長さと太さで収穫を決める
収穫の判断は日数ではなく見た目です。長さが五センチから八センチ、茎が指でつまんでしっかりした太さになったころが食べごろになります。緑豆なら五日から七日、冬なら十日近くかかることもあります。
伸ばしすぎると根が細かく枝分かれし、苦みが出て食感も悪くなります。少し早いかと思うくらいで採る方がおいしく、翌日には次を仕込めるので、待ちすぎないようにします。
| 状態 | 見えること | 判断 |
|---|---|---|
| 長さ3センチ・細い | まだ育っていない | 1〜2日待つ |
| 長さ5〜8センチ・太い | 食べごろ | 収穫する |
| 根が枝分かれする | 伸ばしすぎ | すぐ収穫する |
| 茎が細く弱々しい | 温度が低い | 暖かい場所で数日待つ |
冷水にさらして皮を流す
収穫したもやしには、豆の緑や黒い皮が混ざっています。大きなボウルに冷水を張ってもやしを入れ、手でかき混ぜると皮が浮くので、それを流します。二回か三回繰り返せばほとんど取れます。
皮は食べても差し支えありませんが、口に残るので取り除くと仕上がりが良くなります。同時に、発芽しなかった固い豆もこの段階で取り除きます。冷水にさらすと、しゃきっと締まります。
- 冷水に放つ
- 大きなボウルに冷水を張り、収穫したもやしを入れて手でやさしくかき混ぜます。皮が浮いてきます。
- 浮いた皮を流す
- 水を静かに流しながら、浮いた皮を一緒に流します。二回か三回繰り返すとほとんど取れます。
- 固い豆を取る
- 発芽しなかった豆が沈んでいるので取り除きます。残すと保存中に傷みのもとになります。
- 水気をよく切る
- ざるにあけて数分置き、水気をしっかり切ります。濡れたまま保存すると翌日にはぬめります。
保存は三日を目安に
もやしは水分が多く、保存がききません。水気をよく切って保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に置いて三日ほどが目安です。作った日を書いておくと、迷わずに使い切れます。
保存容器に入れて水をひたひたに張り、毎日水を替える方法なら四日ほど持ちます。水を替えないと逆に早く傷むので、この方法をとるなら毎日替えることが条件になります。
| 用途 | 保存方法 | 持つ期間 |
|---|---|---|
| すぐ使う | 水気を切って保存袋で野菜室へ | 2〜3日 |
| 少し長く | 水に浸けて毎日水を替える | 4日ほど |
| 使い切れない | さっとゆでて水気を絞り冷凍 | 2週間ほど |
冷凍すると食感は落ちますが、汁物や炒め物には使えます。生のまま冷凍すると解凍時に水が出て崩れます。
必ず加熱して食べる
家庭で作ったもやしは、必ず加熱してから食べます。暗く温かい場所で数日育てるという条件は、雑菌にとっても好ましい環境だからです。ゆでる、炒める、汁物に入れるなど、火を通してから口にします。
ゆでる場合は沸いた湯に入れて十秒から二十秒で上げます。長くゆでると食感がなくなります。炒め物は強火で短時間、最後に加えるとしゃきしゃきした歯ごたえが残ります。
- 湯に十秒
- 沸いた湯に入れて十秒から二十秒で上げ、ざるにあけます。ゆですぎると水っぽくなって食感が失われます。
- 炒めは最後に
- 他の具材に火が通ってから加え、強火で三十秒ほど混ぜて火を止めます。水が出る前に仕上げます。
- 汁物は火を止めてから
- 汁物には火を止める直前に入れます。煮込むと細くなって、食べたときの歯ごたえがなくなります。
根と豆をどうするか
先についている細い根と、頭に残る豆は、どちらも食べられます。気になる場合は根を手で摘み取りますが、量が多いと手間がかかるので、家庭では気にせず使うことがほとんどです。
大豆から作ったもやしは豆の部分が大きく、これが食べごたえになります。緑豆の場合は豆が小さいのでそのまま使います。見た目を整えたいときだけ、根を取る作業をします。
| 種類 | 豆の部分 | 扱い |
|---|---|---|
| 緑豆もやし | 小さい | そのまま使う |
| 大豆もやし | 大きく食べごたえがある | 豆ごと使う。よく加熱する |
| ブラックマッペ | 小さく皮が黒い | 皮を流してから使う |
できが悪いときの原因と直し方
細い、短い、苦いといった不満は、それぞれ原因がはっきりしています。細いのは重しがないか温度が低いため、短いのは日数が足りないため、苦いのは光が入ったか伸ばしすぎたためです。
どれも次の回で直せます。もやしは一週間で結果が出るので、一つずつ条件を変えて試すと、自分の台所に合った作り方が二回か三回で見つかります。記録を残すと早く近づけます。
| 症状 | 原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 細くて頼りない | 重しがない | 豆と同じ重さの重しをのせる |
| 短いまま伸びない | 温度が低い | 20度以上の場所に置く |
| 苦みがある | 光が入った | 容器を包んで完全に遮光する |
| 食感が固い | 伸ばしすぎ | 5〜8センチで収穫する |
| すぐ傷む | 水の切り残し | すすぎ後に完全に水を切る |
作った日、部屋の温度、収穫までの日数の三つを残しておくと、季節ごとの見当がすぐつくようになります。
もやしの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
もやしの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はもやしの育て方にまとめています。
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