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食用ビーツの水やりと追肥

食用ビーツの水やりと追肥|乾かしすぎると根が固くなる

食用ビーツの栽培イメージ

読むのに約 4

食用ビーツは土の湿り気が急に変わると割れます。追肥は間引きに合わせて二回、水は均一にが基本です。

追肥は間引きに合わせて二回

食用ビーツは肥料が多すぎると葉ばかり茂り、根が太りません。追肥(育ちの途中で足す肥料)は二回の間引きに合わせて入れる程度で十分です。一回あたり化成肥料を一平方メートルに三十グラムほどにします。

肥料は畝の肩か通路側にまき、株元には直接かけません。根が浅いところを横に走っているので、株元に置くと肥料が濃く当たって傷みます。

時期作業肥料の量
本葉2枚一本に間引く追肥は不要
本葉4〜5枚株間10〜12センチに広げる1平方メートルに30グラム
根が直径3センチ仕上げの追肥1平方メートルに30グラム

水は乾かしすぎず、やりすぎず

食用ビーツは土がからからに乾いたあと急に雨が降ると、根が内側から膨らんで割れます。逆にいつも湿っていると根が腐るので、表面が乾いたらたっぷり与える形が一番安定します。

とくに根が太り始める時期は水の影響が大きく出ます。乾きが続く週は畝の様子を毎日見て、ひび割れる前に与えてください。天気予報でまとまった雨が来るとわかっているときは、その前に軽く与えておくと差が小さくなります。

表面の乾きで判断する
畝の表面が白く乾いてきたら水やりの合図です。指を二センチ差し込んで湿り気がなければ、その日のうちに与えます。
一度にたっぷり
与えるときは畝の下まで届く量を一度に与えます。少量を毎日繰り返すと根が浅くしか張らず、乾燥に弱くなります。
敷き藁で守る
株元に藁や刈った草を敷くと、土の乾きが緩やかになります。水の変化が小さくなるので割れも減ります。

プランターで作る場合は乾きが早いので、深さ三十センチ以上の容器を選び、朝に土を見る習慣をつけてください。

土寄せで肩の変色を防ぐ

根が太ってくると肩の部分が土から出てきます。そのままにすると日に当たって皮が固くなり、色も濃く変わります。追肥のときに土寄せ(株元に土を寄せること)をしておけば防げます。

寄せる高さは肩が隠れる程度で十分です。葉の付け根まで埋めると芯が腐るので、葉が土から出ているかを確かめながら手で寄せてください。

肩が見えたら寄せる
根の上のほうが土から顔を出したら、周りの土を手でかき寄せます。二回目の追肥と同時にやると手間が一度で済みます。
葉の付け根は埋めない
葉の付け根まで土をかけると、そこから腐ることがあります。土は肩が隠れるところまでで止めてください。
藁を足す
土寄せのあとに藁を足すと、土が雨で流れて肩がまた出るのを防げます。乾燥対策にもなり一石二鳥です。
雨のあとに見直す
強い雨が降ると寄せた土が流れて肩がまた出ます。雨のあとは畝を見回り、出ている株だけ手で寄せ直してください。

葉の色で肥料の過不足を読む

食用ビーツの葉は赤い葉脈が特徴ですが、色の出方で状態がわかります。葉が小さく色が薄いなら肥料切れ、葉が大きく茂りすぎているなら肥料が多すぎる合図です。

葉が茂りすぎたときに肥料を減らしても、すでに入った分は効き続けます。次のまき時に元肥を減らすほうが確実な直し方になります。

状態葉の見た目判断
ちょうどよい葉柄が赤く葉が立つそのまま続ける
肥料が足りない葉が小さく色が薄いすぐ追肥する
肥料が多すぎる葉が大きく寝て茂る追肥をやめて様子を見る
水が足りない昼にしおれ夕方戻るその日のうちにたっぷり与える

暑さと寒さへの備え

春まきの株は六月以降の暑さで急に育ちが止まり、根に固い筋が入ります。梅雨明けまでに穫り切る前提で、まき時を三月下旬から五月上旬に収めてください。

秋まきの株は霜に当たると甘くなりますが、凍ると内側が傷みます。関東平野部なら十二月中に穫り切るか、藁や不織布をかけて畑に置いておくかを選びます。

春は早めに穫る
春まきは直径が五センチを超えたら早めに穫ります。気温が上がってから置いておくと、筋が入って食感が落ちます。
夏の畝を涼しくする
藁を厚めに敷くと地温が下がります。根が育つ層の温度が下がるだけで、暑い時期の伸びが変わります。
冬は覆いをかける
十二月を過ぎて畑に置くなら、不織布か藁をかけて凍らないようにします。凍って解けると内側が水っぽくなります。

育ちが悪いときの切り分け

太らない、割れる、固いといった症状は、肥料と水と土の三つで説明がつきます。葉と根の両方を見て、どれが原因かを絞ってから手を打ってください。

症状考えられる原因手当て
葉ばかり茂って根が細い肥料が多い追肥を止め、次回は元肥を減らす
根が縦に割れる乾いたあと急に湿った藁を敷いて水の変化を小さくする
根が固く筋っぽい収穫が遅れた、暑さに当たった直径5〜8センチで穫り切る
肩が黒ずんで固い日に当たり続けた土寄せして肩を隠す

食用ビーツの育てている間に使うもの

植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
    規格の目安
    粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
    数量の目安
    追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。

    株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
    規格の目安
    1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。

    粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。

  • 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
    規格の目安
    刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。

    雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。

  • 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
    規格の目安
    稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
    数量の目安
    畝 1 本で 1 束の半分ほど。

    夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
  • 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。

食用ビーツの収穫までのコツは作物ページに

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