症状から原因を見分ける
アジュガは病害虫に強い草花ですが、環境が合わないときに決まった症状が出ます。株元が茶色く溶けるのは蒸れ、葉の縁が茶色く縮れるのは日差しと乾燥、葉に穴が開くのはナメクジです。まず症状がどこに出ているかを見て、原因を絞ります。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 株元が茶色く溶ける | 蒸れ・過湿による腐れ | 腐った部分を取り、透かして風を通す |
| 葉の縁が茶色く縮れる | 強い日差し・乾燥 | 日よけ。腐葉土でマルチ |
| 葉に不規則な穴 | ナメクジ | 夜に捕まえる。誘引剤 |
| 新芽が縮れて黒い虫 | アブラムシ | 水で流す。草花用の殺虫剤 |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 傷んだ葉を取り、株を透かす |
| 株全体がしおれ根が黒い | 根腐れ | 掘り上げて健全な子株を植え直す |
株元の腐れは梅雨と真夏に出る
六月から八月、葉が密に重なった株の内側に湿気がこもると、株元から茶色く溶けるように腐ります。灰色のかびが見えることもあります。進むと株の中心が空いて外側だけが残ります。防ぐには梅雨前に古い葉を抜いて風を通し、水やりを株元にかけないことです。
- 腐った部分をすべて取る
- 茶色く柔らかくなった葉と茎を、健全な部分が見えるまで手で取り除きます。取った葉は畑に残さず捨てます。
- 周りの株を透かす
- 腐れが出た株の周りで葉が重なっている部分を抜き、株の中心に風が通るようにします。土が乾くまで水やりを止めます。
- 広がるなら殺菌剤
- 梅雨の長雨で腐れが次々に出るときは、草花用の殺菌剤を株元にかけます。使用回数と間隔は表示に従います。
腐れが株の中心だけで止まり、外側の子株が元気なら、九月に子株を掘り上げて植え直せば元通りになります。
葉焼けと乾燥
七月から八月、西日の当たる場所では葉の縁が茶色く縮れ、ひどいと葉全体が白っぽく焼けます。乾燥が重なると葉が小さく固くなり、株が広がらなくなります。傷んだ葉は戻らないので、日よけと水持ちの改善で新しい葉を出させます。
葉焼けは一度出ると戻りませんが、株の生死には関わりません。九月に涼しくなれば新しい葉が出て見た目は回復するので、傷んだ葉は秋に新葉が出そろってから取り除きます。
| 見た目 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉の縁だけ茶色い | 午後の日差し | 遮光ネットか背の高い草花で影を作る |
| 葉全体が白く焼ける | 直射日光と乾燥 | 場所を移す。移せないなら秋まで日よけ |
| 葉が小さく固い | 乾燥が続いている | 腐葉土を敷き、朝に水をやる |
ナメクジとアブラムシ
湿った日陰を好むアジュガの株元は、ナメクジの住みかになりやすいです。春と秋の雨上がりの夜に出てきて、葉に不規則な穴を開けます。アブラムシは四月の花穂と新芽に付き、数が増えると葉が縮れます。どちらも見つけ次第、早めに対処します。
- ナメクジは夜に捕まえる
- 雨上がりの夜、懐中電灯で株元を照らして割り箸で取ります。昼間は鉢の底や石の下に隠れているので、そこも確かめます。
- 誘引剤を株の周りに
- 数が多いときはナメクジ用の誘引剤を株の周りに置きます。雨で効きが落ちるので、雨のあとに置き直します。
- アブラムシは水で流す
- 花穂や新芽に付いたら、霧吹きの強い水で流します。増え続けるなら草花用の殺虫剤を表示どおりに使います。
ナメクジの被害は春と秋の雨上がりに集中します。晴れが続く時期は出てこないので、雨の翌朝に葉の穴を見るのが早く気付くこつです。
うどんこ病と根腐れ
五月から六月と九月から十月、葉に白い粉のようなかびが出ることがあります。風通しが悪く乾燥気味の場所で出やすい病気です。根腐れは鉢植えで水をやりすぎたときに起こり、株全体がしおれて根が黒く柔らかくなります。どちらも早めに気付けば株は救えます。
| 症状 | 見分け方 | 対処 |
|---|---|---|
| 葉に白い粉 | 指でこすると粉が取れる | その葉を取り、株を透かす。広がれば殺菌剤 |
| しおれて根が黒い | 土が湿っているのにしおれる | 掘り上げて黒い根を切り、新しい土に植え直す |
| しおれて根が白い | 土が乾いている | 水不足。たっぷり水をやる |
枯れかけた株の立て直し
株の大半が傷んでも、アジュガはランナーの先に子株を作っているので、健全な子株が一つでも残っていれば立て直せます。傷んだ親株を諦めて、子株を新しい場所か新しい土に植え直す方が早く回復します。適期は九月から十月、または三月から四月です。
- 健全な子株を探す
- 株の外側で、葉がつやを保ち根が白い子株を探します。三本以上の根が出ていれば単独で育ちます。
- 新しい土に植える
- 腐れや根腐れが出た土は使わず、新しい培養土か腐葉土を混ぜた別の場所に植えます。深植えは避けます。
- 一か月は水を控えめに
- 植え直した子株は、土の表面が乾いてから水をやります。根が動き出す一か月は肥料をやりません。
アジュガの長く咲かせるコツは作物ページに
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