深さ一センチに三粒、直まきが基本
ボリジの種は長さ五ミリほどの黒い粒で、発芽は暗いほうがよいので一センチほど土をかぶせます。発芽適温は十五度から二十度で、一週間から十日で芽が出ます。一か所に三粒まき、本葉二枚のころに一本に間引きます。株間は五十センチと広めに取ります。狭くまくと株が込み合って蒸れ、梅雨に下葉から腐ります。
- まき床を耕して石灰を混ぜる
- 二週間前に苦土石灰をひと握り混ぜ、深さ三十センチまで耕します。直根がまっすぐ伸びるよう、石や固い塊は取り除きます。
- 一か所三粒、深さ一センチ
- 指で深さ一センチの穴を三つ作り、一粒ずつ入れて土をかけ、手のひらで軽く押さえます。株間は五十センチにします。
- 発芽まで乾かさない
- たっぷり水を与え、表土が乾いたら足します。一週間から十日で丸みのある双葉が出ます。
- 本葉二枚で一本に間引く
- いちばん勢いのよい一本を残し、ほかは地際でハサミで切ります。抜くと残す株の根を傷めます。
ポットまきをするなら三号ポットに二粒まき、本葉三枚までに根鉢を崩さず植え付けます。それ以上置くと直根が回って植えたあとに伸びません。
土は普通、肥料は少なめ、日当たりは半日以上
ボリジは土を選ばず、痩せた土でも育ちます。元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)は堆肥をひとすくい混ぜる程度で十分で、肥料が多いと茎が伸びすぎて倒れます。水はけの悪い場所では直根が腐るので、粘土質なら畝を高くします。日当たりは半日以上必要で、日陰では茎が細く伸びて花が少なくなります。
プランターなら深さ三十センチ以上の八号鉢に一株です。培養土に赤玉土を三割混ぜて水はけをよくし、鉢底に軽石を厚めに敷きます。ボリジは葉に硬い毛があって水をはじくので、水は株元に注ぎます。
- 堆肥をひとすくいだけ
- まく場所に堆肥をひとすくい混ぜます。化成肥料は入れず、前作の肥料が残っていればそれで足ります。
- 畝を十センチ高くする
- 雨のあとに水がたまる場所なら、畝を十センチ高くします。直根が水に浸かると株元から腐ります。
- 鉢は深さ三十センチ以上
- 八号以上の深鉢を選び、底に軽石を三センチ敷きます。浅い鉢では夏に倒れ、水切れも早くなります。
発芽後ひと月の育て方
芽が出てからひと月は根を深く張らせる時期で、水は表土が乾いてから与えます。本葉が四〜五枚になると葉が急に大きくなり、まいてから五十日から六十日で最初の花が咲きます。秋まきの苗は本葉五〜六枚のロゼット(葉が地面に張り付いた姿)で冬を越し、三月から急に立ち上がって四月に咲きます。冬は水も肥料も要りません。
- 水は乾いてから株元へ
- 表土が白く乾いたら株元に与えます。葉に水をかけると毛に水が残って蒸れの原因になります。
- 秋まきは霜よけだけ
- 関東なら露地で越冬できます。強い霜が続く週は不織布をかけ、葉が凍って黒くなるのを防ぎます。
- 本葉六枚で軽く土寄せ
- 株元がぐらつくなら土寄せ(株元に土を寄せて支えること)をします。大株になる前に根元を固めておくと倒れにくくなります。
秋まきか春まきか、場所をどこにするかを先に決める
ボリジ(ルリジサ)は地中海沿岸原産の一年草で、青い星形の花をつけるハーブです。草丈は六十センチから一メートル、横幅も五十センチ以上に広がる大型の株になります。太い直根が一本まっすぐ伸びるため、植え替えを嫌い、直まきがいちばん確実です。関東の露地では秋まきで越冬させると春に大株で咲き、春まきなら初夏から夏に咲きます。
こぼれ種でよく増えるので、一度植えた場所には翌年も勝手に芽が出ます。それを見越して、通路や小さな草花の近くではなく、株が広がっても困らない花壇の後ろか畑の端に場所を取ります。まず表から自分の環境に近い行を選んでください。
| 場面 | まき時とまき方 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 花壇の後ろに大株で咲かせたい | 9月下旬〜10月に直まき、株間50センチ | 冬は葉が地面に張り付いて越冬する |
| 春から始めたい | 3月下旬〜4月に直まき | 梅雨に蒸れやすい。開花は6月から |
| プランターで育てたい | 4月に深さ30センチ以上の鉢へ直まき | 8号に一株。浅い鉢では倒れる |
| 寒冷地 | 4月下旬〜5月に直まき | 秋まきは凍って枯れることがある |
芽が出ない、苗が倒れるときの原因と切り分け
ボリジの種まきでつまずくのは、芽が出ない、双葉がナメクジに食われる、苗が細く伸びて倒れるの三つです。芽が出ないのは深すぎるか乾いたか、倒れるのは日照不足か密植です。二週間たっても芽がなければ掘って種の状態を確かめ、表から当てはまる行を探してください。
| 状態 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 二週間たって芽が出ない | 深まき、乾き、気温十度以下 | 深さ一センチでまき直し、発芽まで湿らせる |
| 双葉が消えている | ナメクジ、ダンゴムシ | 夜に見回って捕り、株元の落ち葉を取る |
| 苗が細く伸びて倒れる | 日照不足、密植 | 日なたへ、間引きを早める |
| 植え替えた苗が伸びない | 直根の傷み | 回復しにくい。まき直しが早い |
種まきの手順
ボリジは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
ボリジの種まきでよくある質問
ボリジの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
ボリジの種はどうやってまく?
直まきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
ボリジの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
ボリジの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
ボリジは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
ボリジの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
ボリジの種まきに使うもの
ハーブの種は小さく、光を好むものが多いので、土をほとんどかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
土をかけない種は、ジョウロだと流れます。発芽までは霧で与えます。
- 浅い育苗箱・セルトレイ探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 深さ 5cm 前後の浅い箱か、128 穴のセルトレイ。
種が小さいうちは深い容器は要りません。浅いほうが地温も上がりやすくなります。
- 苗を買って育てるなら、種まきの資材は要りません。多年草のハーブは苗のほうが早いです。
- ポットに直まきできる大きさの種なら、セルトレイは要りません。
ボリジの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はボリジの育て方にまとめています。
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