一年の作業を一覧で
アマリリスは春植え初夏咲きの球根で、冬は休眠します。関東平野部の鉢植えを基準にした流れを示します。寒冷地は植え付けを五月にずらし、暖地は三月下旬から植えられます。冬咲きに調整した球根は別の流れになるので、ここでは普通の球根を扱います。
| 月 | 作業 | 株の姿の目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 球根を買う、前年の球根は植え替え | 休眠中、芽はまだ動かない |
| 4月 | 植え付け、暖かい場所で発芽を待つ | 球根の先から芽が見える |
| 5月 | 水を増やし、花茎を支える | 花茎が伸び蕾がふくらむ |
| 6月 | 開花、花後に花茎を切り追肥を開始 | 花が咲き、葉が伸び始める |
| 7月〜8月 | 毎朝の水やりと液体肥料、葉を育てる | 葉が四枚以上大きく茂る |
| 9月 | 肥料を下旬で止める | 球根が太る |
| 10月〜11月 | 水を減らし葉を枯らして休眠へ | 葉が黄ばみ倒れる |
| 12月〜2月 | 凍らない場所で断水して保管 | 休眠中 |
春の植え付けから開花まで
四月に植えたら、二十度前後の場所で芽が動くのを待ちます。芽が出たら水を増やし、花茎が伸び始めたら日によく当てます。花茎は一日に数センチ伸びることもあり、五十センチを超えて蕾が重くなるので、倒れる前に支柱を立てます。
前年から育てている球根は、三月に古い土を落として新しい土に植え替えます。根が傷んでいなければ土を替えるだけで構いません。子球が付いていれば外して別に植えます。
花茎が上がる前に葉が先に伸びてくることがあります。葉が先でも花茎は後から上がるので慌てる必要はありません。ただし葉ばかり四枚以上伸びて五月末になっても花茎が見えないなら、今年は咲かない年と判断し、葉を育てて翌年に備えます。
- 4月は暖かい場所で待つ
- 植えた鉢を日の当たる暖かい場所に置き、水は控えめにします。夜に十度を下回る日は室内へ入れます。
- 5月に支柱を立てる
- 花茎が三十センチを超えたら、球根を傷つけないよう鉢の縁に支柱を立て、紐でゆるく結びます。蕾が開くと重さで倒れやすくなります。
- 蕾が色づいたら風を避ける
- 蕾が色づいてきたら、強い風の当たらない場所に移します。開いた花は雨に当たると傷むので、雨の日は軒下へ入れます。
夏は葉を育てる時期
花が終わった六月から九月は、翌年の花のための一番大切な時期です。日当たりで水と肥料を切らさず、葉を大きく育てます。真夏の西日で葉先が焼けるようなら、午後に日陰になる場所へ移します。この期間の管理が翌年の花数をほぼ決めます。
夏の置き場所は午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になる場所が理想です。一日中直射日光の当たるベランダでは、鉢の中の温度が上がりすぎて根が傷むことがあります。鉢を二重にするか、鉢の側面に日が当たらないよう並べると和らぎます。
- 花後すぐ花茎を切る
- 花がしぼんだら球根の上五センチで花茎を切り、置き肥を始めます。葉は切らずに残します。
- 7〜8月は毎朝水
- 葉が大きく蒸散が多い時期です。毎朝たっぷり与え、二週間に一度は液体肥料を加えます。
- 9月に葉を数える
- 葉が四枚以上あり球根が太っていれば順調です。肥料は九月下旬で止め、休眠の準備に入ります。
秋から冬は休眠
十月に水を減らし、葉を自然に枯らして休眠に入れます。葉が枯れたら根元で切り、鉢ごと凍らない場所で春まで断水します。掘り上げて保管する場合は、根を乾かしすぎないよう、おがくずや乾いたピートモスと一緒に紙袋へ入れます。
保管中の球根は乾いた状態を保ちますが、根まで完全に乾かすと春の立ち上がりが遅れます。鉢ごと保管するなら土が乾ききった状態で構いません。掘り上げるなら、根を切らずにおがくずや乾いたピートモスで包み、紙袋で保管します。
- 10月は水を週一回に
- 水やりを週一回程度に減らし、葉が黄ばみ始めたら止めます。雨の当たらない場所に置きます。
- 11月に葉を切る
- 枯れた葉を球根の上五センチで切り、鉢ごと室内の五度から十度の場所へ移します。玄関や北側の部屋が向きます。
- 冬は月に一度確かめる
- 月に一度は球根を軽く押して固さを確かめます。やわらかい部分があれば掘り上げて腐った部分を削り、乾かします。
時期を逃したときの立て直し
植え付けが六月にずれ込んだときは、開花が七月から八月になりますが咲きます。休眠させずに冬を越したときは、翌年の開花が遅れるか飛ぶことがありますが、葉を育て直せば翌々年には戻ります。
| 場面 | 起きること | 立て直し |
|---|---|---|
| 植え付けが6月以降 | 開花が真夏にずれる | そのまま植えて咲かせ、花後の葉育てを短縮しない |
| 休眠させずに冬を越した | 翌年の開花が遅れるか咲かない | 春から葉を育て直し、秋は必ず休眠させる |
| 冬に戸外で霜に当てた | 葉と球根の上部が傷む | 傷んだ部分を切り、固い球根なら春に植え直す |
| 春に植え替えを忘れた | 土が古く根が弱る | 花後に植え替えても間に合う |
アマリリスの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
アマリリスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアマリリスの育て方にまとめています。
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