今の株の姿から、水と肥料のどちらを見直すか決める
ボリジの相談で多いのは「倒れた」「下葉が腐った」「花が少ない」の三つです。倒れるのは肥料の多さと支えのなさ、下葉の腐りは過湿と密植、花が少ないのは日照不足が原因です。ボリジは水も肥料も控えめで育つ植物なので、まず今の株の姿を表と照らし合わせて、足すのではなく減らす方向で判断してください。
| 姿 | 考えられる原因 | やること |
|---|---|---|
| 茎が太く伸びて倒れた | 肥料過多、支えなし | 追肥を止め、支柱を立てる |
| 下葉が黄色く腐る | 過湿、密植 | 水を減らし、下葉を取って風を通す |
| 茎が細く花が少ない | 日照不足 | 日なたへ。鉢なら移動、地植えなら周りを刈る |
| 葉が小さく全体に黄色い | 肥料切れ、根詰まり | 薄い液体肥料を一回だけ |
ボリジは根が深く伸びる直根の植物で、自分で水を探しに行く力があります。他の草花と同じ調子で毎日水をやると、葉ばかり大きくなって倒れます。
水やりは乾いてから、葉にかけない
ボリジは直根が深く伸びるので乾燥に強く、地植えなら根付いたあとは真夏以外ほとんど水は要りません。鉢植えは表土が乾いて鉢が軽くなったら、鉢底から流れるまで与えます。葉と茎には硬い毛が生えていて、水をかけると毛の間に水が残り、梅雨には灰色かび病の入り口になります。必ず株元に注ぎます。
大きな葉は昼にしおれても夕方に戻ります。朝になっても葉が垂れているときだけが水切れの合図です。鉢植えの真夏は朝に与えても夕方にしおれることがあり、そのときも夕方に戻らないかを確かめてから足します。
- 鉢は持ち上げて軽さで判断
- 表土の色に加えて、鉢を持ち上げて軽くなっていたら与えます。まだ重いなら翌日まで待ちます。
- 朝に株元へ注ぐ
- 葉をよけて株元にゆっくり注ぎます。夕方に与えると夜のあいだ湿ったままになり、株元が腐りやすくなります。
- 梅雨は水を止める
- 雨が続く週は鉢を軒下に移し、地植えは水を与えません。下葉が地面に触れていたら付け根から切ります。
受け皿に水をためたままにしないでください。直根が水に浸かると数日で株元が黒くなり、株ごとしおれます。
追肥は原則なし、与えるなら花の前に一回
追肥(育ちの途中で足す肥料)は原則として要りません。肥料が多いと茎が太く長く伸び、花の重みで倒れます。与えるなら本葉が十枚ほどになって花茎が立ち上がる直前に、緩効性の粒を株元から離してひと握り置く一回だけです。葉が黄色く小さくなって株全体の勢いが落ちたときは、液体肥料を規定の倍に薄めて一回与えます。
- 葉色と茎の太さで見る
- 葉が濃い緑で茎が親指ほどの太さなら足りています。葉が薄く黄色く、新しい葉が小さければ不足の合図です。
- 花茎が立つ直前に一回
- 中心から花茎が伸び始めたら、株元から二十センチ離して緩効性肥料をひと握り置きます。これで開花期を通して足ります。
- 倒れたら次からは省く
- 追肥のあとに茎が伸びて倒れたら与えすぎです。次の年からは元肥も追肥も省き、堆肥だけにします。
肥料を入れすぎた株は茎が空洞のまま太り、花の付け根から折れやすくなります。花が咲き始めてからの肥料は、花より葉を増やすだけなので与えません。
倒れる前に支え、花がらを摘む
ボリジは草丈六十センチを超えると花の重みで横に倒れます。倒れた茎は起こしても元に戻らず、周りの草花を押しつぶします。草丈四十センチのうちに株の周りに支柱を三本立て、麻ひもで輪にして囲います。花は次々に咲いて散るので、咲き終わった花を花柄ごと摘むと次の花が続き、種を採りたい花だけ残します。
- 四十センチで支柱を三本
- 株を囲むように支柱を三本立て、高さ三十センチと五十センチの二か所を麻ひもで輪に結びます。株が広がる前に済ませます。
- 混んだ枝を間引く
- 株の内側で重なった枝を付け根から切り、風を通します。一度に切るのは全体の三分の一までにします。
- 花がらを花柄ごと摘む
- 散った花の付け根の細い茎を指でつまんで摘みます。放っておくと種に養分が回って花が減ります。
倒れた、下葉が腐ったときの立て直し
ボリジの不調は病気より姿の乱れが中心で、どれも枯れる前に戻せます。倒れた株は起こさずに、倒れた茎を半分に切り戻すと脇から新しい枝が出て再び咲きます。下葉が腐ったときは腐った葉を全部取り、株元の土を乾かします。花が終わって株全体が茶色くなってきたのは一年草としての寿命なので、種を採って次の株に切り替えます。
| 状態 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 茎が横に倒れた | 肥料過多、支えなし | 倒れた茎を半分に切り戻し、支柱で囲う |
| 下葉が黄色く腐る | 過湿、地面に触れている | 腐った葉を取り、水を止めて乾かす |
| 花が咲かず葉ばかり | 肥料過多、日照不足 | 追肥を止め、日なたへ |
| 株全体が茶色く枯れ始めた | 一年草の寿命 | 種を採って抜く。こぼれ種で翌年また出る |
ボリジの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
ボリジの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はボリジの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。