採りごろはがくの締まり具合
食べるのは開く前のつぼみです。がくが固く締まり、指で押しても動かない状態が採りごろです。がくの先が反り返って隙間が見え始めたら、もう遅い段階に入っています。
大きさで判断すると失敗します。品種によって大きさが違ううえ、小さいうちに開いてしまう株もあるからです。大きさよりも締まり具合を見て決めます。
| 状態 | 採りごろか | 食べ方 |
|---|---|---|
| がくが固く締まる | 採りごろ | がくの付け根と中心を食べる |
| がくの先が少し反る | 急いで穫る | 外側のがくは硬いので落とす |
| がくが開いて隙間 | 遅い | 中心の芯だけ使えることも |
| 紫色の花が見える | 食べられない | 切り花として楽しむ |
茎を長めに付けて切る
つぼみを切るときは、茎を五センチから十センチ付けて切ります。茎の内側は柔らかく、つぼみと同じように食べられます。持ち運びのときの取っ手にもなり、扱いが楽になります。
つぼみだけをもぎ取ると、残った茎が枯れ込んで株を傷めることがあります。よく切れる剪定ばさみで、押しつぶさずに一度で切るのがこつです。
- 頂上のつぼみから
- 茎の先端に付いた一番大きなつぼみから穫ります。これを穫ると下のわき芽のつぼみが太り始めます。
- 茎を付けて切る
- つぼみの下五センチから十センチのところを、剪定ばさみで一度に切ります。押し切ると茎がつぶれます。
- 朝のうちに穫る
- 気温の低い朝に穫るとみずみずしさが保てます。穫ったらすぐ日陰に移し、切り口が乾くのを防ぎます。
- 穫り終えた茎を切る
- その花茎のつぼみを全部穫ったら、茎を株元から切り取ります。残すと株の力を無駄に使います。
わき芽のつぼみも順に穫れる
頂上のつぼみを穫ったあと、その下から出たわき芽(茎の途中から出る芽)に小ぶりのつぼみが付きます。大きさは半分ほどですが、柔らかくて食べやすく、丸ごと調理できます。
収穫は五月から六月にかけて、二週間から三週間続きます。一度に全部穫れるわけではないので、見て回りながら順に穫っていきます。
わき芽のつぼみは、頂上のものより早く開く傾向があります。頂上を穫ったあとは見回りの間隔を短くして、締まっているうちに順に穫っていくと、硬くならずに済みます。
| 場面 | つぼみの大きさ | 向いている食べ方 |
|---|---|---|
| 頂上のつぼみ | こぶし大かそれ以上 | ゆでてがくをはがして食べる |
| わき芽のつぼみ | 卵からこぶし大 | 丸ごと蒸すか揚げる |
| 遅く出た小さなつぼみ | 親指ほど | まるごとオイル漬けに |
下ごしらえは切り口の変色を止める
アーティチョークは切ると切り口がすぐ黒くなります。切ったそばからレモン汁を入れた水に入れておくと、変色を防げます。ゆでるときも、酢かレモンを少し加えると色良く仕上がります。
外側の硬いがくは食べられないので落とします。中心には毛のような部分があり、そこは食べずに取り除きます。がくの付け根の柔らかい部分と、底の芯がおいしいところです。
- 外の硬いがくを落とす
- 外側の色が濃く硬いがくを数枚はがして捨てます。手で下に折り曲げると簡単に取れます。
- 切ったら酸性の水へ
- レモン汁か酢を入れた水を用意し、切った端から入れていきます。放っておくと黒く変色します。
- 中心の毛を取る
- 半分に切ると中心に細い毛の集まりがあります。スプーンでかき取って捨て、その下の芯を残します。
- 酸を入れてゆでる
- たっぷりの湯にレモンか酢を加え、二十分から四十分ゆでます。竹串がすっと通れば火が通っています。
つぼみのがくの隙間に虫がいることがあります。ゆでる前に塩水にしばらく浸すと出てきます。
穫れすぎたときの保存
アーティチョークは生のまま冷蔵しても数日しか持ちません。まとめて穫れたときは、その日のうちにゆでてしまうか、オイル漬けにして日持ちさせるのが確実です。
ゆでたものは水気を切って冷凍もできます。使うときは解凍せず、凍ったまま調理に入れると水っぽくならずに済みます。小分けにしておくと使いやすくなります。
| 状態 | 保存の仕方 | もつ日数の目安 |
|---|---|---|
| 穫ってすぐ | そのまま調理する | その日が最良 |
| 数日おく | 茎を付けたまま袋に入れ冷蔵 | 3〜4日 |
| まとめて処理 | ゆでて水気を切り冷凍 | 1か月ほど |
| 長く保存 | ゆでてオイルに漬ける | 冷蔵で2〜3週間 |
収穫でつまずいたときの切り分け
つぼみが付かない、小さいうちに開いてしまう、食べる部分が少ないといった悩みは、株の年数や気候によるものがほとんどです。順に確かめます。
- 株の年数を数える
- 一年目はつぼみが付かないのが普通です。二年目でも付かないなら、冬の寒さに当たっていない可能性があります。
- 冬の管理を思い出す
- 室内に取り込んで暖かく管理していたなら、花芽ができません。屋外の寒さに当てるようにします。
- 開くのが早ければ見回り
- 気温が高い年はつぼみが早く開きます。五月に入ったら週に二度は見て、締まっているうちに穫ります。
- 小さいなら秋の追肥
- つぼみが小さいのは株の力不足です。秋に堆肥と肥料を与えて株を太らせ、翌年に期待します。
アーティチョークの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
アーティチョークの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアーティチョークの育て方にまとめています。
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