水を切らすと辛くなる
ルッコラは乾くと辛み成分が濃くなり、葉柄が固くなります。ごまの香りとほどよい辛みを楽しむなら、土を乾かさないことがいちばんの条件です。表面が白く乾く前に与えます。
露地なら二日から三日に一度、プランターなら土の表面が乾いたらその日のうちに与えます。夏は朝に与えても夕方には乾くので、しおれる前にもう一度土を触って決めます。
| 場面 | 水やりの間隔 | 一回の量 |
|---|---|---|
| 露地の春秋 | 二日から三日に一度 | 土が五センチ湿るまで |
| 露地の夏 | 毎日、朝のうちに | 同じ量を朝だけ |
| プランター | 表面が乾いたらすぐ | 鉢底から流れ出るまで |
追肥は摘み取りのたびに少しずつ
外葉から摘みながら長く使う作り方では、葉を採るたびに株が養分を使います。追肥(育ちの途中で足す肥料)を二週間に一度、条間に少量ずつ置くと、あとから出る葉が細くならずに済みます。
肥料が多すぎると葉が大きくなるかわりに味が薄くなり、アブラムシも付きやすくなります。ひとつまみを条間に置く程度にとどめ、葉の色を見て増減を決めます。
- 葉の色で判断する
- 葉が薄い黄緑になったら足します。濃い緑のままなら足しません。色は肥料の過不足がいちばん出る場所です。
- 条間にひとつまみ
- 株元に直接まかず、列と列の間に化成肥料を少量置いて土と軽く混ぜます。根に触れると傷みます。
- 液体肥料でもよい
- プランターなら薄めた液体肥料を水やりのかわりに与えます。二週間に一度で十分で、効きが早いのが利点です。
元肥(植える前に混ぜておく肥料)が十分なら、収穫が始まるまで追肥は要りません。
日当たりは半日で足りる
ルッコラは日なたから半日陰まで幅広く育ちます。むしろ夏は半日陰のほうが葉が柔らかく、花芽もできにくくなります。一日三時間から四時間の日照があれば収穫まで持っていけます。
逆に日照が二時間を切ると、葉柄だけが長く伸びて葉が小さくなります。ベランダでは手すりの影に入る時間を数え、足りなければ台に載せて高さを稼ぎます。
- 夏は西日を避ける
- 午後の強い日が当たる場所は葉が固くなります。壁の東側や、他の作物の東側に置くと涼しく保てます。
- 冬は日なたへ移す
- 気温が下がる時期は日をよく当てます。日照が足りないと葉が小さいまま止まり、収穫までの日数が延びます。
株間と風通しで病気を遠ざける
葉が重なり合って乾かない状態が続くと、株元が黒くなって倒れたり、葉に斑点が出たりします。間引きを遅らせず、最終の株間を六センチから八センチ確保すると、風が抜けて乾きます。
水は葉にかけず、条間の土へ与えます。株元に強くかけると土がはねて葉の裏に付き、そこから病気が広がることがあります。ジョウロの口を低くして静かに与えます。
- 間引きを遅らせない
- 葉が触れ合ったら間引き時です。込み合った株は下葉から黄色くなり、そこから傷みが広がっていきます。
- 水は条間へ
- ジョウロの口を地面に近づけ、列と列の間に流します。土がはねないので葉が汚れず、病気も減ります。
- 下葉を取る
- 地面に触れている黄色い葉は早めに取り除きます。取った葉は畝に置かず、袋に入れて処分します。
プランターは乾きと肥料切れに注意
容器は土の量が少なく、晴れた日は半日で乾きます。露地と同じ感覚でいると乾湿の差が大きくなり、葉が固くなって辛みが強く出ます。朝に指を土へ差し込んで確かめる習慣を付けます。
水やりのたびに肥料も流れ出るので、露地より早く肥料切れになります。摘み取りを始めたら二週間に一度、薄めた液体肥料を与えると葉の大きさが保てます。
置き場所も乾き方を変えます。コンクリートの上に直接置くと下から熱が伝わって乾きが早まるので、すのこや台に載せて風を通すとゆるやかになります。
- 朝に土を触る
- 指を一センチ差し込み、冷たく湿っていれば与えず、乾いていれば与えます。表面の色だけでは判断できません。
- 底から出るまで与える
- 受け皿に流れ出るまでたっぷり与え、たまった水はそのつど捨てます。ためたままだと根が傷みます。
- 二週間に一度の液体肥料
- 摘み取りを始めたら、薄めた液体肥料を水やりのかわりに与えます。葉の色が戻るかどうかで量を決めます。
育ちが悪いときの切り分け
葉が小さい、葉柄ばかり長い、辛すぎる、色が薄い。ルッコラの不調は水と肥料と日照と株間の四つで説明が付きます。順に確かめると、次にまくときの直し方が決まります。
- 葉柄が長く葉が小さい
- 日照不足か密植です。株間を六センチ以上に広げ、日の当たる場所へ移します。次回は薄くまきます。
- 辛くて固い
- 乾燥と高温、または採り遅れです。水の間隔を詰め、若い葉のうちに摘みます。夏は半日陰へ移します。
- 葉の色が薄い
- 肥料切れです。条間に化成肥料をひとつまみ置くか、薄めた液体肥料を与えます。数日で色が戻ります。
- 下葉から黄色くなる
- 過湿か込み合いです。水を控えて間引き、黄色い葉を取り除いて風を通すと止まることが多いです。
ルッコラの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ルッコラの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はルッコラの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。