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サボテンの月別の作業

サボテンの月別の作業|春秋の生育期と夏冬の休眠に合わせた一年

サボテンの栽培イメージ

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サボテンの一年は春の目覚めから始まり、梅雨と真夏を休み、秋に育って冬に断水します。月ごとの作業を表にまとめます。

一年の流れを表で見る

関東平野部で砂漠性のサボテンを鉢で育てる場合を基準にした表です。多くの種類は春と秋に育ち、真夏と真冬に休みます。作業が集中するのは4〜5月の植え替えと、10〜11月の冬支度です。森林性のシャコバサボテンは冬咲きで別の暦になるので、表の冬の項は当てはめません。

株の様子主な作業
1〜2月休眠。株が少ししぼむ断水。霜と5度以下を避ける。日に当てる
3月とげの先や頭に新しい動き少量から水やり再開。日なたに慣らす
4〜5月生育期。花芽がつく種類も植え替え・子株外し。乾いたらたっぷり。薄い肥料
6月生育は続くが梅雨で過湿に注意雨を避ける。水は乾いてから
7〜8月暑さで半休眠遮光。夕方に少量の水。肥料なし
9〜10月再び生育。株が太る乾いたらたっぷり。薄い肥料。遮光を外す
11月生育が止まる水を段階的に減らす。初霜前に軒下か室内へ
12月休眠断水。明るい場所で寒さに当てる

3月は目覚めの合図を待って水を戻す

最低気温が5度を安定して超え、日中が15度前後になると、株の頭やとげの付け根に新しい緑やとげが見え始めます。これが目覚めの合図で、水やりを段階的に戻します。いきなりたっぷり与えると、冬に縮んだ根が対応できずに腐ります。二〜三週間かけて生育期の間隔にするのが目安で、暦より株の姿を見て判断します。

頭とげの動きを見る
株の頭の中心に、色の明るい新しいとげや、少し膨らんだ緑が見えたら目覚めています。まだ変化がなければ待ちます。
最初は表面が湿る程度
一回目は土の表面が湿る程度を暖かい日の午前中に与えます。二週間後に鉢底から流れるまで与え、以降は乾いたらたっぷりにします。
冬に室内だった株は慣らす
室内で越した株を急に屋外の直射に出すと焼けます。一〜二週間は半日陰に置き、少しずつ日を長くします。

4〜5月は植え替えと最も育つ時期

生育が最も盛んな時期で、植え替え・子株外し・挿し木をまとめて行います。土が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり与え、規定の倍に薄めた液体肥料を月に一回与えると、とげが太く株が締まります。花を咲かせる種類は、この時期に花芽がついてから開花するので、つぼみが見えたら鉢を動かさないようにします。

植え替えは5月まで
根が回った株、土が古い株は5月中に植え替えます。根を乾かしてから植え、水は一週間後からです。
薄い肥料を月一回
4月と5月に、規定の倍に薄めた液体肥料を水やり代わりに一回ずつ与えます。濃いと徒長(茎ばかりひょろ長く伸びること)します。
つぼみが見えたら動かさない
花芽がついたら鉢の向きも変えません。動かすとつぼみが落ちることがあります。咲き終わってから通常の管理に戻します。

6〜8月は過湿と暑さから守る

梅雨は根腐れが最も多い時期です。雨の当たらない場所に置き、土が完全に乾いてから与えます。7月中旬以降は暑さで生育が止まるので、遮光ネットかすだれで日ざしを弱め、水は夕方に二〜三週間に一回の少量にします。肥料は6月で止め、真夏は与えません。

梅雨は雨を避けて乾かす
軒下やベランダの屋根の下に置きます。長雨が続くときは扇風機で風を当てると乾きが早まります。
7月から遮光
遮光率30〜50パーセントのネットかすだれを張ります。株に直接かけず、風の通る隙間を作ります。
水は夕方に少量
日が落ちて鉢が冷めてから、土の表面が湿る程度を二〜三週間に一回与えます。株のしぼみ具合で早めても構いません。

