育ちの段階で水を切り替える
アマリリスは植え付け直後は水を控え、芽が動いてから増やし、花が終わって葉が茂る夏にたっぷり、秋に葉が黄ばんだら減らして冬は断つ、という流れです。段階に合わせて切り替えないと、最初の段階で腐るか、最後の段階で休眠に入れず翌年の花が飛びます。
目安は葉の張りと土の乾き方です。葉が厚くぴんと張っていれば足りていて、葉の縁が内側に巻き始めたら水不足です。土は表面が乾いて指を一関節入れても湿り気を感じないときに与えます。
| 時期 | 水やり | 見るところ |
|---|---|---|
| 植え付け〜芽が動くまで | 軽く湿らせる程度、週一回以下 | 球根の首が湿っていないか |
| 芽が伸びて開花まで | 表土が乾いたらたっぷり | 花茎の張り |
| 花後〜9月の葉が茂る時期 | 表土が乾いたらたっぷり、真夏は毎朝 | 葉の色と厚み |
| 10月〜11月の葉が黄ばむ時期 | 回数を減らす | 葉の黄ばみの進み方 |
| 12月〜3月の休眠 | 与えない | 球根の固さ |
球根の首に水をかけない
水は球根の首を避けて、鉢の縁に沿って土に注ぎます。球根の上から水をかけると、葉の付け根の隙間に水がたまって首から腐ります。特に花茎が伸びる前の時期は、球根の上部が水を受ける皿のようになりやすいので注意します。
鉢の重さを覚えておくと水やりの判断が楽になります。たっぷり与えた直後と、表土が乾いたときの重さを一度持ち比べておけば、持ち上げるだけで与える時期が分かります。土を触るよりも早く、確実に判断できます。
- 鉢の縁に沿って注ぐ
- じょうろの口を鉢の縁に近づけ、球根に触れないように土へ注ぎます。鉢底から流れ出るまで与えます。
- 受け皿の水は捨てる
- 受け皿にたまった水はそのままにせず捨てます。根が常に水に浸かると腐り、葉が黄ばみます。
- 真夏は朝に
- 七月から八月は葉が大きく蒸散が多いので、毎朝与えます。日中の熱い時間に与えると鉢の中が蒸れるので避けます。
雨に当てるのは構いませんが、長雨のときは球根の首に水がたまりやすいので、鉢を軒下へ移します。
肥料は花後に集中する
アマリリスは花が咲いている間ではなく、花が終わった後の葉が茂る時期に肥料を効かせます。この時期に球根が太り、翌年の花芽が球根の中に作られます。花後から九月まで、月に一度の置き肥と二週間に一度の液体肥料で追肥(育ちの途中で足す肥料)を続けます。
植え付け時は元肥(植え付け時に土へ混ぜる肥料)を控えめにします。根が出る前の球根に肥料が触れると傷むので、球根から離した鉢の底寄りに緩効性の粒状肥料を少量混ぜる程度にします。
- 花後すぐに置き肥
- 花茎を切ったら、緩効性の粒状肥料を球根から離して鉢の縁に置きます。以後、月に一度ずつ足します。
- 液体肥料を二週間に一度
- 薄めた液体肥料を二週間に一度与えます。リン酸とカリの多い草花用を選ぶと球根が太ります。
- 9月で止める
- 九月下旬を目安に肥料を止めます。秋以降も続けると葉が枯れず休眠に入れないため、翌年の花が咲きにくくなります。
葉を大切に育てる
花が終わった後の葉は、翌年の花のための工場です。長さ五十センチほどの葉が四枚以上しっかり育てば、翌年も花が期待できます。葉が邪魔に見えても切らず、日によく当てて秋まで育てます。葉が倒れて場所を取るなら、支柱と紐でゆるくまとめます。
葉が倒れて隣の鉢にかかるようなら、支柱を一本立てて葉全体を紐でゆるくまとめます。きつく縛ると葉の付け根が折れて光合成が減るので、輪の中で葉が動く程度のゆるさにします。
- 花茎は切る、葉は残す
- 花が終わったら花茎だけを球根の上五センチで切ります。葉は一枚も切らず、黄ばんで枯れるまで残します。
- 日当たりで育てる
- 花後は戸外の日当たりへ出します。半日以上日が当たる場所で葉が厚く濃くなれば順調です。
- 葉の枚数を数える
- 九月に葉が四枚以上あり、球根が植えたときより太っていれば翌年の花は見込めます。二枚以下なら翌年は葉を育てる年と考えます。
葉が黄ばむ・倒れるときの原因と直し方
夏の間に葉が黄ばむのは、水のやりすぎか肥料不足、あるいは日照不足です。下の葉から黄ばんで土が常に湿っているなら過湿、全体が薄い緑で細いなら肥料か日照の不足と切り分けます。十月以降の黄ばみは休眠に向かう自然な変化です。
迷ったときは、まず水を三日止めて様子を見ます。過湿なら止めるだけで葉の張りが戻り、肥料不足なら三日止めても悪化しません。水と肥料を同時に増やすのは、腐りを進める最も避けたい対応です。
| 症状 | 疑う原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 下葉から黄ばみ土が湿ったまま | 水のやりすぎ | 乾くまで止め、風の通る場所へ |
| 葉が薄く細く倒れる | 日照不足 | 日当たりへ移し、支柱で支える |
| 葉の色が薄く球根が太らない | 肥料不足 | 液体肥料を二週間に一度 |
| 葉先が茶色く枯れる | 強い西日か乾燥 | 午後は日陰になる場所へ |
| 10月以降に全体が黄ばむ | 休眠の始まり | 水を減らして自然に枯らす |
アマリリスの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
アマリリスの長く咲かせるコツは作物ページに
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