花が終わったらすぐ花茎を切る
花びらがしぼんだら、種を作らせないよう花茎を切ります。種を作ると球根の養分が取られ、翌年の花が減ります。切る位置は球根の上五センチほどで、切り口から液が出るので、球根にかからないよう鉢を傾けて切ります。
二本目の花茎が上がっている場合は、一本目を切っても二本目はそのまま咲かせます。大きな球根では二本目、三本目と続けて咲くことがあり、全部の花が終わるまでひと月ほどかかります。それぞれの花茎がしぼんだ順に切っていきます。
- 花がしぼんだら
- 一本の花茎に付いた花がすべてしぼんだら切り時です。まだ蕾が残っているなら、しぼんだ花だけを付け根で取ります。
- 球根の上五センチで切る
- よく切れるはさみで、球根の上五センチのところで花茎を切ります。根元ぎりぎりで切ると球根に傷が付きます。
- 切り口の液を拭く
- 切り口から出る液は球根に付くと腐りの原因になります。紙で拭き取り、数日は切り口に水がかからないようにします。
残した五センチの花茎は、数週間で自然に枯れてしぼみます。しぼんだら手で軽く引くと抜けます。
花後から秋までは葉を育てる
花後の五月から九月は、葉を大きく育てて球根を太らせる時期です。この間に球根の中で翌年の花芽が作られます。戸外の日当たりに出し、水と肥料を切らさず、葉が四枚以上しっかり育つのを目標にします。葉が邪魔でも切らないのが最も大切な約束です。
梅雨の長雨は球根の首に水がたまりやすいので、雨の続く日は軒下へ移します。真夏の西日は葉先を焼くことがあるので、午後は日陰になる場所が理想です。
| 月 | 置き場所 | 水と肥料 |
|---|---|---|
| 5月〜6月 | 戸外の日当たり、長雨は軒下 | 表土が乾いたら水、置き肥を開始 |
| 7月〜8月 | 午後は日陰になる明るい場所 | 毎朝水、液体肥料を二週間に一度 |
| 9月 | 戸外の日当たり | 水は続け、肥料は下旬で止める |
| 10月〜11月 | 雨の当たらない場所 | 水を減らして葉を枯らす |
秋に休眠へ導く
十月に入ったら水を減らし、葉を自然に黄ばませて休眠に入れます。関東では十一月の霜の前に葉が枯れて休眠するのが理想です。水を与え続けると葉が枯れずに冬を迎え、寒さで傷んで球根が弱ります。休眠に入れるかどうかで翌年の花付きが大きく変わります。
葉が枯れたら根元から切り、鉢ごと室内の凍らない場所に置くか、球根を掘り上げて乾いた状態で保管します。どちらでも構いませんが、鉢ごとのほうが根を傷めずに済みます。
- 10月から水を減らす
- 十月に入ったら水やりを週一回程度に減らし、葉が黄ばみ始めたら止めます。まだ緑の葉は無理に切りません。
- 枯れた葉を切る
- 葉が完全に黄ばんで倒れたら、球根の上五センチで切ります。まだ緑の部分が残る葉は、養分が球根へ戻る途中なので待ちます。
- 凍らない場所へ
- 鉢ごと玄関や室内の五度から十度の場所に置き、春まで水を与えません。暖房の効いた部屋は休眠が浅くなるので避けます。
葉が枯れずに冬を迎えたとき
十一月になっても葉が青々としているときは、水を完全に止めて休眠を促します。それでも枯れないなら常緑のまま室内の窓辺で冬を越し、翌年は開花が遅れると考えます。関東の戸外に置いたままにすると、霜で葉と球根が傷んで最悪の場合枯れます。
常緑のまま冬を越す育て方もあり、暖かい室内の窓辺で水を控えめに与えて葉を保ちます。休眠させるより手間はかかりませんが、翌年の開花は初夏より遅れがちで、花茎の数も減る傾向です。確実に咲かせたいなら休眠させる方法を選びます。
| 状態 | 対応 | 翌年の見込み |
|---|---|---|
| 11月でも葉が緑 | 水を止めて室内の涼しい場所へ | 休眠が浅く開花が遅れることがある |
| 葉が霜で傷んだ | 傷んだ葉を切り室内へ | 球根が固ければ春に芽が出る |
| 葉が枯れて球根が固い | そのまま乾かして休眠 | 順調、春に植え替えて咲く |
| 葉が枯れて球根がやわらかい | 掘り上げて腐りを削る | 残った部分が半分以上なら見込みあり |
翌年咲かない原因と直し方
二年目に花が咲かない原因のほとんどは、前年の葉の育ちが足りなかったか、休眠に入らなかったかのどちらかです。葉を早く切った、日陰で育てた、肥料を切らした、秋も水をやり続けた、のどれかに心当たりがあれば、そこが原因です。
原因に心当たりがなく葉も十分に育っていたのに咲かないときは、球根の首を押して固さを確かめます。固ければ翌年にずれ込むだけなので、同じ管理を続けます。やわらかければ腐りが進んでいるので、掘り上げて削ります。
| 原因 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 花後に葉を切った | 球根が太らず花芽ができない | 葉は枯れるまで残す |
| 夏に日陰で育てた | 葉が細く球根が太らない | 半日以上日の当たる場所で育てる |
| 肥料を与えなかった | 球根が小さくなる | 花後から9月まで月一の置き肥 |
| 秋も水をやり続けた | 休眠せず花芽が動かない | 10月から水を減らし冬は断つ |
| 深く植え替えた | 首が腐り花茎が出ない | 上三分の一を出して植え直す |
アマリリスの花が終わったあとに使うもの
来年も咲かせるかどうかは、この時期の手当てで決まります。切ることと、球根をしまうことです。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。硬くなった茎を切るので、花がら摘み用より丈夫なもの。
花後の切り戻しは、次の芽を出させる作業です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- お礼肥用の緩効性肥料探す言葉「緩効性肥料 お礼肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10g 前後、花壇 1 ㎡ あたり 30〜50g。
咲かせるのに使った養分を戻す肥料です。ここを飛ばすと、翌年の花数が目に見えて減ります。
- 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋。品種を書いたラベルを付けられるもの。
掘り上げた球根は、風の通るところに吊るして乾かします。密閉すると中から腐ります。
- 掘り上げずに植えっぱなしでよい球根も多く、その場合は保存の資材は要りません。
- 花後すぐに葉まで切らないでください。葉が来年ぶんの養分を作ります。
アマリリスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアマリリスの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。