結論
- つるありは草丈が 2m 前後まで伸び、2m 前後の支柱とネットが要る代わりに、収量が多く長く採れます。畑で高さが取れるならこちら
- つるなしは草丈 70〜80cm ほどで、支柱は 1.2m ほど。プランターや狭い畑、風の強い場所に向きます。「つるなし」でも支柱が無いと倒れやすい点に注意
- 迷ったら、育てる場所の高さで決めます。ベランダやプランターならつるなし、畑ならつるあり
違いを一覧で比べる
つるありとつるなしは、どちらも莢ごと食べるスナップエンドウです。味や食べ方は同じで、違うのは株の大きさと、それに伴う支柱・場所・収量です。数字は関東の露地で秋にまいた場合の目安で、品種や地域で前後します。
| つるあり | つるなし | |
|---|---|---|
| 草丈 | 2m 前後 | 70〜80cm ほど |
| 支柱 | 2m 前後の支柱とネット | 1.2m ほどの支柱 (短いネットや紐) |
| 向く場所 | 畑。高さの取れる場所 | プランター、狭い畑、風の強い場所 |
| 収量 | 多い。1 株から 50〜80 莢ほど | つるありより少なめ |
| 収穫の続き方 | 4 月下旬〜6 月上旬に長く採れる | 短い期間にまとまって採れる傾向 |
| まく時期 (関東) | 10 月下旬〜11 月上旬の秋まき | 秋まきが基本。2 月末〜3 月の春まきもしやすい |
つるあり: 畑で収量を取りたい人向け
つるありは、春に暖かくなると一気につるを伸ばし、草丈が 2m 前後になります。株が大きいぶん花の数が多く、収穫が 4 月下旬から 6 月上旬まで長く続きます。たくさん採りたい、家族で食べる量を確保したい場合はこちらです。
そのかわり、2m 前後の支柱とネットが欠かせません。つるは自分で巻きひげを絡ませて登るので、伸び始める 3 月までにネットを張っておきます。背が高くなるので、畑の北側に植えると他の野菜を日陰にしません。
- 支柱は 2m 前後。ネットは目合い 10〜18cm 程度が絡みやすい
- 株間は 30cm ほど。詰めると風が通らず、うどんこ病が出やすい
- 背が高くなるので、畑の北側か、日陰になっても困らない場所に
つるなし: プランターや狭い場所で育てたい人向け
つるなしは、つるがあまり伸びず、草丈 70〜80cm ほどで止まります。プランターで育てられ、ベランダや狭い畑でも場所を取りません。草丈が低いので、風の強い場所でも倒れにくく、管理が楽です。
ただし「つるなし」は「支柱がいらない」という意味ではありません。実がつくと株が重くなり、風で倒れやすくなるので、1.2m ほどの支柱を立てて紐やネットで支えます。寒冷地の春まきや、暖地の秋まきで育ちが良いと、品種によっては 150cm 前後まで伸びることもあります。
つるなしだからと支柱を立てずに育てると、莢がつき始めた頃に株が倒れて折れやすくなります。種をまいた時点で、1.2m ほどの支柱を用意しておくと安心です。
どちらを選ぶか: 場所と目的で決める
選び方はシンプルで、育てる場所の高さと、どれだけ採りたいかで決めます。プランターなら、深さ 25cm 以上、幅 60cm 程度のものでつるなしを 2〜3 株が目安です。
| こんなとき | 選ぶ | 理由 |
|---|---|---|
| 畑で、たくさん採りたい | つるあり | 株が大きく、収穫が長く続く |
| ベランダ・プランターで育てたい | つるなし | 草丈が低く、短い支柱で収まる |
| 風が強い場所、高い支柱が立てにくい | つるなし | 背が低いぶん倒れにくい |
| 秋にまき忘れた、春から始めたい | つるなし | 春まきでも短い期間で収穫まで届きやすい |
育て方の共通点と、地域による違い
つるあり・つるなしとも、育て方の骨格は同じです。関東の露地では 10 月下旬〜11 月上旬に種をまき、本葉 2〜3 枚の小さな苗で冬を越させます。大きくなりすぎた苗は霜で傷むので、早まきしないことが大切です。同じ場所での連作は 4〜5 年あけます。
寒冷地では秋まきだと冬を越しにくいため、3 月以降の春まきが基本になります。春まきは育つ期間が短いので、草丈の低いつるなしのほうが扱いやすいことが多いです。暖地では 11 月中旬まで秋まきができます。
- 育てる場所に合わせて、つるあり / つるなしを決めた
- 支柱の長さを決めた (つるありは 2m 前後、つるなしは 1.2m ほど)
- まく場所で、過去 4〜5 年エンドウを育てていない
- 関東の露地なら 10 月下旬〜11 月上旬にまく予定にした
失敗と戻し方
よくある失敗は 2 つです。1 つは、つるありをプランターで育てて、伸びたつるを支えきれず株が倒れること。もう 1 つは、つるなしに支柱を立てず、莢がつき始めた頃に倒れてしまうことです。どちらも、倒れた直後なら支柱を足して紐で起こせば、折れていない茎から莢がつき続けます。
つるありで春につるが伸びすぎて花が少ないときは、肥料、とくに窒素が多すぎる可能性があります。追肥を控えて様子を見ます。つるなしで収穫が早く終わったときは、それが性質なので、次は株数を増やすか、つるありを畑で育てることを考えます。
今日やること
- 育てる場所 (畑かプランターか) と、立てられる支柱の高さを確かめる
- その場所に合わせて、つるあり / つるなしの種を選ぶ
- 支柱 (つるありは 2m 前後、つるなしは 1.2m ほど) を種まきまでに用意する
よくある質問
- つるなしスナップエンドウに支柱はいりませんか?
- いります。つるなしは草丈 70〜80cm ほどですが、実がつくと重さと風で倒れやすくなります。1.2m ほどの支柱を立てて、紐やネットで支えてください。
- つるありとつるなしで味は違いますか?
- どちらも莢ごと食べるスナップエンドウで、つるの伸び方による味の違いはありません。甘さや莢の厚さは品種と収穫のタイミングで決まります。
- つるありをプランターで育てられますか?
- 大きなプランターと 2m 前後の支柱が立てられれば育てられますが、倒れやすく管理が大変です。プランターなら、つるなしを選ぶほうが失敗が少ないです。
- 春まきするならどちらがいいですか?
- 春まきは育つ期間が短いので、草丈の低いつるなしのほうが収穫まで届きやすいです。関東では 2 月末〜3 月にまきます。
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