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アーティチョークの月別の作業

アーティチョークの月別の作業|二年をひとつの流れで見る

アーティチョークの栽培イメージ

読むのに約 3

アーティチョークは植えた年と翌年で作業が違います。月ごとの仕事を表で整理し、地域差も添えます。

一年目と二年目で作業が違う

アーティチョークは多年草なので、植えた年は株を作り、翌年からつぼみを穫るという二段構えになります。同じ月でも一年目と二年目でやることが違うので、株の年数を意識して読み進めます。

一度この流れに乗れば、三年目以降は二年目と同じことの繰り返しです。五年ほどで株が老化するので、そのころに子株で更新します。

年数春の仕事秋から冬の仕事
1年目苗を作って植える追肥して株を太らせ冬越し
2年目支柱を立てて収穫する花茎を切り子株を取る
3〜4年目最も多く穫れる同じ管理を繰り返す
5年目以降つぼみが小さくなる子株を植えて世代交代

月別のやることカレンダー

関東平野部の露地を前提にした目安です。株が二年目以降であることを想定しています。寒冷地では春の作業が二週間から一か月遅れ、暖地では夏越しの対策を厚めにします。

作業目安と注意
3月追肥、枯れ葉の除去新しい葉が動き出す
4月花茎が伸び支柱を立てる早めに立てて折れを防ぐ
5月収穫の始まりがくが開く前に切る
6月収穫の終わり、花茎を切る下葉を整理して風を通す
7月夏越しの管理水は朝夕。肥料は与えない
8月枯れ葉の整理腐りに注意し掘り返さない
9月追肥、新しい葉が出る堆肥を株の外側に
10月株分けと子株の植え付け涼しくなってから行う
11月追肥、株の充実葉を大きくして冬に備える
12月敷きわらで防寒寒冷地は株元を厚く覆う
1月休み水は控えめに
2月枯れ葉を取り除く春に向けて風を通す

四月から六月がいちばん忙しい

春は株の伸びが早く、数日で様子が変わります。花茎が伸びて支柱が要り、つぼみが太って収穫が始まり、収穫が終われば花茎を切るという作業が続けて来ます。

つぼみは付いた順に大きくなるので、収穫は一度で終わりません。二週間から三週間にわたって、見て回りながら順に穫っていきます。

週に二度は見て回る
つぼみは数日で開きます。週に二度は株を見て、がくの締まり具合を確かめておくと採り遅れが防げます。
頂上のつぼみが先
茎の先端のつぼみが最初に大きくなります。それを穫ると、下のわき芽のつぼみが太り始めます。
穫り終えたら茎を切る
つぼみを穫り終えた花茎は、株元から切り取ります。残すと株の力を無駄に使い、次の葉の出が悪くなります。

夏の二か月は手を出しすぎない

七月と八月は、アーティチョークにとって耐える季節です。この時期に植え替え株分け、強い剪定を行うと、弱った株にとどめを刺すことになります。やることは水やりと枯れ葉の整理だけにとどめます。

暖地では地上部が枯れることもありますが、根が生きていれば秋に芽を出します。枯れたように見えても掘り返さず、九月まで様子を見ます。

状態夏にすることしてはいけないこと
葉が茂っている水やりと下葉の整理肥料と株分け
葉が半分枯れた枯れ葉を取り風を通す強く切り戻すこと
地上部が全部枯れた水を控えて九月まで待つ掘り返して捨てること

秋は来年の株を作る季節

涼しくなると新しい葉が次々に出てきます。ここで肥料と堆肥を与えて株を大きくしておくと、翌春のつぼみの数が増えます。夏に傷んだ株を立て直せるのもこの時期です。

株分けや子株の植え付けも、十月の涼しくなったころが適期です。春に行うと花芽の付いた株を弱らせてしまうので、秋に済ませます。

九月に堆肥と肥料
株の広がりの外側に完熟堆肥をバケツ一杯と化成肥料五十グラムほどの追肥(育ちの途中で足す肥料)を与え、軽く土と混ぜます。
枯れ葉を取り除く
夏に傷んだ葉を付け根から切り取ります。新しい葉に日が当たり、株の回復が早まります。
十月に子株を取る
株元から出た子株を、根を付けて切り分けて別の場所に植えます。増やすと同時に株の混みすぎも解消できます。

地域による時期のずれ

寒冷地では冬の寒さで株が枯れることがあるため、防寒を厚くします。暖地では冬は越しやすい代わりに、夏越しが難しくなります。どちらの地域も、苦手な季節に手を厚くすると考えると整理しやすくなります。

地域難しい季節手を厚くすること
寒冷地敷きわらと株元の覆いを厚く
関東平野部梅雨と真夏高い畝と下葉の整理
暖地半日陰づくりと水はけ

作業が遅れたときの戻し方

支柱が間に合わなかった、株分けの時期を逃したといった遅れは起こります。無理に取り返そうとせず、次の適期まで待つほうが良い場合もあります。

支柱が遅れたら添え木
花茎が倒れかけていたら、無理に起こさず横から支柱を添えてひもで留めます。折れていなければ回復します。
株分けを逃したら春まで待つ
十一月を過ぎたら株分けはやめます。冬に根を切ると枯れやすいので、翌年の秋まで待ちます。
追肥を忘れたら秋に厚く
春の追肥を忘れてもその年は仕方ありません。秋の追肥を確実に行い、翌春に取り返します。
収穫を逃したら花を楽しむ
開いてしまったつぼみは食べられませんが、紫色の大きな花になります。切り花として使えます。

アーティチョークの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

アーティチョークの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアーティチョークの育て方にまとめています。

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