症状から原因を絞る
もやしは土を使わないので病害虫はありませんが、代わりに雑菌の増殖という失敗があります。ぬめる、匂う、変色するの三つが主な症状で、どれも水の切り残しか温度の高さから来ています。
毎回のすすぎのときに、匂いをかぎ、手ざわりを確かめる習慣をつけます。異変は必ず匂いから出るので、これだけで早い段階に気づけます。
| 症状 | 考えられる原因 | その場ですること |
|---|---|---|
| 表面がぬめる | 水の切り残し | 丁寧にすすぎ、水を完全に切る |
| 酸っぱい匂い | 雑菌が増えた | 全部捨てて容器を洗い直す |
| 茶色や灰色に変色 | 蒸れと高温 | 捨てる。涼しい場所で作り直す |
| 先端が緑色 | 光が入った | 食べられる。遮光を直す |
捨てる判断の基準
食べるものなので、迷ったときは食べない方を選びます。判断の基準は明快で、酸っぱい匂いや腐敗のような匂いがしたら捨てます。見た目がきれいでも、匂いが変わっていれば戻りません。
ぬめりだけなら、すすぎを丁寧にして半日様子を見ることはできます。ただし翌日も同じならその回はあきらめます。作り直しても一週間で食べられるので、無理をする理由はありません。
- まず匂いをかぐ
- 容器のふたを開けた瞬間の匂いで判断します。豆の青い香り以外の匂いがしたら、それが合図です。
- 手ざわりを確かめる
- 指で触れて糸を引くようなぬめりがあるかを見ます。水で洗っても取れないぬめりは雑菌によるものです。
- 迷ったら捨てる
- 少しでも不安が残るものは食べません。容器を洗い直して仕込めば、一週間後にはまた食べられます。
もやしは必ず加熱して食べます。生で食べる作り方は家庭では勧められません。
ぬめりを防ぐ三つの手
ぬめりの原因はほぼ水の残りです。すすいだあとに容器の底へ水がたまらない置き方にする、これだけで大半は防げます。ざるに載せる、瓶を斜めに立てる、水切り穴を大きくするなど工夫します。
次に効くのが、すすぎの回数を守ることです。忙しい日でも朝と夜の二回は空けません。三つ目が温度で、夏に涼しい場所を選ぶだけで、ぬめりが出る頻度がはっきり下がります。
| 原因 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 底に水がたまる | そこから白くぬめる | 傾けて置くかざるに載せる |
| すすぎ不足 | 全体がぬめる | 朝と夜の2回を守る |
| 高温 | 一日でぬめって傷む | 夏は涼しい場所に移す |
| 入れすぎ | 内側が蒸れる | 容器の1割までにする |
緑色と苦みは光と伸ばしすぎ
先端が緑色になるのは光が入っているからで、雑菌とは関係ありません。食べても問題はありませんが、苦みが出て食感も固くなります。容器を包み直すか、置き場所を暗い戸棚に変えます。
根が細かく枝分かれし、味に苦みが出るのは伸ばしすぎです。日数ではなく長さで判断し、五センチから八センチのころに収穫します。伸ばせば量が増えるように思えますが、味は落ちていきます。
- 隙間からの光を探す
- 戸棚の扉の隙間や段ボールの折り目から光が入っていないかを昼間に確かめます。意外な場所から入ります。
- 容器を布で包む
- 透明な容器は布やアルミホイルで外側を包みます。これだけで緑色になる失敗はほぼなくなります。
- 長さで収穫を決める
- 五センチから八センチになったら収穫します。根が枝分かれし始めたら、それ以上待ちません。
発芽がそろわないとき
半分ほどしか芽が出ない、いつまでも固い豆が残るという場合は、豆が古いか、水温が低いことが原因です。乾燥豆は時間がたつと発芽する力を失うので、袋の日付を見て新しいものを選びます。
残った固い豆は取り除きます。そのままにすると腐ってぬめりのもとになります。収穫のときにまとめて取り除けばよいので、途中で神経質になる必要はありません。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 半分しか発芽しない | 豆が古い | 新しい袋の豆に替える |
| 発芽が遅くそろわない | 水温が低い | 20度以上の場所へ移す |
| 固い豆が残る | もともと発芽しない豆 | 収穫時に取り除く |
| 豆だけふくらんで伸びない | 浸水後に乾かした | すすぎの回数を守る |
保存中に傷むときの原因
収穫したもやしは日持ちしません。水気が残ったまま袋に入れると、冷蔵庫でも二日でぬめります。収穫後に水気をよく切り、保存容器に少量の水を張って浸ける方法だと三日ほど持ちます。
傷み始めると、透明感がなくなって茶色っぽくなり、袋の中に水がたまります。この状態になったら食べずに処分します。作った日を袋に書いておくと、判断に迷いません。
| 状態 | 原因 | 判断 |
|---|---|---|
| 茶色っぽく透明感がない | 傷み始め | 食べずに処分する |
| 袋に水がたまる | 水気を切らずに保存した | 処分し、次は水気をよく切る |
| ぬめりと匂い | 傷んでいる | 処分する |
| 少ししんなり | 水分が抜けただけ | 冷水に浸けると戻る |
作った日を書いた紙を袋に入れておくと、いつまで食べてよいかの判断が楽になります。三日を目安にします。
もやしの収穫までのコツは作物ページに
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