種類と季節で置き場所を決める
サボテンとひとくくりにしても、砂漠で強い日光を浴びる玉サボテンや柱サボテンと、森の木の上に育つシャコバサボテンやリプサリスでは、好む光がまったく違います。また同じ株でも、生育期の春秋と休眠期の真夏・真冬では置き場所を変えたほうが健全に育ちます。まず下の表で自分の株に近い行を選びます。
| 種類 | 生育期(春・秋)の置き場所 | 夏と冬の注意 |
|---|---|---|
| 玉サボテン(金鯱・マミラリアなど) | 屋外の日なた。雨は当てない | 夏の西日は遮光。冬は霜を避けて軒下か室内 |
| 柱サボテン(鬼面角・柱サボテン類) | 屋外の日なた | 夏も日なたでよいが急な直射は焼ける。冬は5度以上 |
| ウチワサボテン(バニーカクタスなど) | 屋外の日なた | 耐寒性は種類による。冬は乾かせば0度前後まで |
| 森林性(シャコバ・リプサリス) | 明るい日陰、レースカーテン越し | 夏は直射を避ける。冬は室内の窓辺で10度以上 |
買ったばかりの株は温室で育っていて日光に慣れていません。どの種類でも一〜二週間は半日陰に置き、少しずつ日に慣らします。
生育期は屋外の日なたが基本
砂漠性のサボテンは、春と秋の生育期に一日五時間以上の直射日光を受けると、とげが太く色濃く、株が締まって育ちます。室内の窓辺では光量が屋外の三分の一以下になり、株の頭だけが細く伸びる徒長(茎ばかりひょろ長く伸びること)が起きます。一度伸びた部分は元に戻らないので、生育期はできるだけ屋外に出します。
屋外に置くときは雨に当てないことが条件です。長雨で鉢が湿り続けると根腐れするので、軒下やベランダの屋根の下に置き、雨が吹き込む日は移動します。
- とげと株の形で光を判断
- 新しく出たとげが古いとげと同じ太さで、株の頭が肩幅と同じかそれより広ければ光は足りています。頭が細くなっていれば不足です。
- 雨の当たらない日なたを探す
- 南向きか東向きの軒下、ベランダの手すり近くなど、日が当たって屋根のある場所が理想です。地面に直置きせず、台の上で風を通します。
- 月に一度鉢を回す
- 同じ向きだと光の方へ株が傾きます。月に一度、鉢を半回転させて均等に光を当てます。
真夏は遮光と風通しで守る
多くのサボテンは日本の真夏の暑さと湿気で生育を止め、半休眠に入ります。この時期に西日や日中の強い直射を浴びると、表皮が白や茶色に焼ける日焼けを起こします。7〜8月は遮光(日ざしを布などでやわらげること)ネットやすだれで光を三〜五割弱め、風の通る場所に置きます。
焼けた跡は治りませんが、株の成長点が無事なら翌年には新しい部分が育って目立たなくなります。焼けを見つけたらすぐに光を弱め、水を控えて回復を待ちます。
- 遮光ネットかすだれを張る
- 7月上旬から9月上旬まで、遮光率30〜50パーセントのネットかすだれを株の上に張ります。株に直接かけず、風が通る隙間を作ります。
- 西日を避ける
- 午後二時以降の西日が当たる場所は真夏は避けます。東向きに移すか、午後だけ日陰になる位置に置きます。
- 鉢の温度を下げる
- 黒いプラスチック鉢は日光で内部が50度近くになり根を傷めます。鉢カバーに入れるか、白や素焼きの鉢に変えます。
冬は乾かして寒さに耐えさせる
多くの砂漠性サボテンは、土が乾いていれば0〜5度まで耐えます。関東平野部では霜の当たらない軒下で、水をほぼ止めて越冬させられます。ただし森林性のシャコバサボテンやリプサリスは10度以上が必要で、室内の窓辺に置きます。室内に入れる場合も、暖房の効いた暖かい部屋では休眠せず徒長するので、暖房のない明るい部屋が向きます。
- 種類ごとの最低温度を守る
- 砂漠性は5度、柱サボテンは5〜8度、森林性は10度を目安に、下回る予報の夜は室内へ移します。
- 室内でも日に当てる
- 室内では南向きの窓辺の、ガラスに近い位置に置きます。窓から1メートル離れると光は半分以下になります。
- 夜は窓から離す
- 冬の窓際は夜間に外気並みに冷えます。夜だけ窓から離すか、段ボールを窓との間に立てて冷気を遮ります。
置き場所を間違えたときの症状と直し方
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 頭だけ細く伸びる | 光不足による徒長 | 屋外の日なたへ段階的に。伸びた部分は戻らない |
| 表皮が白や茶色に焼ける | 真夏の直射、急な日光 | 遮光して水を控える。成長点が無事なら翌年に回復 |
| 株が光の方へ傾く | 片側からだけ光が当たる | 月に一度鉢を回す |
| 冬に株元が茶色く柔らかい | 寒さと湿り気が重なった | 腐った部分を切り、乾かして春に挿す |
| とげが細く短くなった | 光不足、風不足 | 屋外の日なたと風の当たる場所へ |
徒長した部分は元に戻りません。見た目を直すなら、春に伸びた部分の下で切り、切り口を乾かして挿し直します。
サボテンの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
サボテンの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサボテンの育て方にまとめています。
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