季節ごとの水やりの目安
キキョウの根は太く水をためる力があるので、毎日の水やりは必要ありません。土の表面が乾いて白っぽくなったら、鉢底から流れるまでたっぷり与えます。特に春先と休眠中の冬は乾かし気味にしないと根が傷みます。
水やりの合図は土の色と鉢の重さで見ます。表面が白っぽく乾き、鉢を持ち上げて軽く感じたら与える時です。葉が少ししおれても、土が湿っていれば水は足さず、夕方まで様子を見てから判断します。
| 時期 | 庭植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 雨だけで足りる | 表面が乾いてから |
| 6月〜8月 | 晴天が一週間続いたら | 朝に一回、真夏は夕方も確かめる |
| 9月〜10月 | ほぼ不要 | 表面が乾いてから |
| 11月〜2月 | 不要 | 月に二〜三回、暖かい日の午前 |
梅雨どきに鉢を雨ざらしにすると土が乾く間がなく根腐れします。軒下へ移すのがいちばん確実です。
肥料は少なめが基本
元肥(植え付け時に土へ混ぜておく肥料)は緩効性のものをひとつまみで十分です。追肥(育ちの途中で足す肥料)は芽が伸び始める四月と、花が終わった直後の二回、緩効性の固形肥料を株元に置きます。窒素分の多い肥料を与えると茎ばかり伸びて倒れ、花が減ります。
肥料の種類は、窒素・リン酸・カリが同じ割合のものか、リン酸がやや多い草花用を選びます。液体肥料を使うなら規定の倍に薄めて二週間に一回が上限で、固形肥料と併用はしません。肥料が多い株は葉が濃く大きくなりますが、花が減って倒れやすくなるので、少なめを守ります。
- 四月の芽出し肥
- 新芽が五センチほど伸びたころ、緩効性の粒状肥料を株元から少し離して置きます。量は袋の表示の半分が目安です。
- 花後のお礼肥
- 咲き終わった花を切ったあと、同じ肥料を同じ量で与えます。翌年の芽を作る力になります。
- 真夏は与えない
- 七月下旬から八月は暑さで根が弱っており、肥料が傷みの原因になります。液体肥料も含めて休みます。
- 秋以降は止める
- 十月以降は休眠に向かうので肥料は不要です。株元に残った粒があれば取り除き、翌春の芽出しまで与えません。冬に肥料が残ると根を傷めます。
倒れやすい株の扱い
草丈が六十センチから一メートルになる品種は、梅雨の雨や風で倒れがちです。倒れる原因の多くは日照不足と肥料過多ですが、置き場所を変えられないなら早めに支えます。五月に草丈が三十センチほどになった時点で摘心(先端の芽を摘んで枝を増やすこと)をすると、背が抑えられて花数も増えます。
- 摘心の時期を見る
- 五月中旬、茎が三十センチほどに伸びたころに、先端を五センチほど切ります。切った下から枝が分かれて低く茂ります。
- 支柱を立てる
- 摘心しない場合は六月までに株の中心へ支柱を立て、麻ひもで八の字にゆるく結びます。
- リング支柱を使う
- 株が大きいなら輪の付いた支柱を株の周りにかぶせると、枝がばらけずまとまります。草丈が三十センチのうちにかぶせ、伸びに合わせて輪を上げます。
矮性(背が低い性質)の品種なら支柱は不要です。品種の草丈をラベルで確かめてから決めます。
花がら摘みで長く咲かせる
キキョウは一つの茎の先に次々とつぼみを付け、六月から八月まで咲き続けます。咲き終わった花をそのままにすると種を作る方に力が向き、次のつぼみが開きにくくなります。花弁がしぼんで色がくすんだら、花の付け根から摘み取ります。
- しぼんだ花を見つける
- 花弁が閉じて紫色が抜けてきたら終わりの合図です。子房が膨らむ前に指でつまんで取ります。
- 茎ごと切る場合
- 茎の先端まで全部咲き終わったら、下の葉の付け根まで切り戻します。わき芽(葉の付け根から出る芽)が伸びて二番花が咲きます。
- 種を取りたいとき
- 数個だけ花を残して実らせます。全部残すと株が疲れて翌年の芽が弱くなるので、一株に三〜五個が目安です。さやが茶色くなったら茎ごと切ります。
葉が黄色くなるときの見分け
下の葉から黄色くなって落ちるのは水のやりすぎか根腐れ、葉全体が薄い黄緑になるのは肥料不足、葉の縁だけ茶色く枯れるのは強い日差しと水切れの組み合わせです。症状の出方を見て原因を分けると、対処を間違えません。
迷ったときは水を減らす方向に倒すのが安全です。キキョウは乾きには強く、二〜三日水を切らしても太い根の水分で持ちこたえますが、湿りすぎは一週間で根を傷めます。葉の色が変わったら、まず土の湿り気を触って確かめてから次の手を決めます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下の葉から黄色く落ちる | 水のやりすぎ・根腐れ | 水を止めて土を乾かす。鉢なら植え直す |
| 葉全体が薄い黄緑 | 肥料不足 | 薄めた液体肥料を二週間に一回 |
| 葉の縁が茶色に枯れる | 強い日差しと水切れ | 午後の日陰へ移し朝の水を欠かさない |
| 新芽が縮れる | アブラムシ | 指で潰すか野菜用の殺虫剤を使う |
キキョウの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
キキョウの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はキキョウの育て方にまとめています。
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