花が咲く条件を確かめる
アジュガは四月上旬から五月上旬に、高さ十〜二十センチの花穂を株ごとに立ち上げます。花芽は前年の秋から冬に作られるため、その時期に明るい場所にあった株ほどよく咲きます。植えて一年目の株や、暗い場所の株は葉だけで終わることがあります。
| 状態 | 咲き方 | 考え方 |
|---|---|---|
| 秋冬に明るい半日陰 | 株一面に花穂が立つ | 理想的。そのまま |
| 秋冬に暗い日陰 | 花穂がまばら | 落葉樹の下など冬に日が入る場所へ |
| 春に植えたばかり | その年は少ない | 翌年から本来の花数になる |
| 肥料が多い | 葉ばかりで花が少ない | 秋の肥料を減らす |
品種で花色と姿が違う
花色は青紫が基本ですが、桃色や白の品種もあります。葉色が濃い紫や銅色の品種は青い花との対比が美しく、斑入り品種は葉を楽しむ性格が強く花はやや少なめです。同じ場所に葉色の違う品種を混ぜると、花の時期以外も見応えがあります。
花色にこだわりがなければ、まず紫葉系の丈夫な品種を一株植えて、その場所でどう育つかを一年見るのが確実です。育ちがよければ、翌年に斑入りや桃花を足して変化を付けます。
| 品種のタイプ | 花色 | 特徴 |
|---|---|---|
| 紫葉系 | 濃い青紫 | 花付きがよく丈夫。最初の一株向き |
| 斑入り系 | 青紫 | 葉が主役。日陰で斑が薄れる |
| 桃花系 | 桃色 | やや小型で株の広がりが穏やか |
| 白花系 | 白 | 花穂が細く上品。数はやや少なめ |
開花中の管理
花の時期は特別な作業はいりません。水切れだけは花穂がしおれて早く終わる原因になるので、鉢植えは朝の水やりを欠かしません。雨が続いて花穂が倒れたら、そのままにせず翌日には晴れて起き上がるかを見て、起きなければ根元から切ります。
花穂にはミツバチやハナバチがよく集まります。花の時期に殺虫剤を使うと、受粉を担う虫を傷めるだけでなく花も早く終わりやすくなるので、アブラムシが付いても水で流す程度にとどめます。
- 花穂の水切れを見る
- 朝、花穂の先がうなだれていたら水不足の合図です。鉢植えはすぐたっぷり水をやります。地植えでも数日雨がなければやります。
- 倒れた花穂は切る
- 雨で倒れて翌日も起きない花穂は、株元の葉のすぐ上で切ります。残しても株が蒸れるだけです。
花後の切り戻しが翌年を決める
五月中旬、花が終わって穂が茶色くなり始めたら、花穂を株元の葉の上で切り取ります。放っておくと種を作る方に力が向き、ランナーの伸びが鈍り、株が蒸れやすくなります。切ったあとに薄い液体肥料をやると、株が勢いを取り戻して夏までに広がります。
- 穂の色が変わったら切る
- 花が終わって穂が茶色くなりかけたころ、花穂の根元、いちばん上の葉のすぐ上ではさみで切ります。葉は切りません。
- 傷んだ葉も一緒に取る
- 花穂を切るついでに、株元で黄色くなった葉や、地面に着いて汚れた葉を手で取ります。梅雨前の蒸れ対策を兼ねます。
- 薄い液肥でお礼
- 切り終えたら規定の二倍に薄めた液体肥料を一回やります。二週間後にもう一度やると、ランナーが伸び始めます。
種を採りたい場合だけ数本の花穂を残しますが、アジュガは株分けで簡単に増えるので、種採りは通常必要ありません。
翌年に向けた秋の準備
翌春の花芽は秋から冬に作られます。九月に込んだ株を間引いて一株ずつに日が当たるようにし、十月に緩効性の肥料を少量置きます。落葉樹の下なら十一月以降に日が入るので、落ち葉を株の上に積もらせないよう時々払っておきます。
株が広がりすぎて隣とぶつかっている場所は、九月の間引きのときに境界を切り戻しておきます。一株ごとの葉に日が当たるかどうかが、翌春の花穂の数を左右します。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 9月 | 込んだ株を間引く | 株と株の間に指が入るまで |
| 10月 | 緩効性の粒状肥料 | 一株ひとつまみ |
| 11月〜2月 | 落ち葉を払う | 葉が埋もれないように |
花が咲かないときの原因と直し方
花が咲かない、少ないという相談のほとんどは、日当たり不足か肥料過多です。秋から冬の間に日が入っていない場所では花芽ができません。逆に秋に肥料を多くやると、葉が茂るばかりで花が付きません。どちらに当てはまるかを、株の姿で見分けます。
- 葉が小さく暗い色なら日不足
- 葉が小さく暗い色で株が広がっていないなら、冬に日が入らない場所です。秋に明るい場所へ移植するか、周りの枝を透かします。
- 葉が大きく間延びなら肥料過多
- 葉が大きく柔らかく、茎が伸びて間延びしているなら肥料の効きすぎです。秋の肥料をやめ、春だけ少量にします。
- 古株なら植え直す
- 植えて五年以上たった株の中心が空いて咲かないなら、株の老化です。外側の若い株を秋に掘り上げて植え直します。
移植や肥料の見直しをした年は、効果が出るのは翌年の春です。一年は様子を見て、それでも咲かなければ場所そのものを変えます。
アジュガの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
アジュガの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアジュガの育て方にまとめています。
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