実害が出るのは三つに絞られる
ゴーヤはウリ科のなかでは丈夫なほうで、病気で株ごと失うことはまれです。実際に収穫へ響くのは、梅雨明けからのうどんこ病、定植直後のウリハムシ、乾燥期のハダニの三つに絞られます。
| 最初に見える症状 | 疑うもの | 警戒する時期 |
|---|---|---|
| 葉に丸い食い跡が並ぶ | ウリハムシ | 定植直後〜6月 |
| 新芽の先が縮れて丸まる | アブラムシ | 5月〜6月 |
| 下葉の表に白い粉が出る | うどんこ病 | 7月〜9月 |
| 葉が白くかすれて乾く | ハダニ | 猛暑の乾燥期 |
定植直後の2週間がウリハムシの山場
ウリハムシは本葉が数枚の小さい株に集中し、生長点をかじられると株ごと止まります。葉が茂ってからの食害は見た目ほど響かないので、守るのは植え付けからの2週間だけで足ります。
- あんどんで囲う
- 苗の周りに支柱を4本立ててビニールを巻き、上を開けたあんどんにします。飛んでくる成虫が着地しにくくなり、そのまま風よけにもなります。
- 銀色のものを敷く
- 株元に銀色のマルチや反射テープを置くと、光を嫌って寄りつきにくくなります。地植えで囲いを立てにくい場所で有効です。
- 朝のうちに捕る
- 気温が低い早朝は動きが鈍く、手で落として捕まえられます。日が高くなると飛んで逃げるので、見回りは朝に回します。
- 囲いを外す時期
- 本葉が7〜8枚になり、つるがネットに届いたら囲いを外します。付けたままにすると中が高温になり、蒸れて葉が傷みます。
根を食べる幼虫は土の中にいます。前年ウリ科を作った場所で被害が続くなら、植える場所を変えるのが最も確実です。
うどんこ病は下葉から上へ上がる
白い粉は必ず株元に近い古い葉から出て、そこから上へ広がります。上のほうの葉で気づいたときには、下段はすでに機能を失っています。7月に入ったら週に一度、下葉の表を見る習慣にします。
- 出た葉は外す
- 白い粉が葉面の3割を超えた葉は、治そうとするより外したほうが早く収まります。外した葉は畝に置かず、袋に入れて処分します。
- 風の通り道を作る
- 重なった葉を間引き、ネットと壁の間を10センチ以上あけます。うどんこ病は湿気そのものより、風の淀みと昼夜の温度差で増えます。
- 水やりは株元へ
- 上から葉にかけず株元に与えます。夕方の葉水は夜間に葉が濡れたままになり、発生を早める方向に働きます。
葉が白くなっても実は食べられます。ただし光合成が落ちるので、その後の実は小さくなり、苦味が強く出やすくなります。
猛暑に増えるハダニの見分けと対応
- 見分け方
- 葉の表が白い点々でかすれ、裏返すと粉のような細かい虫がいます。うどんこ病の粉と違い、指でこすっても白さが取れません。
- 葉裏に水をかける
- 乾燥で増えるので、夕方に葉裏へ勢いよく水をかけると数が減ります。数日続けるのがこつで、一度きりではすぐ戻ります。
- 広がった株の判断
- 上のほうの葉まで白くかすれた株は回復に時間がかかります。被害の少ない子づるを伸ばし直すつもりで、傷んだつるを切り戻します。
実が落ちる・腐るときに疑うこと
小さい実が黄色くなって落ちるのは病気ではなく、受粉不良か肥料切れです。逆に大きくなった実の先が黒く軟らかくなるのは、雨が続いた後に果実へ菌が入った場合が多く、見つけ次第外します。
- 実を地面につけない
- 垂れ下がった実が土や床に触れていると、その接点から腐ります。ネットの中ほどに実がぶら下がるよう、つるの位置を直します。
- 落ちた実は拾う
- 腐った実や落ちた実を株元に放置すると、次の実の感染源になります。見回りのたびに拾い、株元を乾いた状態に保ちます。
予防は仕立てで8割決まる
薬剤に頼る前に、株数を欲張らないこと、下葉を早い時期から整理すること、ネットを壁から離すことの三つで発生は大きく減ります。密植した緑のカーテンは、どれだけ手を入れても内側から傷みます。
- 見回りの間隔
- 収穫が始まれば数日おきに株を見ます。実を採るついでに下葉の表と裏を確認する習慣にすると、初期のうちに気づけます。
- 秋の片づけ
- 終わったつるをネットに残したままにすると、翌年の発生源になります。霜が降りる前に全部外し、土に混ぜずに処分します。
同じベランダで毎年作るなら用土は毎年入れ替えます。使い回した土は病害の持ち越しに加え、水はけが落ちて根が弱ります。
新芽が縮むときはアブラムシ
5月から6月にかけて、伸び始めた先端の葉が縮れて丸まったら、まず葉裏と生長点を見ます。数が少ないうちは実害が出ませんが、放置するとつるの伸びが止まり、6月の摘心(先端を摘んで枝数を増やすこと)と誘引が進みません。
- 見る場所
- 被害は必ず柔らかい先端に出ます。開ききった大きい葉ではなく、伸びかけの新芽と巻きひげの付け根を確認します。
- 初期の対処
- 数が少なければ、指でつぶすか勢いよく水をかけるだけで減ります。窒素を効かせすぎた株に集まるので、追肥(育てている途中で足す肥料)の量も併せて見直します。
- 放置した場合
- びっしり付いた先端は縮れたまま戻りません。その子づるは付け根から外し、下の節から出る新しい芽に切り替えます。
ゴーヤの収穫までのコツは作物ページに
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