9〜10月は秋の生育期

暑さが和らぐと再び生育が始まります。9月上旬に遮光を外し、乾いたらたっぷりの水やりに戻して、9月と10月に薄い液体肥料を一回ずつ与えます。株が太って冬に耐える力をつける時期で、この時期の日光が翌春の花つきにもつながります。10月下旬からは水を減らし始めます。

9月上旬に遮光を外す
最高気温が30度を下回る日が続いたら遮光を外し、日なたに戻します。急に外すと焼けるので、曇りの日を選びます。
肥料は10月まで
9月と10月に規定の倍に薄めた液体肥料を一回ずつ与えます。11月以降は与えません。

11〜2月は断水して寒さに当てる

11月に入ったら水を段階的に減らし、12月から断水します。乾いた株は寒さに強くなり、砂漠性なら霜の当たらない軒下で0〜5度まで耐えます。冬にしっかり寒さと日光に当てた株は、春に花芽がつきやすくなります。初霜の前に軒下へ寄せ、0度を下回る夜だけ室内へ入れます。

11月に段階的に減らす
10月下旬から二週間に一回、11月中旬から月一回、12月から断水にします。株を見て、しぼみが目立つなら少し早めに与え、張りがあるなら予定通り減らします。
初霜の前に軒下へ
関東平野部の初霜は11月下旬ごろです。霜の当たらない軒下の壁際に寄せ、寒波の夜は不織布をかけるか室内へ入れます。
室内でも日に当てる
室内に入れた株は南向きの窓辺のガラス近くに置きます。暖房の効いた部屋では休眠しないので、暖房のない部屋が向きます。

時期を逃したときの戻し方

場面起きること戻し方
真夏に植え替えた根が動かず腐る水を止めて日陰へ。傷んだら上部を切って秋に挿す
冬に水をやりすぎた根腐れ。春に動き出さない春に抜いて腐った根を切り、乾かして植え直す
遮光を忘れて焼けた表皮が白や茶色に変色すぐ遮光。焼けは治らないが成長点が無事なら育つ
霜に当ててしまった株が透明になって溶ける溶けた部分を切り、乾かして春に挿す。株元だけなら残る

サボテンの栽培に一年を通して使うもの

鉢ものは、季節ごとに買い足すものがほとんどありません。年に一度の植え替えと、日々の水やりの判断を支えるものだけです。

数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。

  • 観葉植物用の培養土探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
    規格の目安
    水はけ重視の配合。多肉植物・サボテンならさらに粒の粗い専用土。5〜14L の袋。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L。

    室内では土が乾きにくく、水もちのよい土だと根が傷みます。用途の書かれた土を選ぶだけで失敗が減ります。

  • 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
    規格の目安
    土に挿して読む針式。乾き・適・湿の 3 段階が読めれば十分です。

    鉢ものを枯らす原因の筆頭は水のやりすぎです。表面が乾いていても中は湿っていることが多く、測るのがいちばん確実です。

  • 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 観葉植物 置き肥」
    規格の目安
    2〜3 か月効く粒状。土の上に置くだけのもの。
    数量の目安
    8 号鉢に 10〜15g を、生育期(春から秋)に 2〜3 か月ごと。

    冬は生育が止まるので与えません。休眠中に肥料を置くと、吸われずに土に残って根を傷めます。

  • サーキュレーター探す言葉「サーキュレーター 静音 小型」
    規格の目安
    小型で首振りのあるもの。植物に直接強い風を当てない置き方ができるもの。

    室内は風がありません。空気が動かないと土が乾かず、ハダニやカイガラムシも増えます。弱い風を回すだけで変わります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
  • 冬の間は、肥料も植え替えも要りません。水やりの回数を減らすだけです。

サボテンの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサボテンの育て方にまとめています。

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