症状から原因を探す
キキョウで葉や茎に異常が出たとき、まず土の湿り気を触って確かめます。湿っているのにしおれるなら根の問題、乾いてしおれるなら水切れです。そのうえで葉の裏や新芽を見て虫の有無を判断します。原因を分けてから対処すると、薬をむだに使わずに済みます。
見回りは水やりのときに葉の裏と新芽を見る習慣にすると、虫は数匹のうちに、病気は一枚の葉のうちに気づけます。特に五月から六月の朝は、アブラムシが新芽に付き始める時期なので、つぼみの付け根を毎回のぞきます。
| 症状 | 疑う原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 土が湿っているのにしおれる | 根腐れ・立枯病 | 水を止めて株元を見る |
| 新芽が縮れ黒い粒が付く | アブラムシ | 指で潰すか水で流す |
| 葉がかすれて白っぽい | ハダニ | 葉裏に水をかけて流す |
| 花弁に灰色のカビ | 灰色かび病 | 傷んだ花を取り風通しをよくする |
| 葉に穴・新芽が食われる | ヨトウムシ・ナメクジ | 夜に見回って捕まえる |
根腐れと立枯病
キキョウでいちばん多いのは根腐れです。太い根が水にひたった状態が続くと黒く柔らかくなり、地上部は急にしおれます。立枯病は土の中の菌が原因で、株元の茎が茶色くくびれて倒れます。どちらも梅雨と真夏の多湿で起きやすく、いったん進むと元に戻せないので、水はけを整えて予防します。
根腐れした株を植え直したあとは、新芽が出るまで二〜三週間かかります。その間は日陰で乾かし気味にし、肥料は与えません。新芽が動いたら少しずつ日に当て、通常の水やりに戻します。
- 株元を確かめる
- しおれた株の地際を見て、茎が茶色くくびれていれば立枯病です。根を掘って黒くぶよぶよなら根腐れです。
- 根腐れの手当て
- 掘り上げて黒い根を切り、乾いた新しい土に植え直します。一週間は水を控え、日陰で休ませます。
- 立枯病の株は抜く
- 周りの株にうつるので、見つけ次第抜いて処分します。同じ場所には翌年キキョウを植えません。
- 予防は高植え
- 水はけの悪い場所では二十センチほど土を盛り、川砂を混ぜて植えます。鉢は軒下で雨を避けます。
アブラムシとハダニ
アブラムシは四月から六月の新芽とつぼみに集まり、汁を吸って新芽を縮れさせます。ハダニは真夏の乾燥した葉裏に付き、葉がかすれたように白くなります。どちらも早く見つければ水と指で対処できますが、増えてから気づくと薬が必要になります。
- アブラムシの見つけ方
- 新芽の先やつぼみの付け根に緑や黒の小さな虫が群れます。アリが登っている茎は特に注意して見ます。
- 少ないうちに潰す
- 指でこすり落とすか、水を強めにかけて流します。三日続けると減ります。増えすぎたら草花用の殺虫剤を使います。
- ハダニは葉裏に水
- 乾燥を嫌うので、葉の裏に霧吹きや水をかけます。真夏の週二回で予防になり、増えているときは三日続けて流すと減ります。
- 薬を使うなら
- 花や草花用と書かれた殺虫剤を、朝か夕方の涼しい時間に葉裏まで届くようにかけます。
灰色かび病と葉の病気
梅雨と秋の長雨で、咲き終わった花や傷んだ葉に灰色のカビが生えるのが灰色かび病です。花がらを放置すると広がるので、こまめに取るのがいちばんの予防です。葉に茶色い斑点ができる病気もありますが、風通しをよくして下葉を整理すれば大きな被害にはなりません。
秋の長雨のあとに二番花が茶色く溶けるのも同じ病気です。九月は気温が下がって夜露が付きやすく、咲き終わった花に菌が付きます。朝に花を見て、色がくすんだものはその日のうちに摘み取ります。
| 見た目 | 起きやすい時期 | 対処 |
|---|---|---|
| 花弁に灰色の毛のようなカビ | 6月・10月の長雨 | 傷んだ花を取り軒下へ移す |
| 葉に茶色の丸い斑点 | 7月〜9月 | 斑点の葉を取り株元の風通しを確保 |
| 茎の途中が茶色く折れる | 梅雨 | 折れた茎を切り、水はけを見直す |
病気の葉や花は株元に落とさず、袋に入れて捨てます。落とした葉から翌年に菌が広がります。
虫や病気でないときの障害
葉の縁が茶色く枯れる、茎が細く長く伸びる、花が咲かないといった症状は、虫や病気ではなく環境が原因のことが多いです。日照、水、肥料のどれかが合っていないので、置き場所と管理を見直します。見た目が似ていても薬では直りません。
環境が原因の障害は、直したあとに新しい葉が正常に出るかで判断します。二〜三週間たって出てくる葉が緑で形が整っていれば解決しています。古い葉の傷みは戻らないので、見苦しければ取り除いて構いません。
- 葉焼けを見分ける
- 葉の縁や表面が茶色く乾いて枯れるのは真夏の強い日差しと水切れです。午後に日陰になる場所へ移します。
- 徒長を見分ける
- 徒長(光不足で茎がひょろ長く伸びること)は日照不足の合図です。秋に日なたへ移植し、五月に摘心して抑えます。
- 肥料やけを見分ける
- 肥料を与えた直後に葉先が枯れたら量が多すぎます。たっぷり水をやって流し、しばらく肥料を止めます。
キキョウの長く咲かせるコツは作物ページに
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