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甘夏の水やりと肥料

甘夏の水やりと肥料|年3回の施肥と鉢植えの乾燥対策

甘夏の栽培イメージ

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甘夏は肥料を好む果樹です。3月・6月・10月の3回に分けて与え、夏の水切れを防ぎます。

肥料は年3回に分ける

甘夏は実が大きく、木の中に実を長く付けているため、養分の消耗が大きい果樹です。年1回にまとめて与えるより、3月の春肥、6月の夏肥、10月の秋肥に分けたほうが実の太りと翌年の花芽の両方が安定します。

肥料は油かすと骨粉を混ぜた有機質肥料か、かんきつ用の配合肥料を使います。株元に直接まくと根を傷めるので、幹から30センチ以上離した枝先の真下あたりに輪の形でまきます。

時期肥料の役目成木1本あたりの目安
3月上旬春肥。新芽と花に使う分有機質肥料500グラム前後
6月中旬夏肥。実の太りを助ける有機質肥料300グラム前後
10月中旬秋肥。翌年の花芽と冬越しの体力有機質肥料300グラム前後

鉢植えは地植えの5分の1程度に減らします。10号鉢なら1回に緩効性の固形肥料を30グラムほど鉢の縁に置くのが目安です。

肥料の足りない葉の見分け

甘夏は葉を1年以上付けているため、葉の色がそのまま養分の状態を表します。古い葉から黄ばむのか、新しい葉から色が抜けるのかで、足りない養分が違います。葉を見て肥料の追加を判断します。

葉の見た目疑う不足対処
古い葉全体が黄ばむ窒素不足追肥(育ちの途中で足す肥料)を1回分与える
新しい葉の葉脈だけ緑鉄やマグネシウムの不足苦土石灰を株元にまき、酸度を確かめる
葉が小さく枚数も少ない根詰まりか根の傷み鉢なら植え替え、地植えは水はけを改善
葉が濃い緑で枝ばかり伸びる窒素過多肥料を止め、徒長枝を切る

冬の低温で葉が黄ばむのは養分不足ではありません。3月の春肥を待ち、新芽が出てから色を確かめます。

地植えの水やり

根付いた地植えの甘夏は雨だけでほぼ育ちます。ただし7月から8月の実が太る時期に2週間以上雨がなければ、株元にたっぷり与えます。この時期の水切れは実の太りを止め、皮を厚くします。

夏は2週間の乾きで与える
雨が2週間降らなかったら、株元から1メートルの範囲にバケツ3杯ほどをゆっくり染み込ませます。表面だけ濡らしても根には届きません。
株元にマルチを敷く
わらや腐葉土を5センチほど敷くと乾きが遅れ、冬の凍結も防げます。幹から10センチは離して、蒸れを避けます。
冬は乾いたら午前中に
常緑なので冬も少しは水を使います。1か月雨がなければ、暖かい日の午前中に与えます。夕方の水は凍って根を傷めます。

植え付けから2年間は根が浅いので、夏は1週間乾いたら与えます。3年目からは成木と同じ扱いにします。

鉢植えの水やり

鉢植えの甘夏は葉が多く蒸散が激しいため、夏は毎日水が要ります。一度でも強く乾かすと葉が内側に丸まり、実が落ちます。表面が乾いたら鉢底から流れるまで与えるのを、季節ごとの回数で覚えます。

時期回数の目安見るポイント
3〜5月2〜3日に1回表面が白く乾いたら
6〜9月毎日、猛暑日は朝夕夕方に葉が丸まっていたら足りない
10〜11月3日に1回鉢を持ち上げて軽ければ
12〜2月週1回、暖かい日の午前実が付いていれば乾かしすぎない

受け皿に水をためたままにしません。かんきつは滞水に弱く、根が黒く傷んで葉が落ちます。

土の酸度と植え替え

甘夏はペーハー5.5から6.5のやや酸性から中性の土を好みます。日本の畑土や市販の培養土なら大きく外れませんが、鉢植えで数年たつと酸性に傾き、新しい葉の色が抜けてきます。2年に1回の植え替えで用土を新しくするのが確実です。

植え替えは3月に
剪定と同じ時期に、根鉢の外周と底を2センチほど崩して一回り大きな鉢に移します。根を切りすぎると葉が落ちるので控えめにします。
同じ鉢に戻すなら根を削る
これ以上大きくできない場合は、根鉢の外側3分の1を削って新しい用土を足します。その年は摘果を多めにして木の負担を減らします。
苦土石灰は2年に1回
植え替えの用土に苦土石灰を1握り混ぜておくと、酸度の傾きとマグネシウム不足を同時に防げます。毎年入れる必要はありません。

植え替えた年は実の数を減らします。根が回復するまで実を太らせる力が足りず、小さい実が多くなります。

葉が落ちるときの原因と立て直し

甘夏の葉が急に落ちるときは、根か環境に無理がかかっています。落ちる葉の色と時期を見て原因を切り分けます。落葉しても幹が生きていれば春に芽が出るので、慌てて切らずに水と肥料を整えて待ちます。

状態疑う原因立て直し方
冬に葉が黄ばんで落ちる寒害か冬の水切れ防寒を強め、乾いたら午前中に水を与える
夏に緑のまま葉が落ちる急な水切れか高温半日陰へ移し、鉢ごと水に沈める
葉が黄ばんで実も落ちる水のやりすぎで根が傷んだ水を止めて乾かし、春に植え替える
植え替え直後に落ちる根を切りすぎた肥料を止め、葉水で乾燥を防いで待つ

落葉した木に肥料を与えると、弱った根がさらに傷みます。新しい葉が出そろってから、通常の半分の量で再開します。

甘夏の育てている間に使うもの

木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。

    樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
    規格の目安
    40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
    数量の目安
    株元 1 ㎡ で 50L 前後。

    夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。

  • 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
    規格の目安
    幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。

    テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。

  • 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
    規格の目安
    刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。

    株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
  • 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。

甘夏の収穫までのコツは作物ページに

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