抜くか摘むかを先に決める
ルッコラの収穫には、株ごと抜く方法と外葉だけを摘む方法があります。一度に量がほしいなら抜き取り、少しずつ長く使いたいなら摘み取りです。どちらを選ぶかで株間も変わるので、まく前に決めておくと迷いません。
摘み取りにすると、一株から一か月以上採り続けられます。ただし葉を採るたびに株が消耗するので、追肥と水やりを欠かさないことが条件になります。
| 目的 | 採り方 | 株間の目安 |
|---|---|---|
| 一度にまとめて使う | 株ごと根元から切る | 六センチ |
| 少しずつ長く使う | 外葉を三枚から四枚ずつ摘む | 八センチ |
| 柔らかい葉だけ使う | 草丈十センチで若採り | 四センチ |
草丈十五センチが摘み始めの目安
草丈が十五センチ、本葉が六枚から八枚になったら摘み始めます。外側の大きい葉から三枚か四枚を、株の中心を残して摘みます。中心の若い葉を残しておけば、そこから次の葉が出てきます。
一度に半分以上を採ると株が弱り、次の葉が細くなります。多くても外葉の三分の一までにとどめ、一週間おきに繰り返すと株が保ちます。
- 外側から順に摘む
- いちばん外の大きい葉を選び、葉柄の付け根を指でつまんで横に倒すように折り取ります。手で触って固ければ加熱用に回します。
- 中心の芽を残す
- 株の中心にある小さな葉は必ず残します。ここを切ると次の葉が出ず、その株はそれで終わりになります。
- 三分の一までにとどめる
- 一度に採るのは外葉の三分の一までが目安です。採りすぎた株は次の葉が細くなり、戻るまで二週間ほどかかります。
朝のうちに摘むと葉に水分が多く、しゃきっとした食感になります。日中の暑い時間は避けます。
若採りするほど柔らかい
ルッコラは葉が大きくなるほど辛みが強く、葉柄が固くなります。サラダで生のまま食べるなら、草丈十センチから十五センチの若い葉が向きます。大きく育った葉は加熱すると辛みが和らぎます。
同じ株でも、内側の若い葉と外側の大きい葉では味が違います。生食用と加熱用に分けて摘むと、どちらも無駄なく使えます。摘むときに手で葉柄を触り、ごわつくものを加熱用に回すと分けやすいです。
気温も味を変えます。同じ大きさの葉でも、涼しい秋のものは辛みが穏やかで、夏のものは同じ株から採っても辛くなります。季節によって使い方を変えるつもりでいると失望しません。
| 大きさ | 味と食感 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 草丈十センチ以下 | 香りが穏やかで柔らかい | サラダ、そのまま生で |
| 草丈十五センチ前後 | ごまの香りと軽い辛み | サラダ、肉料理の付け合わせ |
| 草丈二十センチ以上 | 辛みが強く葉柄が固い | 炒め物、スープ、加熱調理 |
採ったあとの保存
ルッコラの葉は薄く、採ってすぐしおれ始めます。摘んだらその場で袋に入れて持ち帰り、家に着いたら水に浸してから水気を切り、湿らせた紙に包んで冷蔵庫の野菜室に入れます。
この方法で三日から四日は持ちます。長く置くほど香りが飛ぶので、二日以内に使い切るつもりで摘む量を決めるのが無駄になりません。
- 冷たい水に浸す
- 採った葉をボウルの水に十分ほど浸すと、しおれた葉が戻ります。そのあとしっかり水気を切ります。
- 湿らせた紙に包む
- 軽く湿らせた紙で包み、袋に入れて野菜室に立てて置きます。寝かせるより立てたほうが長持ちします。
- 使う分だけ摘む
- 採りだめより、使う日に必要な量だけ摘むほうが香りがよく残ります。畑にある状態がいちばんの保存です。
花もつぼみも食べられる
気温が上がると花茎が伸びて白い花が咲きます。葉は固くなりますが、つぼみと花は柔らかく、ごまの香りが残っています。サラダに散らすと彩りになり、無駄なく使い切れます。
花が咲き始めた株は葉の収穫が終わりに近づいた合図です。花を楽しんだあと、莢が茶色く乾いたら種を採って翌年にまくこともできます。
- つぼみのうちに摘む
- 花茎が伸びてつぼみが付いたら、柔らかい先端十センチほどを摘みます。生でも加熱でも使えます。
- 花を彩りに使う
- 咲いた花は摘んでサラダに散らします。味は穏やかで葉ほどの辛みはなく、白い色が皿の彩りになります。
- 種を採る
- 莢が茶色く乾いたら株ごと刈り取り、日陰で一週間乾かして種を取り出します。紙袋に入れて保管します。
収穫でつまずいたときの見分け
採ったのに固い、次の葉が出ない、量が採れない、虫食いが多い。原因は摘み方と時期と株の力に分かれます。抜いた株を見比べると、どこで間違えたかが分かります。
- 採った葉が固い
- 大きくしすぎたか、乾燥と高温が続いています。草丈十五センチまでに摘み、水の間隔を詰めます。
- 次の葉が出てこない
- 中心の芽まで切ったか、採りすぎです。その株は回復しないので抜き、新しく種をまき直します。
- 一株の量が少ない
- 株間が狭いか肥料切れです。次は八センチに広げ、摘み取りを始めたら二週間に一度、追肥(育ちの途中で足す肥料)をします。
- 虫食いの穴が多い
- キスジノミハムシです。穴があいても食べられますが、次はまいた日から防虫ネットをかけて防ぎます。
ルッコラの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ルッコラの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はルッコラの育て方にまとめています。
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