食用の乾燥豆を使う
もやしに使うのは、乾物売り場にある食用の乾燥豆です。緑豆がもっとも一般的で、大豆やブラックマッペでも作れます。豆の種類によって太さと味が変わるので、最初は失敗の少ない緑豆から始めると分かりやすいです。
畑にまく種として売られている豆は使いません。発芽をそろえるための薬剤で処理されていることがあり、食べる前提で作られていないためです。袋に食品の表示があるものを選びます。
| 種類 | できるもの | 日数の目安 |
|---|---|---|
| 緑豆 | 太めで甘みがある。もっとも一般的 | 5〜7日 |
| ブラックマッペ | 細めでしゃきしゃきした食感 | 4〜6日 |
| 大豆 | 豆の部分が大きく食べごたえがある | 6〜8日 |
| 畑用の種豆 | 使わない | 薬剤処理の可能性がある |
アルファルファやブロッコリーのスプラウトは日を当てて育てる別の作り方です。もやしは光を当てずに育てます。
容器は口の広いものを選ぶ
容器は口が広く、水がしっかり切れるものが向きます。広口のガラス瓶に水切り用のふたを付けるか、ざるとボウルを組み合わせる形でも作れます。大切なのは、すすいだあとに水が残らないことです。
底に水がたまると、そこから雑菌が増えて全体がぬめります。ざるを使うか、瓶を傾けて置いて水が抜ける状態にします。容器は使う前に熱湯を回しかけて清潔にしておきます。
- 広口の容器を用意する
- ガラス瓶、ざるとボウル、水切り穴をあけた保存容器のどれでも作れます。手が入る大きさだと洗いやすいです。
- 熱湯で清潔にする
- 使う前に容器と水切りのふたに熱湯を回しかけます。もやし作りは雑菌との勝負なので、ここを省きません。
- 水が抜ける置き方にする
- すすいだあと、傾けて置くかざるに載せて水が完全に切れるようにします。底に水が残ると必ずぬめります。
豆の量は容器の一割まで
豆は水を吸って二倍以上にふくらみ、伸びると容器いっぱいになります。入れる量は容器の容積の一割程度が目安で、一リットルの瓶なら大さじ二杯ほど、乾燥豆で三十グラム前後です。
多く入れすぎると、伸びる場所がなくなって途中で押し合い、内側が蒸れて傷みます。一回に作る量を欲張らず、少なめに何度も作る方が結局たくさん食べられます。
| 容器 | 乾燥豆の量 | できあがりの目安 |
|---|---|---|
| 1リットルの瓶 | 大さじ2(30グラム) | 200グラムほど |
| 2リットルの容器 | 大さじ4(60グラム) | 400グラムほど |
| 小さなコップ | 大さじ1 | 100グラムほど |
一晩水に浸ける
豆を洗ってから、豆の三倍量の水に八時間から十二時間浸けます。夜に仕込んで朝に水を切る流れがちょうどよく、生活の中に組み込みやすい時間です。水温は二十度から二十五度が理想です。
浸けすぎると豆が水を吸いすぎて傷み、酸っぱい匂いが出ます。十二時間を超えそうなときは、一度水を替えます。浮いてきた豆や割れた豆は取り除くと、途中で腐る株が減ります。
- 豆を洗う
- ざるに入れて流水で二回か三回、手でこすりながら洗います。表面のほこりと欠けた豆のかけらを落とします。
- 三倍の水に浸ける
- 豆の三倍量の水に八時間から十二時間浸けます。夜に始めて朝に水を切ると生活の流れに合います。
- 浮いた豆を捨てる
- 浮いたままの豆や皮が割れた豆は取り除きます。中身が入っていないか傷んでいて、腐りのもとになります。
- しっかり水を切る
- ざるにあけて水を完全に切ります。ここで水が残っていると、最初の一日でぬめりが出ます。
冬は水温が低く、浸水に十二時間以上かかることがあります。豆がしわなくふくらんでいれば準備完了です。
置き場所は暗く二十度前後
浸水が終わったら、光の入らない場所に置きます。台所の戸棚の中、段ボール箱をかぶせた棚の上などが向きます。光が当たると芽が緑色になり、苦みが出て食感も固くなります。
温度は二十度から二十五度が適温です。低いと日数がかかり、三十度を超えると雑菌が一気に増えます。夏は涼しい場所、冬は暖かい部屋を選ぶだけで、失敗がかなり減ります。
| 場面 | 温度の目安 | 起きること |
|---|---|---|
| 冬の寒い部屋 | 15度以下 | 日数が10日近くかかる |
| 適温 | 20〜25度 | 5〜7日で仕上がる |
| 夏の室内 | 30度以上 | 雑菌が増えぬめりやすい |
仕込みで失敗するときの原因
最初の一日でぬめりや匂いが出る場合、原因は浸水のしすぎ、水の切り残し、容器の汚れのどれかです。どれも仕込みの段階で決まってしまうので、この時点で丁寧にやると後が楽になります。
発芽がまばらなときは、豆が古いか水温が低すぎたことが考えられます。乾燥豆は年を追うごとに発芽率が落ちるので、袋の日付が新しいものを選び、開封後は密閉して保管します。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 最初からぬめる | 浸水しすぎ | 8〜12時間で切り上げる |
| 酸っぱい匂い | 水の切り残し | 容器を洗い直し水を完全に切る |
| 芽が出ない豆が多い | 豆が古い | 新しい袋の豆に替える |
| 発芽が遅い | 水温が低い | 20度以上の場所へ移す |
少しでも異臭がしたら、もったいなくても捨てます。もやしは加熱して食べる前提でも、傷んだものは口にしません。
種まきの手順
もやしは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
もやしの種まきでよくある質問
もやしの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
もやしの種はどうやってまく?
本文の手順を確認が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
もやしの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
もやしの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
もやしは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
もやしの種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
もやしの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はもやしの育て方にまとめています。
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