季節ごとの間隔を先に確かめる
サボテンは水を蓄える力があるので、水切れで枯れることはほとんどありません。枯れる原因の大半は、休眠期に生育期と同じように与えて根を腐らせることです。まず下の表で今の季節の目安を確かめ、次に鉢の乾きを見る方法を読みます。多くの砂漠性サボテンは春秋型で、真夏と真冬に休みます。
| 時期 | 株の様子 | 鉢植えの水やりの目安 |
|---|---|---|
| 3〜5月 | 休眠明け。新しいとげや花芽が出る | 土が中まで乾いて数日後、鉢底から流れるまで |
| 6〜7月上旬 | 生育が続く。梅雨は根腐れに注意 | 土が乾いてから。雨の日は与えない |
| 7月中旬〜8月 | 暑さで半休眠 | 二〜三週間に一回、夕方に少量 |
| 9〜10月 | 再び生育する | 土が乾いて数日後、たっぷり |
| 11〜2月 | 休眠 | 断水か、月に一回表面を湿らせる程度 |
森林性のシャコバサボテンは冬に花を咲かせるため、冬も断水しません。土が乾いたら与える管理を続けます。
生育期は乾かしてからたっぷり
春と秋の生育期は、鉢土が中まで乾いてから鉢底から流れるまでたっぷり与えます。「少しずつ頻繁に」は最も悪いやり方で、根の先だけが常に湿って腐り、株の中心には水が届きません。乾いたらたっぷり、を守れば根が鉢の底まで伸びて丈夫な株になります。
与える時間は生育期なら午前中です。夕方に与えると夜に鉢が冷え、湿った土と低温が重なって根を傷めます。曇りや雨が続く週は、晴れて暖かい日まで待ってから与えるほうが安全です。
- 割り箸を挿して確かめる
- 鉢の縁に割り箸を底近くまで挿しておき、抜いて湿りを見ます。乾いた色なら与え、湿って黒ければ待ちます。指を入れられないサボテンならではの方法です。
- 鉢の重さで覚える
- 水やり直後の重さと乾ききった重さを持ち比べて覚えます。慣れると持ち上げただけで判断できます。
- 乾いてからさらに二〜三日待つ
- 割り箸が乾いてからさらに二〜三日置いて与えると、根が水を探して伸びます。生育期でも週に一回程度で足りることが多いです。
- 株にかけずに土に注ぐ
- 株の頭に水がたまると腐ります。じょうろの先を土に近づけ、株を濡らさずに注ぎます。
真夏は夕方に少量
7月中旬から8月は、多くのサボテンが暑さで生育を止めます。この時期に日中に水を与えると鉢の中が熱湯のようになって根を煮てしまいます。与えるなら日が落ちて気温が下がった夕方に、二〜三週間に一回、土の表面が湿る程度にとどめます。株が少ししぼんでも、秋の水やりで戻ります。
- 夕方に与える
- 日没後、鉢を手で触って熱が引いてから与えます。日中の水やりは避けます。熱帯夜が続くときは、翌朝の涼しいうちに与えても構いません。
- 量は表面が湿る程度
- 鉢底から流れるまで与えず、土の表面から2〜3センチが湿る程度にします。根を完全に枯らさない程度の保険です。
- 株のしぼみで判断
- 株が目に見えてしぼみ、表面にしわが寄ってきたら少し早めても構いません。張りがあるなら待ちます。
冬は断水で耐寒性を上げる
砂漠性のサボテンは、11月から2月は水をほぼ止めます。土が乾いているほど細胞内の水分が減り、凍りにくくなって寒さに耐えられるようになります。逆に冬に水を与えると、湿った土と低温で根が腐り、春に動き出せません。株が少ししぼんでも心配いりません。春に与えれば数日で張りが戻ります。
室内の暖かい部屋に置いている株は休眠せず水を使うので、月に一回程度、暖かい日の午前中に少量を与えます。株を見て、しぼみが目立つようなら間隔を少し詰め、張りがあるならそのまま待ちます。
- 11月から間隔を空ける
- 10月下旬から二週間に一回、11月中旬から月一回、12月から断水と段階的に減らします。急に止めると根が一気に枯れます。
- 与えるなら暖かい日の午前
- 月に一回与える場合も、晴れて暖かい日の午前中に、土の表面が湿る程度にします。夕方までに乾く量にします。
- 春は少しずつ戻す
- 3月に暖かくなったら、最初は表面が湿る程度を一回、二週間後に鉢底から流れるまで、と戻します。
症状から原因を切り分ける
| 症状 | 土が湿っているとき | 土が乾いているとき |
|---|---|---|
| 株がしぼんでしわが寄る | 根腐れで吸えていない。抜いて根を見る | 水切れ。生育期ならたっぷり与える |
| 株元が茶色く柔らかい | 根腐れが株まで進んだ。上を切って挿す | まれ。株元の蒸れを疑う |
| 株が黄色く透ける | 過湿。水を止めて乾かす | 日焼けか老化 |
| 根元がぐらつく | 根が腐って土をつかめない | 根が乾いて縮んだ。植え替えて水を戻す |
判断に迷ったら鉢から抜いて根を見ます。白や茶色で固い根なら健全、黒く柔らかくすぐ抜ける根なら根腐れです。
根腐れしたときの立て直し
- 抜いて腐った部分を切る
- 鉢から抜き、黒く柔らかい根を清潔なはさみで全部切ります。株の下部まで茶色く柔らかければ、固い部分まで切り上げます。
- 一週間以上乾かす
- 切り口を上に向けて風通しのよい日陰に置き、切り口が乾いて固くなるまで一週間から二週間乾かします。
- 乾いた土に植えて待つ
- 湿らせていない新しい土に植え、一週間は水を与えません。その後は生育期の水やりに戻すと、一か月ほどで新しい根が出ます。
サボテンの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
サボテンの上手に育てるコツは作物ページに
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