず「すき間なくかける」を優先し、色は手に入るもので構いません。

かける手順 (露地のトンネル)

種をまいて水をやった直後にかけます。芽が出るのを待つ必要はなく、ネットは光も水も通すので、そのまま発芽・生育します。間引き追肥のときは片側の裾だけ開けて、作業後にすぐ戻します。

  • 畝の両端と中間に、60〜80cm 間隔でトンネル支柱を刺す。高さは 40〜50cm
  • ネットを支柱の上からかけ、片端を土に埋めて固定する
  • 反対側へ引っ張って張り、たるみをなくしてから端を埋める
  • 両側の裾を 5cm 以上土で埋めるか、レンガ・パイプで隙間なく押さえる
  • 支柱の上にもう 1 本渡すか、ネットの上から押さえ用の支柱を刺して風対策をする

プランターでのかけ方

プランターは面積が小さいので、袋状に包むのがいちばん簡単です。65cm 型なら幅 1.35m のネットを 1.5m 切り、プランターごと包んで底で結ぶか、洗濯ばさみで止めます。支柱を 3 本 U 字に刺して小さなトンネルにする方法も、水やりのたびに外しやすいので向いています。

ベランダでは風で飛ばされることが多いので、プランターの重さで押さえるか、手すりにひもで結びます。ネットが葉に触れると産卵されるため、葉が伸びてきたら支柱を高くします。

  • ネットが葉に触れていない (支柱の高さは葉より 10cm 上)
  • 裾やプランター底に指が入るすき間がない
  • 水やり・間引きのあと、開けた側を閉め忘れていない
  • 風でネットが動いて支柱から外れていない

かけたあとの管理

ネットの中は雨のあとに湿度が上がりやすく、9 月の残暑ではアブラムシやべと病が出ることがあります。週に 1 回は片側を開け、葉裏をのぞく習慣をつけます。10 月下旬以降、関東の露地では虫が減るので、収穫まで外さずにおくか、不織布に替えて保温に使うと一石二鳥です。

地域差として、北日本では 10 月上旬にはネットを外しても被害はまれです。西日本や関東南部では 11 月上旬まで残しておく方が安心です。

注意

ネットをかけたまま追肥や中耕を忘れると、小松菜やほうれん草は葉色が薄くなります。「見えないから放置」にならないよう、開けて見る日を決めておきます。

失敗と戻し方

「かけたのに虫がいる」なら、ネットを一度外して中の虫と卵を取り切り、裾を埋め直します。ヨトウムシは株元の土を 2cm 掘ると見つかります。「ネットが葉に触れて産卵された」なら支柱を高くし、食われた外葉は取ってしまいます。

「風で飛んで一晩あいた」場合は、翌日と 3 日後に葉裏を確認し、卵があれば指でつぶします。一晩なら被害はたいてい軽く、まき直しまでは不要です。ネットが破れた箇所は、当面ガムテープや洗濯ばさみで塞いでも十分に機能します。

今日やること

  1. 畝幅と高さを測り、目合い 1mm・幅 1.8m を目安にネットの必要量を決める
  2. 種をまいた直後に支柱を立ててネットをかけ、裾を土で埋める
  3. かけた日をアプリに記録し、1 週間後に葉裏を見る日を決めておく

よくある質問

水やりはネットの上からでよいですか?
上からで構いません。目合い 1mm のネットは水を通します。ただし勢いが強いと土が跳ねるので、ジョウロのはす口を上向きにして優しくかけます。
不織布と防虫ネットはどう違いますか?
不織布は保温と保湿が主で、虫もある程度防ぎますが、風と光の通りが悪く、秋の残暑では蒸れます。9〜10 月は防虫ネット、11 月以降は不織布に替えるのが使い分けの目安です。
去年使ったネットをそのまま使えますか?
使えます。ただし折り目に卵やさなぎが残っていることがあるので、広げて水で流し、破れがないか確かめてからかけます。3〜4 年で紫外線により裂けやすくなります。

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