症状から原因を見当づける
アーティチョークの不調は、葉に出るか、つぼみに出るか、株元に出るかで原因が分かれます。まず表で当たりをつけると、手当ての順番を間違えずに済みます。
つぼみのがくの隙間に虫が入り込むと、外からは見えません。収穫してから気づくことも多いので、開花前の見回りが役に立ちます。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初の手当て |
|---|---|---|
| 新芽やつぼみに小さな虫が密集 | アブラムシ | 水で流すか野菜用の殺虫剤 |
| 葉が白い粉をかぶる | うどんこ病 | 傷んだ葉を取り風を通す |
| 株元が茶色く柔らかい | 蒸れによる腐り | 水を止め畝を高くする |
| 葉に大きな食べ跡 | ヨトウムシやナメクジ | 夜に見回って捕殺する |
アブラムシはつぼみの中まで入る
アーティチョークで最も多い虫はアブラムシです。春の柔らかい新芽と、伸びてきた花茎、そしてつぼみのがくの隙間に集まります。数が増えると、つぼみのすぐ内側まで入り込んで、洗っても落ちにくくなります。
被害を減らす近道は、花茎が伸び始めたころからの見回りです。まだ数が少ないうちに水で流しておけば、つぼみが大きくなるころには落ち着いています。
- 花茎が伸びたら見る
- 四月に花茎が伸び始めたら、週に二度は茎の先とつぼみの付け根を見ます。密集する前に見つけるのが目的です。
- 強めの水で流す
- 数が少ないうちは、ホースの水を茎の先へ勢いよくかけるだけで落とせます。葉の裏側にも当てます。
- 薬を使うなら開花前
- 野菜用の殺虫剤を使うときは、つぼみが硬く締まっている段階までにします。収穫前の日数も確かめます。
- 収穫後は水に浸す
- 穫ったつぼみは、塩水か酢を少し入れた水にしばらく浸すと、がくの隙間の虫が出てきます。
株元の腐りは夏の蒸れが原因
梅雨から夏にかけて、株元が茶色く柔らかくなって葉ごと倒れることがあります。土に水がたまり、株の中心が蒸れたことによる腐りです。いったん進むと止めにくく、株を失うこともあります。
予防は、高い畝、下葉の整理、そして株の中心に水をためないことの三つです。植えるときに水はけを確保しておくことが、いちばん確実な予防になります。
| 場面 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 平らな畑に植えた | 長雨で根が水に浸かる | 高さ30センチの畝を立てる |
| 下葉が地面に付く | 湿って付け根から腐る | 黄ばんだ下葉を切り取る |
| 中心に水をためた | 芽が腐り株が枯れる | 水は土に向けて注ぐ |
| 敷きわらが株元に密着 | 蒸れて付け根が傷む | 株元は5センチ空けて敷く |
うどんこ病は風通しで防ぐ
葉の表面が白い粉をかぶったようになるのがうどんこ病です。日当たりが悪く風の通らない場所、株が混みすぎている場所で出やすくなります。放っておくと葉が枯れ、株の力が落ちます。
見つけたら、ひどい葉を付け根から切り取って持ち出します。取りすぎると株が弱るので、全体の三割までにとどめ、残りは風通しを良くして様子を見ます。
- ひどい葉から取る
- 白い粉が広がった葉を付け根から切り取り、その場に置かずに袋に入れて持ち出します。
- 株の内側を空ける
- 重なった葉を数枚取り除いて、株の中に風と光を入れます。乾く時間が増えると広がりが止まります。
- 肥料を減らす
- 窒素の多い肥料で葉が柔らかくなると発生が増えます。追肥(育ちの途中で足す肥料)を控えめにします。
- 薬は早いうちに
- 野菜用の殺菌剤を使うなら、広がる前の初期にかけます。広がってからでは効きが落ちます。
夜に食べる虫とナメクジ
朝になると葉に大きな食べ跡があるのに虫が見当たらない場合は、夜に活動する虫の仕業です。ヨトウムシは昼のあいだ株元の土に隠れ、ナメクジは鉢の下や敷きわらの中にいます。
アーティチョークの葉は大きく厚いので、多少食べられても株は枯れません。ただし、つぼみをかじられると商品にならないので、収穫期は特に注意します。
- 夜に懐中電灯で探す
- 日が落ちてから株を見に行くと、葉の上で食べている虫が見つかります。見つけしだい捕まえます。
- 株元の土を掘る
- 昼にヨトウムシを探すなら、食べ跡のある葉の真下の土を浅く掘ります。丸まった幼虫が出てきます。
- 敷きわらの下を見る
- ナメクジは湿った物陰にいます。敷きわらや鉢の下をめくって取り除き、株元を乾かし気味に保ちます。
つぼみの異常を見分ける
つぼみが小さい、がくが早く開く、色が茶色くなるといった症状は、病害虫ではなく気候や株の力によるものが多いものです。原因を取り違えて薬をまいても効きません。
| 見た目 | 考えられること | 対応 |
|---|---|---|
| つぼみが小さいまま | 株が若いか肥料切れ | 秋の追肥で株を太らせる |
| がくが早く開く | 気温が高く生育が早い | 見回りを増やし早く穫る |
| がくの先が茶色 | 霜に当たった | その部分を落として食べる |
| つぼみが付かない | 冬の低温が足りない | 冬に屋外の寒さに当てる |
アーティチョークの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアーティチョークの育て方にまとめています。
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