花が少ないときの見分け
植えた年に花が少ない、または蕾が上がらないときは、日照不足・寒さ不足・塊茎の力不足のどれかです。葉ばかり大きく茂って花が来ないなら日照か肥料の窒素が多すぎ、株が小さいなら塊茎が小さいか植えるのが遅かったと切り分けます。
植えた年に花が少なくても、葉が元気なら翌年に期待できます。小さな塊茎は一年目に葉を育てて力をため、二年目から本格的に咲くことがよくあります。花が少ない年ほど葉を大切に育て、掘り上げた塊茎が一回り大きくなっていれば成功です。
| 姿 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉ばかり大きく茂る | 日照不足か窒素過多 | 日当たりへ移し、リン酸の多い肥料へ |
| 株が小さく蕾が細い | 塊茎が小さい、植え付けが遅い | 今年は葉を育て、翌年の塊茎を太らせる |
| 蕾が上がるが開かない | 寒さと乾いた風で蕾が傷んだ | 軒下へ移し、寒風を避ける |
| 花茎が短く葉に埋もれる | 日照不足で茎が伸びない | 日照を確保し、株間を広げる |
日当たりが花数を決める
アネモネは冬でもよく日の当たる場所を好みます。一日五時間以上日が当たると花茎がしっかり伸び、色も濃く出ます。冬は太陽が低いので、秋には日が当たっていた場所が建物の影に入ることがあります。十二月に日の当たり方を見て、鉢なら移動させます。
ベランダで育てる場合は、手すりの影に注意します。冬は日が低く、手すりの影が床に長く伸びて鉢に日が当たりません。台の上に載せて高さを上げるか、手すりの外側に日が当たる時間帯に合わせて位置を変えると、花数が目に見えて変わります。
- 冬の日照を確かめる
- 十二月の午前十時と午後二時に鉢の位置を見て、どちらも日が当たっていれば十分です。片方しか当たらないなら移します。
- 寒さには当てる
- 室内に入れると花が減ります。霜に当たっても葉は傷みますが株は平気で、寒さを経るほど春の花が充実します。
- 強い寒風だけ避ける
- 北風が直接当たる場所は蕾が傷みます。壁際や生け垣の南側など、日は当たるが風は弱い場所が理想です。
蕾が見えてからの管理
早いものは一月から蕾が上がります。蕾が見えたら水を切らさず、液体肥料を二週間に一度与えて花を大きくします。開いた花は日が当たると開き、夕方や曇りの日は閉じます。この開閉は健康な証拠で、閉じたままなら日照か根に問題があります。
花が開いたり閉じたりを繰り返すのは、この花の性質です。夜や雨の日に閉じ、晴れた日中に開きます。閉じたままの日が続いても、天気が悪いだけなら心配いりません。晴れの日に開かないときだけ、根の状態や水不足を疑います。
- 蕾に水をかけない
- 蕾に水がたまると開く前に腐ります。水やりは必ず株元に向け、雨が続くときは鉢を軒下へ移します。
- 花に霜が乗ったら
- 朝に霜が乗った花は、日が当たると自然に戻ります。あわてて触ると花びらが折れるので、そのままにしておきます。
- 開花中の追肥
- 追肥(育ちの途中で足す肥料)はリン酸の多い液体肥料を薄めて続けます。窒素の多い肥料は葉ばかり茂らせます。
花がら摘みで四月まで咲かせる
一つの塊茎から次々と花茎が上がり、二月から四月まで二か月以上咲き続けます。咲き終わった花をすぐ摘むと、種に養分を取られずに次の蕾が育ちます。花茎を切る位置は株元近くで、葉を切らないことが翌年の塊茎を太らせる条件です。
四月に入って花が小さくなってきたら、無理に咲かせ続けようとせず、休眠に向かわせます。ここで肥料を続けて花を引き延ばすと、塊茎の充実が遅れて翌年の花が減ります。最後の花が終わったら花がらを取り、葉だけを残して自然に枯れるのを待ちます。
- 散り始めたら摘む
- 花びらが散り始めた花茎を株元近くから折り取ります。中心の実になる部分を残すと養分を奪うので、花全体を取り除きます。
- 切り花にもできる
- 花びらが開き切る直前の蕾を朝に切ると、室内で一週間ほど楽しめます。切った分は花がら摘みと同じ効果があります。
品種で咲き方が違う
一重の品種は花茎が長く伸びて切り花向き、八重の品種は花が重く倒れやすい代わりに一輪が長持ちします。矮性の品種は鉢植えや寄せ植えに向きます。育てる場所に合わせて選ぶと、手入れの手間が減ります。
同じ品種でも塊茎の大きさで花数が変わります。直径二センチ以上の大きな塊茎は一株で二十輪以上咲くこともあり、一センチほどの小さな塊茎は数輪で終わります。買うときは袋の中身を見て、大きくて固いものを選ぶと当たりが多くなります。
| タイプ | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 一重咲き | 花茎が長く花色が鮮やか | 切り花、地植えの群植 |
| 八重咲き | 一輪が長く持つが花が重い | 鉢植え、支柱を立てられる場所 |
| 矮性種 | 草丈二十センチ前後で密に咲く | 寄せ植え、プランター |
アネモネの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
アネモネの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアネモネの育て方にまとめています。
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