水やりは土と葉を見て決める
鉢植えの水やりは、土の表面が乾いてから鉢底から流れるまでたっぷり与えるのが基本です。毎日少しずつ与えると根が浅くなり、夏に水切れしやすくなります。葉が内側に巻いてくると水が足りないサインで、そのままにすると幼い実が落ちます。
逆に水を与えすぎると根が呼吸できず、葉が黄色くなって落ちます。指を土に第二関節まで入れて湿りを確かめる習慣をつけると失敗が減ります。
| 時期 | 頻度の目安 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 4〜6月 | 二〜三日に一回 | 土の表面が乾いたら |
| 7〜8月 | 毎日、猛暑は朝夕 | 葉が巻き始める前に |
| 9〜10月 | 二〜三日に一回 | 実が太る時期は切らさない |
| 11〜3月 | 週に一回程度 | 土がしっかり乾いてから |
冬に室内に入れた鉢は暖房で乾きやすくなります。週一回と決めず、土を触って判断します。
肥料は年三回が基本
柑橘は肥料を好む木で、切らすと葉の色が薄くなり実が小さくなります。年三回、三月、六月、十月を目安に与えます。三月は一年の成長を支える肥料、六月は実を太らせる肥料、十月は収穫後の木を回復させるお礼肥です。
- 三月の春肥
- 芽吹き前に油かすか緩効性の化成肥料を、十号鉢で大さじ二杯ほど鉢の縁に沿ってまきます。一年で最も多く与える回です。
- 六月の夏肥
- 実が親指の先ほどになったころ、化成肥料を大さじ一杯与えます。実が太る時期に肥料が切れると落果が増えます。
- 十月のお礼肥
- 実が色づき始めたころに大さじ一杯与え、収穫で消耗した木を回復させます。十一月以降は与えず、冬の間は休ませます。
液体肥料を使うなら、四月から九月まで二週間に一回、規定の倍率で水やり代わりに与えます。
置き場所と日当たり
一年を通して日当たりのよい場所に置きます。日照が足りないと枝が間延びして花がつきません。ベランダなら南か東向きで、一日五時間以上日が当たる場所が目安です。夏は鉢が熱くなるので鉢の周りに日よけをするか、鉢を二重にして根を守ります。
| 場面 | 置き場所 | 注意点 |
|---|---|---|
| 春と秋 | 屋外の日なた | 風の強い日は倒れないよう寄せる |
| 真夏 | 午後は半日陰 | 鉢の側面に日を当てない |
| 冬 | 軒下か室内の窓辺 | 暖房の風を直接当てない |
| 室内 | 南向きの窓辺 | 日中は窓を開けて風を通す |
室内に入れる前に葉の裏を確かめ、虫がついていれば洗い流してから取り込みます。
冬越しの仕方
関東平野部では十一月下旬、最低気温が五度を下回るころに軒下や室内へ移します。室内は暖かすぎると春を待たずに芽が動き、寒さに弱い枝になります。五度から十度くらいの明るい場所が理想で、玄関や日の当たる廊下が向きます。
冬の水やりは控えめにしますが、乾かしすぎると葉を落とします。土の表面が乾いて二〜三日後に与える程度に保ち、与えるときは鉢底から流れるまでしっかり与えます。
- 取り込む前に鉢を軽くする
- 十一月に枯れ葉と落ちた実を片付け、鉢の表面の古い土を一センチほど取り替えます。虫や卵を持ち込みにくくなります。
- 軒下なら不織布で覆う
- 室内に入れられないときは、軒下の壁際に置き、株全体を不織布で二重に包みます。鉢も段ボールや発泡スチロールで囲うと根が守れます。
- 三月に徐々に外へ
- 三月中旬から、まず昼だけ外に出し、一週間かけて慣らしてから戻します。急に出すと葉が焼けます。
室内でも窓際は夜間に冷えます。寒波の夜は窓から五十センチ離すか、段ボールを立てます。
葉の色で足りないものを見分ける
葉の色と形は、水と肥料の過不足を映します。全体が薄い黄緑なら窒素不足、葉脈だけ緑で間が黄色ならマグネシウムか鉄の不足、葉が小さく硬いなら根詰まりや水不足です。ベルガモットは葉の変化が早いので、週に一回は葉を見て判断します。
| 見た目 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 全体が薄い黄緑 | 肥料不足 | 液体肥料を二週に一回 |
| 葉脈だけ緑で間が黄色 | マグネシウム不足 | 苦土石灰を少量か柑橘用肥料 |
| 葉が内側に巻く | 水切れ | たっぷり与え、敷きわら |
| 葉が黄色く落ちる | 水のやりすぎか寒さ | 乾かし気味にし暖かい場所へ |
新しい葉が濃い緑で大きく出ていれば管理は合っています。古い葉が少し落ちるのは自然な入れ替わりです。
弱ったときの立て直し
葉が半分以上落ちた、枝先が枯れ込んだ、というときは、肥料をやめて水を安定させ、明るく暖かい場所で回復を待ちます。弱った木に肥料を与えると根がさらに傷みます。新芽が出てから薄い液体肥料で少しずつ戻します。
- 根を確かめる
- 鉢から抜いて根を見ます。白い根が多ければ地上部の問題、黒く柔らかい根が多ければ根腐れです。腐った根を切り、新しい用土に植え替えます。
- 枝を減らして負担を軽くする
- 根が減っているなら、枝も三割ほど抜いて釣り合いを取ります。葉が少ないほど水の蒸発が減り、根の回復が追いつきます。
- 半日陰で二週間
- 直射日光を避けた明るい場所に置き、土が乾いたら水を与えるだけにします。新芽が動いたら日なたに戻します。
回復した年は実をならせず、翌年から再開すると木が長持ちします。
ベルガモットの育てている間に使うもの
木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。
数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。
- 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。
樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。
出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」
- バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
- 数量の目安
- 株元 1 ㎡ で 50L 前後。
夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。
- 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
- 規格の目安
- 幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。
- 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。
株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。
- 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
- 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。
ベルガモットの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はベルガモットの育て方にまとめています。
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