球根のタイプで植える時期が違う
アマリリスの球根は、春に園芸店に並ぶ普通の球根と、年末に出回る冬咲きに調整された球根の二種類があります。普通の球根は気温が上がる四月以降に植えて五月から六月に咲きます。冬咲きの球根は室内で温めながら育て、正月から二月に咲かせます。同じ育て方はできないので、買った球根がどちらかを先に確かめます。
球根の大きさで花数が決まります。直径八センチ以上の大きな球根なら一本の花茎に四輪、二本以上の花茎が上がることもあります。六センチほどの小さな球根は花茎が一本で、翌年の花は葉を育てて球根を太らせてからになります。
| タイプ | 植える時期 | 咲く時期の目安 |
|---|---|---|
| 春植えの普通の球根 | 4月〜5月上旬、遅霜の心配がなくなってから | 5月下旬〜6月 |
| 冬咲きに調整された球根 | 11月〜12月に室内で | 植えてから6〜8週間後 |
| 前年から育てている球根 | 3月〜4月に植え替え | 5月〜6月 |
外側の皮が茶色く乾いていて、触って固くしまった球根を選びます。底の根の出る部分がやわらかいものや黒いものは避けます。
鉢は球根より一回り大きいだけでよい
アマリリスは大きな鉢を嫌います。球根の直径より三センチほど大きい鉢、つまり八センチの球根なら五号鉢が目安です。大きな鉢に植えると土が乾かず、根が腐りやすくなります。窮屈に見えても、鉢の縁と球根の間に指一本分の隙間があれば十分です。
土は草花用の培養土に、赤玉土やパーライトを二〜三割混ぜて水はけを高めます。鉢底には必ず鉢底石を入れます。地植えも可能ですが、関東では冬に掘り上げる必要があるので、鉢植えのほうが管理しやすい花です。
| 球根の大きさ | 鉢の号数 | 土の量の目安 |
|---|---|---|
| 直径6センチ前後 | 4〜5号鉢 | 約1リットル |
| 直径8センチ前後 | 5〜6号鉢 | 約1.5〜2リットル |
| 直径10センチ以上 | 6〜7号鉢 | 約2.5〜3リットル |
球根の上三分の一を土から出す
アマリリスの植え方で最も大切なのは深さです。球根の上三分の一から半分が土の上に出るように浅く植えます。チューリップのように土をかぶせて深く植えると、球根の首に水がたまって腐り、花も咲きにくくなります。
浅植えにすると球根がぐらつくのが心配になりますが、根が張れば安定します。植えた直後に倒れそうなら、鉢の縁に短い支柱を二本立てて紐でゆるく囲っておき、根が張る一か月後に外します。土を足して深くするのは避けます。
- 古い根を整理する
- 球根の底から出ている根のうち、黒く乾いてぽろぽろ折れるものは取ります。白くて張りのある根は生きているので残します。
- 土を入れて球根を置く
- 鉢の半分ほどまで土を入れ、球根の底を土に軽く押しつけます。根がある場合は根を広げ、根の下に土がない空洞を作らないようにします。
- 球根の肩まで土を足す
- 球根の周りに土を足し、上三分の一が見える高さで止めます。土の面は鉢の縁から二センチ下にして、水やりの余地を残します。
- 植えた直後は水を控える
- 植えてすぐは軽く湿らせる程度にし、芽が動き出したらたっぷり与える方式に切り替えます。根が出る前の過湿が腐りの原因になります。
植えた後の置き場所と温度
植え付け後は二十度前後の暖かい場所に置くと芽が動きます。春植えなら日当たりの良い戸外で構いませんが、四月はまだ夜が冷えるので、最低気温が十度を下回る日は室内へ入れます。芽が伸びて花茎が見えてきたら、日当たりが良く風の弱い場所で育てます。
冬咲きの球根は室内の窓辺で育てます。暖房の風が直接当たる場所は乾燥して蕾が傷むので避け、昼は日の当たる窓辺、夜は窓から離して冷え込みを避けます。
- 芽が出るまでは暖かく
- 球根の先から緑の芽が見えるまで、二十度前後の場所に置きます。十五度以下だと芽が動くまで一か月以上かかることがあります。
- 花茎が伸びたら日に当てる
- 花茎が伸び始めたらよく日に当てます。日が足りないと花茎が細く長く伸びて倒れます。鉢を数日おきに回して均等に光を当てます。
芽が動かないときの見分けと立て直し
植えて一か月たっても芽が動かないときは、温度不足か球根の傷みのどちらかです。球根を軽く押して固ければ生きていて、温度を上げれば動きます。やわらかく、首の部分から嫌なにおいがするなら腐っていて、切り分けて処置します。
| 状態 | 考えられる原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 球根は固いが芽が出ない | 温度が足りない | 二十度以上の場所へ移して待つ |
| 首がやわらかく黒い | 深植えか水のやりすぎで腐った | 掘り上げて腐った部分を削り、乾かして植え直す |
| 葉だけ出て花茎が出ない | 球根が小さい、前年の葉が育たなかった | 今年は葉を育てて翌年に期待する |
| 花茎が細く倒れる | 日照不足 | 日当たりへ移し、支柱を添える |
球根の一部が腐っていても、固い部分が半分以上残っていれば、腐った部分をきれいに削り取って数日乾かし、植え直すと復活することがあります。
アマリリスの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
アマリリスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアマリリスの育て方にまとめています。
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