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家庭菜園ガイド · 目的別

初心者が秋の種まきで失敗しないコツ。まく日・深さ・水やり・ネットの 4 つだけ守る

秋まきの失敗は「まく時期が遅い・深すぎ・乾かした・虫」の 4 つでほぼ説明できる。小松菜・大根・ほうれん草を例に、今日からできる手順。

小松菜大根ほうれん草9月・10月露地プランター

結論

  1. 秋まきの失敗はほぼ「時期が遅い・深すぎ・発芽前に乾かした・虫」の 4 つ。逆に言えばこの 4 つを守れば初心者でも収穫できる
  2. 関東の露地なら 9 月中旬〜下旬にまくのがいちばん失敗しにくい。大根は 10 月上旬、小松菜とほうれん草は 10 月中旬が最終
  3. 今日やるのは、まく作物と日を決め、畝かプランターを準備して、種を深さ 1cm でまき、ネットをかけること

秋まきが初心者に向いている理由

秋は春と違って、まいたあとに気温が下がっていくので、虫と病気がだんだん減ります。夏野菜のような支柱や整枝もなく、まいて間引いて収穫するだけです。逆に、まく時期が 2〜3 週間しかないという制約があり、遅れると気温不足で育ちません。「早めにまく」が秋のいちばんの保険になります。

コツ 1: まく日を決める (遅れが最大の失敗)

秋野菜は 1 週間まき遅れると収穫が 2 週間遅れると言われます。気温が下がるほど生育が遅くなるからです。関東の露地を基準にすると、最初の 1 回は 9 月中旬〜下旬がいちばん安定します。地域差があり、東北や高冷地は 2〜3 週間早く、西日本の平野部は 2 週間ほど遅くても間に合います。

作物まき時 (関東露地)最終収穫まで初心者向け度
小松菜9 月上旬〜10 月中旬10 月下旬30〜40 日高い。まず 1 つ目に
大根9 月上旬〜下旬10 月上旬60〜70 日高い。間引きと土の深さだけ
ほうれん草9 月下旬〜10 月下旬11 月上旬40〜50 日中。石灰と種の吸水が必要
カブ9 月上旬〜10 月上旬10 月中旬40〜50 日高い。小カブなら簡単
白菜8 月下旬〜9 月上旬9 月中旬70〜90 日低い。初心者は苗を買う

コツ 2: 深さ 1cm、覆土は薄く

小松菜・大根・ほうれん草の種はどれも小さく、深さ 1cm で十分です。指で押し込むとつい 3cm 近くになり、芽が地表に届く前に力尽きます。目安は指の第一関節まで。まき穴の底を平らにし、種を置いて、上から薄く土をかけ、手のひらで軽く押さえます。押さえると種と土が密着し、水を吸いやすくなります。

  • 小松菜・ほうれん草: 深さ 1cm の溝に 1cm 間隔ですじまき
  • 大根: 株間 25〜30cm、1 か所 4〜5 粒を点まき
  • ほうれん草は一晩水につけてからまくと発芽がそろう
  • まく前に畝を湿らせておく。乾いた土にまいて上から水をやると種が流れる

コツ 3: 芽が出るまで乾かさない

9 月の残暑では、朝に水をやっても夕方には表面が乾きます。種は一度吸水して膨らんだあとに乾くと、そのまま死んでしまいます。発芽までの 3〜5 日は朝夕 2 回の水やりを続けるか、不織布や新聞紙をかけて乾きを抑えます。芽が出たら回数を減らし、表面が乾いたらたっぷりやる形に切り替えます。

コツ

不織布をべたがけしておくと、水やりが 1 日 1 回で済み、鳥に種をほじられるのも防げます。芽が出て葉が不織布に当たったら外します。

コツ 4: まいた直後に防虫ネット

秋のアブラナ科 (小松菜・大根・カブ・白菜) は、9 月にまくとほぼ虫に食われます。目合い 1mm の防虫ネットを、種をまいた直後にかけて裾を土で埋めるだけで、被害の大半を防げます。芽が出てからかけると、すでに卵がついていることがあるので、順番は「まく→水→ネット」です。ほうれん草は虫が少ないので、ネットなしでも構いません。

  • まく日を決め、カレンダーに書いた (関東は 9 月中旬〜下旬)
  • 畝かプランターは 2 週間前に石灰、1 週間前に堆肥を入れた (培養土なら不要)
  • 種は深さ 1cm、薄く覆土して手で押さえた
  • まいた直後にたっぷり水をやった
  • アブラナ科は目合い 1mm のネットをかけて裾を埋めた
  • 発芽まで朝夕 2 回の水やりを 5 日続ける
注意

「種を多めにまけば安心」と厚まきすると、芽が込み合ってひょろ長くなり、間引きも大変になります。袋の表示より少し少なめにまき、足りなければあとからまき足す方が失敗しません。

まいたあとの 1 か月でやること

秋まきで初心者がつまずくのは、実は種まきより間引きです。「もったいない」と残すと全部が細くなります。小松菜は本葉 2 枚で 3cm、本葉 5 枚で 5〜6cm 間隔に。大根は本葉 1〜2 枚で 3 本、本葉 5〜6 枚で 1 本に。間引き菜は食べられるので、収穫の一部だと思ってください。

追肥は葉色が薄くなったときだけで、元肥があれば小松菜は不要です。ネットは週 1 回開けて葉裏を見ます。10 月下旬以降は気温が下がるので、収穫が遅れそうなら不織布のトンネルに替えて保温します。

失敗と戻し方

「7 日たっても芽が出ない」なら、土を 2cm 掘って種を確かめます。乾いていれば水切れ、種が見つからなければ深すぎです。どちらもまき直せば済み、10 月中旬までなら小松菜・ほうれん草は間に合います。大根は 10 月上旬を過ぎたら早生の小型品種に替えます。

「芽は出たがまばら」なら欠けた所にまき足します。「葉が虫に食われた」なら葉裏の虫を取ってネットをかけ直します。「10 月末になってまだまいていない」なら、露地はあきらめてプランターで小松菜を不織布つきで育てるか、春まきに回します。

今日やること

  1. まく作物を小松菜・大根・ほうれん草から 1 つ選び、まく日を今週か来週に決める
  2. 畝かプランターを準備し、深さ 1cm で種をまいて水をやり、ネットをかける
  3. まいた日をアプリに記録し、5 日後の発芽確認と間引きの目安日を通知で受け取る

よくある質問

まず何から始めればいいですか?
小松菜を 1 畝かプランター 1 つから始めるのがおすすめです。30 日で収穫でき、失敗しても 10 月中旬まではまき直せます。慣れたら次の週に大根とほうれん草を足します。
去年の種は使えますか?
小松菜・大根は 2〜3 年、ほうれん草は 1〜2 年が目安です。湿らせた紙に 10 粒置いて 3 日で何粒発芽するか試し、半分以下なら新しい種を買います。古い種はやや多めにまいて補います。
雨の日にまいても大丈夫ですか?
小雨なら問題ありません。大雨の直前は種が流れたり土が固まったりするので、翌日に延ばします。まいたあと数日雨が続くときは、水やりを休み、水はけの悪い畝は溝を切って水を逃がします。

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