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🥕 野菜・果菜

エンドウの育て方|栽培方法と収穫までのコツ

秋にまいて冬を越し、春にサヤエンドウやグリーンピースとして収穫します。寒さに強いのは本葉2〜3枚の小さな苗のときで、大きくしすぎると凍害を受けます。まく時期を守ることが最大のコツです。

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エンドウの写真

日当たり: 日なた水やり: 少なめ。春先の乾燥時だけ補う耐寒性: 強い(幼苗は特に)

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

播種・育苗生育収穫

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項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

記録しておきたいタイミング

播種日と冬越し時の草丈

草丈10〜15cmで冬を迎えるのが理想です。播種日と年末の草丈を残すと、翌年の播種適期が自分の畑基準で決まります。

支柱・ネットを立てた日

つるが伸び始める前に立てます。立てた日と草丈を残すと、来年は迷いません。

初収穫日

開花から2週間前後で採り頃です。記録すると、莢用と実用の採り分けの時期が読めます。

エンドウの種まきと発芽を詳しく見る

系統と品種(32

エンドウは系統によって育て方も、向く地域も、収穫の時期も違います。品種名から選ぶより、まず系統を決めてから品種を選ぶほうが失敗が少なくなります。同じ「ブルーベリー」でも、暖地で放任できるものと、寒冷地でこそ本領を出すものが混ざっているためです。

系統をひと目で比べる

まずはここだけ。詳しくは下の系統ごとの表を見てください。
系統向く地域収穫期
スナップエンドウ全国(暖地は秋まき、寒冷地は春まき)4月下旬〜6月上旬
サヤエンドウ(絹さや)全国(暖地は秋まき、寒冷地は春まき)4月中旬〜5月下旬
実エンドウ(グリンピース)全国(暖地は秋まき、寒冷地は春まき)5月中旬〜6月

系統ごとの詳しい違い

スナップエンドウ5 品種

莢ごと丸ごと食べる、肉厚で甘い系統です。1970 年代にアメリカから入った比較的新しいタイプで、いまは家庭菜園でいちばん人気があります。莢が膨らんでから採るので、サヤエンドウより収穫の見極めが数日ぶん遅く、待つほど甘くなります。

向く地域
全国(暖地は秋まき、寒冷地は春まき)
収穫期
4月下旬〜6月上旬
実の大きさ・味
肉厚の莢ごと。ゆでて甘い
樹の大きさ
つるあり 1.8〜2m / つるなし 60cm
受粉
自家受粉(1品種でよい)
暑さ
寒さ
強い(小苗で越冬)
育てやすさ
★★★★☆
向いている人
甘い莢をたくさん穫りたい人

スナップエンドウの育て方とおすすめ品種を見る

サヤエンドウ(絹さや)7 品種

豆が膨らむ前の若い莢を food として食べる系統で、絹さやとも呼ばれます。3 系統でいちばん収穫が早く、莢が薄いぶん採り遅れると硬くなります。数日おきに採り続けるので、少ない株数でも長く楽しめます。

向く地域
全国(暖地は秋まき、寒冷地は春まき)
収穫期
4月中旬〜5月下旬
実の大きさ・味
薄い若莢。柔らかく彩りに
樹の大きさ
つるなし 1.2m 前後が中心
受粉
自家受粉(1品種でよい)
暑さ
寒さ
強い(小苗で越冬)
育てやすさ
★★★★☆
向いている人
少ない株数で長く穫りたい人

サヤエンドウ(絹さや)の育て方とおすすめ品種を見る

実エンドウ(グリンピース)4 品種

莢は食べず、中の豆だけを食べる系統です。豆ごはんや料理に使います。莢が十分に膨らんでから採るため収穫はいちばん遅く、採れる期間も短めですが、市販の冷凍品とは香りが別物になります。

向く地域
全国(暖地は秋まき、寒冷地は春まき)
収穫期
5月中旬〜6月
実の大きさ・味
豆だけ。豆ごはん向き
樹の大きさ
つるあり 1.5〜2m が中心
受粉
自家受粉(1品種でよい)
暑さ
弱い(暑くなると終わる)
寒さ
強い(小苗で越冬)
育てやすさ
★★★★☆
向いている人
採れたての豆ごはんを食べたい人

