一年の流れを表で見る
アジュガは春に咲き、初夏に広がり、秋に株分けで増やし、冬は葉を残したまま休みます。作業が集中するのは花後の五月と、株分けと整理をする九月から十月です。真夏と真冬は手を出さないほうが株のためになります。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 植え付け。粒状肥料を置く | 芽が動き始めたら |
| 4月 | 開花。水切れに注意 | 花穂が10〜20センチに |
| 5月 | 花後の切り戻し。薄い液肥 | 穂が茶色くなり始めたら |
| 6月 | 込んだ葉を抜いて蒸れ対策 | 梅雨入り前に |
| 7月〜8月 | 西日よけ。水やりのみ | 葉の縁が茶色くなる前に |
| 9月 | 株分け・移植・間引き | 残暑が抜けたら |
| 10月 | 植え付け。粒状肥料を置く | 霜の1か月前まで |
| 11月〜2月 | 落ち葉を払う。霜柱を押し戻す | 手はほとんどかからない |
三月から五月:芽出しから花後まで
三月に新しい葉が動き出したら、春の植え付けと年一回目の肥料をします。四月は開花期で、鉢植えの水切れだけ気を付けます。五月中旬に花が終わったら花穂を切り、薄い液肥でランナーの伸びを助けます。この三か月で一年の姿がほぼ決まります。
- 三月は肥料と植え付け
- 緩効性の粒状肥料を一株ひとつまみ置きます。新しく植える株は、この月から五月までに済ませると梅雨前に根が張ります。
- 四月は水だけ
- 花穂が立ったら肥料はやりません。鉢植えは毎朝土を触って、乾いていればたっぷりやります。
- 五月は花穂を切る
- 花穂が茶色くなり始めたら葉の上で切り、二倍に薄めた液体肥料を二週間おきに二回やります。
四月の開花中は肥料も移植もしません。花が終わるまでは、水と見回りだけにします。
六月から八月:蒸れと乾きをしのぐ
梅雨入り前に株の内側の古い葉を抜いて風を通します。真夏は西日を避け、地植えは一週間以上雨がなければ朝に水をやります。この時期の株分けや移植は根が傷んで枯れるので、はみ出したランナーを切る程度にとどめます。
| 月 | 株の姿 | 作業 |
|---|---|---|
| 6月 | 葉が密に重なる | 内側の古い葉を抜く。ランナーの重なりを整理 |
| 7月 | ランナーが四方に伸びる | はみ出しを切る。西日よけ |
| 8月 | 暑さで葉がやや小さくなる | 朝の水やりだけ。移植はしない |
八月に葉が小さく固くなるのは暑さへの反応で、九月に涼しくなれば新しい葉が出ます。慌てて肥料をやらないでください。
九月から十一月:株分けと来年の準備
残暑が抜けた九月中旬からが株分けと移植の適期です。ランナーの先に根が出た子株を切り離して植え直し、込んだ部分を間引いて一株ごとに日が当たるようにします。十月に二回目の粒状肥料を置き、霜の前に根を落ち着かせます。
- 九月に子株を切り離す
- ランナーの先で根を下ろした子株を、親株とのつなぎを切って掘り上げます。根が三本以上あればそのまま植えられます。
- 十月に肥料を置く
- 三月と同じ量の緩効性肥料を株元に置きます。これが翌春の花数につながるので、忘れずに行います。十一月以降はやりません。
- 十一月は落ち葉を払う
- 落葉樹の下では落ち葉が株を覆います。埋もれたままだと蒸れて傷むので、週に一度は手で払います。
株分けした株の植え付けは十月中旬までに終えます。それより遅いと霜までに根が張らず、霜柱で浮いて枯れやすくなります。
十二月から二月:ほとんど手をかけない
冬のアジュガは葉を赤紫に染めたまま休んでいます。水やりも肥料もいりません。霜柱で株が持ち上がったら指で押し戻し、株元に腐葉土を薄く敷いておくと繰り返しにくくなります。鉢植えは軒下に移し、土が乾いて二〜三日たった暖かい日の午前中に水をやります。
この時期に葉の色が赤紫に変わるのは寒さへの自然な反応で、病気ではありません。三月に新しい緑の葉が出れば、古い赤紫の葉は自然に入れ替わります。
| 場面 | 冬の作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 地植え | 霜柱の押し戻し。落ち葉払い | 強い霜の翌朝に見回る |
| 鉢植え | 軒下へ。水は控えめに | 表面が乾いて2〜3日後 |
| 寒冷地 | 雪の下でそのまま越冬 | 雪が解けたら傷んだ葉を取る |
鉢植えを室内に取り込む必要はありません。暖かい部屋に置くと休眠が乱れ、春の花付きが悪くなります。
作業が遅れたときの立て直し
花穂を切り忘れて種ができてしまったら、六月中でも遅くないので切り取り、液肥を一回やります。九月の株分けを逃したら、十月中なら間に合います。十一月以降は春まで待ちます。六月の蒸れ対策を忘れて株元が溶けたら、腐った部分を取り除き、残った健全な部分を九月に植え直します。
- 花穂は六月中なら切る
- 種ができていても、穂を株元で切ればランナーに力が戻ります。切ったあとに液肥を一回やります。
- 株分けは十月まで
- 九月を逃しても、十月中旬までなら根付きます。それ以降は霜までに根が張らないので、三月まで待ちます。
- 溶けた株は健全な部分を残す
- 株元が腐った株は、茶色い部分をすべて取り、緑の葉が付いた外側の子株だけを九月に植え直します。
アジュガの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
アジュガの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアジュガの育て方にまとめています。
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