水やりは葉の姿で判断する
カンナの葉は大きく、真夏は一株で毎日バケツ一杯近い水を蒸散させます。水が足りないと昼間に葉が内側へ巻き、夕方になっても戻らないなら明らかな水切れです。朝に巻いていた葉が夕方に開くなら、まだ根は水を吸えているので回数を増やすほど慌てなくても大丈夫です。
| 葉の見た目 | 状態 | 水やりの対応 |
|---|---|---|
| 昼だけ軽く巻く | 一時的な蒸散の遅れ | 朝の水やりを続ける |
| 夕方も巻いたまま | 根の水が足りない | 夕方にもたっぷり与える |
| 縁が茶色く枯れ込む | 水切れの繰り返し | 株元にわらを敷いて乾きを抑える |
| 下葉が黄ばんで落ちる | 水のやりすぎか根詰まり | 鉢なら植え替え、露地は水を減らす |
季節ごとの水やりの回数
露地植えなら根が張った七月以降は雨に任せ、一週間以上晴れが続いたときだけ株元にたっぷり注ぎます。鉢植えは真夏なら朝夕の二回、春と秋は土の表面が乾いてから一回が目安です。芽が出る前と休眠期は、土を湿らせ続けると根茎が腐るので控えめにします。
- 芽出し前は乾き気味
- 植え付けから芽が出るまでは、土の表面が白く乾いてから与えます。二、三日に一回で十分で、毎日やると根茎が腐る原因になります。
- 葉が四枚になったら増やす
- 葉が四、五枚展開したら根が動き出した合図です。鉢植えは表面が乾いたら毎日、露地は週に二回ほど株元へたっぷり与えます。
- 真夏は朝夕の二回
- 七月から八月の鉢植えは朝と夕方に一回ずつ、鉢底から流れるまで与えます。昼に与えると鉢の中の湯で根が傷むので避けてください。
- 秋は徐々に減らす
- 十月に入って最高気温が二十五度を下回ったら、二日に一回、三日に一回と間隔を空けます。葉が黄ばみ始めたら休眠に向けてさらに減らします。
追肥の量と回数
カンナは肥料をよく食べる植物で、追肥(育ちの途中で足す肥料)を切らすと草丈が伸びず花も小さくなります。葉が四枚になった頃から月に一回、緩効性の粒状肥料を株元に規定量ばらまきます。花が咲き始めたら液体肥料を十日に一回追加すると、次々に上がる花茎の勢いが続きます。
| 時期 | 肥料の種類 | 回数と量 |
|---|---|---|
| 5月下旬〜6月 | 緩効性の粒状肥料 | 月1回、規定量を株元に |
| 7月〜9月 | 粒状肥料と液体肥料 | 粒は月1回、液肥は10日に1回 |
| 10月 | リン酸の多い液体肥料 | 2回で打ち切る |
| 11月以降 | なし | 休眠に入るので与えない |
窒素ばかりの肥料を続けると葉ばかり茂って花が少なくなります。花が咲き始めたらリン酸とカリの多い草花用に切り替えます。
葉の色で肥料の過不足を見分ける
健康なカンナの葉は厚みがあって光沢が出ます。下の葉から順に黄ばみ、新しい葉が小さくなるなら肥料切れです。逆に葉が濃い緑のまま大きくなるのに花が上がらないなら肥料過多で、追肥を一か月止めて様子を見ます。銅葉の品種は葉色が赤茶なので、黄ばみでなく葉の艶と大きさで判断します。
- 新葉の大きさを比べる
- 最新の葉が一つ前の葉より小さいなら肥料か水が足りていません。同じか大きいなら順調です。週に一度、上から二枚の葉幅を見比べる習慣を付けます。
- 下葉の黄ばみは早めに切る
- 黄ばんだ下葉は株元から切り取り、風通しを良くします。残しておくとカビや虫の温床になります。
- 肥料過多は水で流す
- 鉢植えで葉先が茶色く焼けて肥料過多が疑われるときは、鉢底から流れるまで水を三回ほど通し、余分な肥料分を流します。
株元のマルチングと雑草
株元にわらや腐葉土を三センチほど敷くと、夏の乾きが和らぎ、水やりの回数を減らせます。雑草は根茎の周りの養分を奪うので、小さいうちに抜き取ります。ただし根茎は浅い位置にあるので、鍬で深く耕さず手で抜くようにしてください。
わらの代わりにバークチップを使うこともできますが、厚く敷きすぎると水が土まで届かず、表面だけ湿って中が乾くことがあります。指を差し込んで土の湿りを確かめる習慣を付けてください。
- 六月中に敷く
- 梅雨明け前にわらか腐葉土を株元に三センチ敷きます。梅雨明けの急な乾きから根を守り、地温の上がりすぎも抑えられます。
- 根茎を傷付けない除草
- 株元から十五センチ以内の草は手で抜きます。深く刺した道具で根茎を切ると、切り口から腐りが入ります。
うまく育たないときの切り分け
草丈が伸びない、葉が小さい、花が上がらないといった不調は、水・肥料・日当たりのどれかが足りないのが大半です。まず日当たりを確かめ、次に土の乾き具合、最後に肥料の履歴という順で疑うと原因を早く絞れます。
| 症状 | まず疑う原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉が茂るが花が来ない | 日照不足か窒素過多 | 日向へ移す、追肥を1か月止める |
| 草丈が伸びず葉が小さい | 肥料不足か根詰まり | 液肥を10日に1回、鉢なら大きく |
| 葉先が茶色く焼ける | 水切れか肥料過多 | 水やりを増やし、肥料を流す |
| 株全体が倒れる | 水のやりすぎで根茎が腐る | 掘り上げて傷んだ部分を除く |
カンナの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
カンナの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカンナの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。