実エンドウ(グリンピース)の育て方とおすすめ品種を見る

収穫までのコツ

エンドウを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

播種は10月下旬に合わせる

冬越しの適期は本葉2〜3枚の小苗です。早すぎると伸びすぎ、遅いと根が張らないまま冬に入り、春の立ち上がりが鈍くなります。

北側に風よけを立てておく

傷むのは霜より乾いた寒風です。株の北側に不織布や笹を立てて風を切ると、葉先の枯れ込みが減って春の伸びが早くなります。

支柱は草丈30cmまでに立てる

つる同士が絡むと株が引き合って折れます。伸び始める2月末までに2mのネットを張り、巻きひげを手で誘引しておきます。

追肥は開花直前に一度施す

早くから窒素が効くとつるばかり伸びて花が減ります。花が見え始めた頃に化成肥料条間へ施すと、莢の付く節が上まで続きます。

サヤは平らなうちに摘み取る

絹さやは豆がふくらむ前、長さ7cm前後で採ります。実が太ると株が種づくりに向かい、次々咲いていた花が止まってしまいます。

エンドウの収穫と保存を詳しく見る

エンドウの栽培をはじめるのに用意するもの

これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
  • 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。

エンドウの病害虫(38

症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。

ハモグリバエ類(エカキムシ)

よくある害虫一般的な内容

症状 葉の中に白い曲がりくねった線が走り、線の先端に幼虫がいる。被害が進むと葉全体が白く枯れ、光合成が落ちる。

予防 防虫ネットと黄色粘着トラップで成虫の侵入と密度を抑える。被害葉は見つけ次第摘み取り、圃場外で処分する。

対処 線の先端を指で潰して幼虫を殺す物理的防除が有効である。多発時は葉内に浸透する薬剤を選び、若齢期に散布する。

春先の被害が目立つ

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハモグリバエ科

萎黄病

病気一般的な内容

症状 下葉から黄化し、葉柄がねじれて株が片側に傾く。導管が褐変し、生育が止まって結球しないまま枯れることがある。

予防 抵抗性品種を選び、アブラナ科・イチゴの連作を避ける。無病苗を使い、汚染土壌を農具や靴で持ち込まない。

対処 発病株は根ごと抜き取って処分する。治療は困難なので、輪作や太陽熱消毒で次作の菌密度を下げることを優先する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Candidatus、Fusarium oxysporum、Fusarium oxysporum f. sp. apii ほか8

萎凋病

病気一般的な内容Fop

症状 日中に下葉から萎れ、朝夕は回復する症状を繰り返しながら次第に枯れ上がる。茎を切ると導管部が褐変しているのが特徴である。

予防 抵抗性品種や接ぎ木苗を使い、連作を避ける。排水を改善し、農具や靴による汚染土の持ち込みを防ぐ。

対処 発病株は根ごと抜き取り、圃場外で処分する。薬剤での治療は困難なので、土壌消毒や輪作など次作の対策に切り替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Ceratocystis fimbriata、Fusarium commune、Fusarium commune f. sp. rapae ほか23

うどんこ病

病気一般的な内容Ep

症状 はじめ葉表に白い斑点が点在し、やがて葉全体が白い粉状に覆われる。進行すると葉が黄化・褐変して枯れ上がり、光合成が落ちて生育と収量が低下する。

予防 日当たりと風通しを確保し、混み合った下葉やわき芽を早めに整理する。窒素過多の軟弱徒長を避け、抵抗性品種を選ぶと発生を抑えやすい。

対処 初発の葉は見つけ次第切除して株外へ持ち出す。まん延前に登録のある殺菌剤を葉裏まで丁寧に散布し、同一系統の連用を避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59

疫病

病気一般的な内容

症状 葉に暗緑色の水浸状病斑ができ、急速に拡大して褐色に枯れる。葉裏や病斑周縁に白いかびを生じ、茎や果実にも黒褐色の病斑が広がる。

予防 健全な種いも・苗を使い、排水と通風を確保する。雨よけ栽培や敷きわらで泥はねを防ぎ、ナス科の連作を避ける。

対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外で処分する。降雨前に登録のある殺菌剤を予防散布するのが基本で、発生後の回復は難しい。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26

褐斑病

病気一般的な内容Dp

症状 葉に淡褐色〜灰褐色の小斑点ができ、拡大して不整形の病斑となる。病斑が融合すると葉全体が枯れ、株の勢いが急落する。

予防 換気と除湿で葉の濡れ時間を短くし、密植を避ける。被害葉と残さは早めに処分し、連作ほ場では品種と作型を見直す。

対処 初発を見たら病葉を除去し、登録のある殺菌剤を葉裏まで散布する。耐性菌が出やすいので同一系統の連用は避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57

