場所で決める、植える前の判断
アジュガは半日陰から明るい日陰を好む常緑の宿根草です。真夏の西日が当たる乾いた場所では葉が焼けて縮み、逆に一日中暗い場所では葉色がくすんで花が付きません。午前中だけ日が当たる、木の下や建物の北側で明るい場所が一番よく育ちます。
植える前に、その場所の夏の日差しと土の乾き具合を確かめてください。真夏に土がひび割れるほど乾く場所なら、腐葉土を多めに入れて水持ちをよくします。
| 場所 | 向き不向き | 工夫 |
|---|---|---|
| 落葉樹の下 | 最適。冬に日が入り夏は木陰 | そのまま植えてよい |
| 建物の北側 | よい。明るければ花も咲く | 腐葉土を混ぜて水持ちを補う |
| 南向きの花壇 | 夏に葉焼けする | 背の高い草花の足元に入れる |
| 日陰のプランター | よい。冬は軒下へ | 浅く広い鉢で株を広げる |
適期は春と秋の二回
植え付けの適期は三月から五月と、九月下旬から十一月上旬です。関東平野部では春に植えると梅雨までに根が張って夏を越しやすく、秋に植えると翌春の花を確実に見られます。真夏の植え付けは根が傷みやすいので避け、真冬は霜で株が浮くのでこれも避けます。
| 時期 | 向き | 気を付けること |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 最適。梅雨前に根が張る | 開花中の苗は花が終わってから |
| 6月〜8月 | 避ける | 植えるなら日陰で水を切らさない |
| 9月下旬〜11月上旬 | 最適。翌春に咲く | 霜の前に根を落ち着かせる |
| 12月〜2月 | 避ける | 霜柱で株が浮く |
寒冷地では秋の植え付けを九月中に終えます。暖地は十一月いっぱいまで植えられます。
土作りと株間
土は水持ちがよく、それでいて水がたまらないものが向きます。花壇なら植える場所に腐葉土を一〜二割混ぜて軽く耕し、元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)は緩効性のものを少量だけ入れます。肥料が多いと葉ばかり大きくなり、株が間延びします。
株間は二十センチ前後です。アジュガはランナー(地面をはう茎)を四方に伸ばして広がるので、詰めて植えなくても一年で隙間が埋まります。早く覆いたい場所でも十五センチまでにとどめます。
- 腐葉土を混ぜる
- 植える場所を深さ十五センチほど耕し、腐葉土を一〜二割混ぜます。粘土質で固い土なら、川砂も一割ほど加えて水はけを補います。
- 株間二十センチで穴を掘る
- 苗の根鉢より一回り大きな穴を、二十センチ間隔で掘ります。三株以上なら互い違いに並べると、広がったときに隙間ができにくくなります。
- 根鉢は崩さず浅めに
- ポットから抜いた苗は根を崩さず、根鉢の上面が地面と同じ高さになるように植えます。深植えすると株元が蒸れて腐ります。
- たっぷり水をやる
- 植え終えたら株元にたっぷり水をやり、土と根鉢をなじませます。その後一週間は土の表面が乾いたら水をやります。
プランターと鉢での植え方
鉢植えでは、深さより広さのある浅鉢や横長のプランターが向きます。市販の草花用の培養土にそのまま植えて構いません。一株で直径三十センチほどに広がるので、六十センチのプランターなら三株で足ります。ハンギングに植えて、ランナーを垂らして楽しむこともできます。
| 容器 | 株数の目安 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 5号鉢(直径15センチ) | 1株 | 半日陰の棚の上 |
| 60センチプランター | 3株 | 北側や東側のベランダ |
| ハンギングバスケット | 2〜3株 | 直射日光の当たらない軒下 |
苗の選び方
苗は春と秋に園芸店に並びます。葉が密でつやがあり、株元が締まっているものを選びます。すでにランナーが伸びて鉢からはみ出している苗は、根が回っていることが多いですが、植えればすぐ広がるので悪くありません。葉に黒い斑点があるものや、株元が茶色く柔らかいものは避けます。
- 葉色で品種を確かめる
- 紫葉、斑入り、銅葉、緑葉など品種で葉色が大きく違います。斑入りは日陰で緑に戻りやすいので、置く場所の明るさに合わせて選びます。
- 株元を触って締まりを見る
- 株元を軽く押して固く締まっていれば健全です。ぐらついたり、下の葉が黄色く溶けていたりする苗は根が傷んでいます。
植え付け後に元気がないときの原因
植えて二週間ほどで葉がしおれたり黄色くなったりするときは、原因はたいてい三つのどれかです。日が強すぎる、深く植えすぎた、水のやりすぎか不足です。葉の様子と土の湿り気を見て切り分けます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉の縁が茶色く縮れる | 日差しが強い・乾燥 | 日よけをするか場所を移す |
| 株元から黄色く溶ける | 深植え・水のやりすぎ | 浅く植え直して水を控える |
| 全体がしおれて土が乾いている | 水不足 | たっぷり水をやり、腐葉土でマルチ |
| 葉は元気だが広がらない | 根がまだ張っていない | そのまま待つ。一か月で動き出す |
植え付け後にすぐランナーが伸びなくても心配いりません。根が張ってから広がり始めるので、一か月は様子を見ます。
アジュガの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
アジュガの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアジュガの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。