一年の流れを表で見る
ボリジは一年草ですが、関東の露地では秋にまいて冬を越し、春から初夏に咲く育て方がもっとも大株になります。春まきなら六月から八月に咲きます。作業が集まるのは十月の種まき、五月の支柱立て、七月の種採りと片づけの三つです。表の株の姿と自分の株を見比べて、次にやることを判断してください。
| 月 | 主な作業 | 株の姿の目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 春まきの準備、秋まき株の間引き | 越冬株が立ち上がり始める |
| 4月 | 春まき、秋まき株は開花 | 秋まき株は草丈五十センチ、青い花 |
| 5月 | 支柱立て、花がら摘み、間引き | 秋まき株は満開。春まき株は本葉五枚 |
| 6月 | 梅雨前に下葉取り、春まき株の開花 | 秋まき株は花が減り種が付く |
| 7月 | 種採り、秋まき株の片づけ | 秋まき株は枯れ上がる。春まき株は満開 |
| 8月 | 水やり、春まき株の花がら摘み | 暑さで花が小さくなる |
| 9月 | 春まき株の種採りと片づけ、秋まき準備 | こぼれ種の芽が出始める |
| 10月 | 秋まき、こぼれ種の間引き | 一週間から十日で発芽 |
| 11月 | 間引き、霜よけ | 本葉五〜六枚のロゼット |
| 12月〜2月 | 作業なし、強い霜の週は不織布 | 葉が地面に張り付いて越冬 |
九月から十一月、秋まきと越冬の準備
九月下旬から十月に直まきします。一か所三粒、深さ一センチ、株間五十センチで、一週間から十日で芽が出ます。前年の株があった場所はこぼれ種の芽がすでに出ているので、まき足す前に混みすぎた芽を間引いて生かします。十一月には本葉五〜六枚の葉が地面に張り付いた姿になり、この姿で冬を越します。霜が強い週だけ不織布をかけます。
- 十月上旬までにまく
- 遅くなるほど冬までに株が小さく、越冬中に枯れやすくなります。関東なら十月上旬までにまき終えます。
- こぼれ種の芽を間引く
- 前年の株の周りに出た芽は、株間五十センチになるよう元気なものを残して地際で切ります。
- 強い霜の週は不織布
- 最低気温が氷点下三度を下回る週は不織布をふわりとかけます。日中は外して光を当てます。
三月から五月、立ち上がりと開花
三月に入ると越冬株の中心から茎が立ち上がり、四月には草丈五十センチで青い花が咲き始めます。花茎が立つ直前に緩効性肥料を一回だけ置き、草丈四十センチのうちに支柱で囲います。五月は満開で、花がらを摘むと次々に咲き続けます。春まきは三月下旬から四月に行い、五月に間引きと土寄せ(株元に土を寄せて支えること)を済ませます。
- 三月に一回だけ追肥
- 花茎が伸び始めたら株元から二十センチ離して緩効性肥料をひと握り置きます。多いと倒れるのでこれきりにします。
- 四月に支柱で囲う
- 草丈四十センチになったら支柱を三本立て、麻ひもで二段の輪を作ります。倒れてからでは戻りません。
- 五月は花がら摘み
- 散った花を花柄ごと摘みます。種を採る花は株の一部に残し、ほかは摘み続けると六月まで咲きます。
六月から九月、種採りと片づけ、春まき株の花
秋まき株は六月に花が減って種が付き、七月には枯れ上がります。種はがくの中の粒が黒くなったらがくごと摘んで紙袋で乾かします。枯れた株は抜いて片づけ、その場所はこぼれ種で秋に芽が出ます。春まき株は六月から八月に咲き、梅雨前に下葉を取って蒸れを防ぎます。真夏は花が小さくなるので、水を朝に株元へ与え、九月に種を採って片づけます。
- 梅雨前に下葉を取る
- 地面に触れている葉と、重なって黄色くなった葉を付け根から切ります。株元に風が通ると灰色かび病が減ります。
- 七月に種を採って抜く
- がくの中の種が黒くなったらがくごと摘み、株全体が茶色くなったら根ごと抜いて片づけます。
- こぼれ種は残す場所を決める
- 秋に芽を出させたい場所には種を数粒落として土をかけます。ほかの場所の種は拾って袋で保存します。
ボリジはミツバチをよく集めます。近くに実のなる野菜や果樹があるなら、受粉の助けになるので花を長く残しておくと役に立ちます。
時期ごとに起きやすい失敗と直し方
同じ症状でも起きた月で原因が違います。七月に秋まき株が枯れるのは一年草の寿命で手当ては要りませんが、五月に枯れるなら過湿です。あわてて水や肥料を足すと悪化するので、まず時期を表と照らし合わせてから動いてください。多くは待つか、減らすだけで戻ります。
| 時期 | 起きやすい失敗 | 原因と直し方 |
|---|---|---|
| 10月 | 芽が出ない | 深まきか乾き。一センチでまき直し湿らせる |
| 1〜2月 | 葉が凍って黒くなった | 強い霜。中心が生きていれば春に戻る |
| 5月 | 茎が倒れた | 肥料過多と支えなし。半分に切り戻して囲う |
| 6月 | 下葉が腐って株元が黒い | 梅雨の過湿。腐った葉を取り水を止める |
| 7月 | 秋まき株が枯れてきた | 一年草の寿命。種を採って抜く |
地域でずれる時期の目安
表は関東の平野部が基準です。寒冷地では秋まきの越冬が難しいので、四月下旬から五月にまいて夏に咲かせます。暖地では秋まきが確実で、越冬中もゆっくり育ち三月には咲き始めます。梅雨と真夏の蒸れが問題になるので、暖地ほど下葉取りと株間の確保が大切です。
| 地域 | まき時 | 開花と注意点 |
|---|---|---|
| 寒冷地 | 4月下旬〜5月に春まき | 7〜8月開花。秋まきは凍死しやすい |
| 関東平野部 | 9月下旬〜10月上旬、または3月下旬〜4月 | 秋まきは4〜6月、春まきは6〜8月に開花 |
| 暖地 | 10月〜11月上旬 | 3月から開花。梅雨の蒸れに注意 |
ボリジの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ボリジの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はボリジの育て方にまとめています。
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