菌核病

病気一般的な内容

症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。

予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。

対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5

さび病

病気一般的な内容

症状 葉の表裏に小さな橙黄色〜赤褐色の隆起した斑点ができ、破れて粉状の胞子を飛散する。多発すると葉が黄化して早期に枯れ上がる。

予防 密植を避けて風通しを確保し、窒素過多にしない。被害葉は残さず処分し、越冬源となる残株やロゼット葉を片付ける。

対処 初期の被害葉は摘み取って処分する。発生初期に登録のある殺菌剤を散布し、まん延前に抑えるのが有効である。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aecidium minoense、Aecidium quintum、Arthuriomyces peckianus ほか90

炭疽病

病気一般的な内容

症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。

予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。

対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66

苗立枯病

病気一般的な内容

症状 地際部がくびれて水浸状〜褐色に細くなり、苗がぱたりと倒伏する。発芽前に侵されると出芽自体がそろわず、欠株となる。

予防 清潔な新しい培土と消毒済みの容器を使い、播種後の過湿と厚まきを避ける。換気して苗を締めて育てることが最大の予防である。

対処 発病苗と周囲の培土は速やかに取り除く。灌水を控えて表面を乾かし、必要に応じて登録のある薬剤で灌注処理を行う。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41

根腐病

病気一般的な内容Ns

症状 細根が褐色〜黒褐色に腐り、株の生育が止まって下葉から黄化する。日中に萎れやすくなり、進行すると株ごと枯死する。

予防 排水性の良い用土と高畝を用い、灌水は表土が乾いてから行う。受け皿に水を溜めず、鉢の連用時は用土を更新する。

対処 発病株は抜き取り、周囲の過湿を解消する。軽症なら灌水を控えて根の回復を待ち、必要に応じ登録のある薬剤を灌注する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aphanomyces cladogamus、Aphanomyces cochlioides、Cylindrocladium floridanum ほか47

ネコブセンチュウ

害虫一般的な内容

症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。

予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。

対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5

灰色かび病

病気一般的な内容Bc

症状 花や果実、葉に水浸状の褐色病斑ができ、表面に灰色のふわふわしたかびを密生する。果実は軟腐して落果し、収穫後も貯蔵中に腐敗が進む。

予防 咲き終わった花弁や枯れ葉をこまめに取り除き、湿気のこもらない株間を保つ。雨よけと換気で結露を減らすと効果が高い。

対処 発病部位は胞子を飛ばさないよう静かに袋へ入れて処分する。多湿期には登録のある殺菌剤を予防散布し、耐性菌回避のため系統を替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2

斑点病

病気一般的な内容

症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。

予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。

対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80

べと病

病気一般的な内容Pv

症状 葉表に淡黄色〜黄褐色の角形病斑ができ、葉裏の同じ位置に灰紫色のかびを生じる。病斑が融合して葉が枯れ上がり、株全体が早期に衰える。

予防 密植を避け、株元の泥はねをマルチで防ぐ。夕方の灌水を控えて葉を長時間濡らさず、連作は避ける。

対処 発病葉は早期に除去し圃場外へ処分する。多湿が続く時期は予防的に登録のある殺菌剤を散布し、葉裏にかかるようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Bremia centaureae、Bremia lactucae、Bremia taraxaci ほか30

エンドウの病害虫と障害を詳しく見る

記録されている病名(23

農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。

いや地病えそモザイク病こうがいかび病さやしんしゅ病すそ腐病つる枯細菌病つる腐細菌病てんぐ巣病アファノミセス根腐病ピシウム根腐病モザイク病暗斑病植物寄生性線虫種子斑点病立枯病立枯細菌病芽枯細菌病茎えそ病茎腐病褐紋病褐色根腐細菌病黄化病黒斑病

よくあるトラブル

冬に株が枯れた

苗が大きくなりすぎて凍害を受けています。播種が早すぎるのが原因。10月下旬〜11月上旬にまき、小さな苗で越冬させます。

葉が白い粉をふいたようになる

うどんこ病です。春の乾燥と密植で出ます。株間を確保し、発病葉は早めに取り除きます。

去年と同じ場所で育ちが悪い

エンドウは連作を強く嫌います。同じ場所は4〜5年空けるか、プランターなら土を替えてください。

エンドウの動画ランキング

エンドウを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。

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この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

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Gadenin でエンドウを記録すると

作物名に「エンドウ」と打つだけで品種候補が出ます。定植日を入れれば経過日数が自動で表示され、写真とメモを積み重ねるだけで栽培ヒストリーができあがります。

ベランダの一鉢でも、市民農園でも、出荷用の圃場でも使い方は同じです。株数や品種を分けて管理できるので、家庭菜園・園芸の記録としても、農作業の記録としてもそのまま使えます。

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