花の付き方を知る
カンナは茎の先に穂状の花序を付け、下から上へ順に咲きます。一つの花は二、三日で終わりますが、同じ穂に次のつぼみが控えているので穂全体では二週間ほど咲き続けます。穂が終わると、その茎のわきから二番目の花茎が伸びて、また咲きます。
一番花は植え付けから七十から九十日が目安で、四月下旬に植えれば七月中旬から八月に咲きます。葉が七、八枚展開した頃に茎の先が細く伸び始めたら、それが花茎です。触ってみて先端が固く締まっていればつぼみが入っています。
| 状態 | 見た目 | やること |
|---|---|---|
| 咲き始め | 穂の下の花が開く | 何もしない |
| 花が終わった | 花弁がしおれて茶色くなる | 花だけを指で摘む |
| 穂が全部終わった | つぼみが残っていない | 穂の付け根で花茎を切る |
| 茎全体が終わった | わきから新しい茎が出ない | 株元から茎を切る |
花がら摘みの手順
終わった花を放置すると種ができて株が疲れ、次の花が遅れます。花弁がしおれたら指でつまんで取りますが、このときすぐ下の小さなつぼみを一緒にちぎらないよう注意します。朝の涼しい時間に、二、三日に一度見回るのが理想です。
花がら摘みをさぼって種ができてしまった株は、種を全部取ったうえで液体肥料を一回与えると、二週間ほどで勢いが戻ります。とげのある実は固くなる前なら指でも取れますが、固くなったらはさみを使ってください。
- しおれた花弁だけを取る
- 花弁が茶色くしぼんだら、根元をつまんでひねるように取ります。緑色のふくらみが残っていたら、それは次のつぼみなので触りません。
- 種のふくらみを見つけたら取る
- 花のあとに丸くとげのある実ができ始めていたら、はさみで切り取ります。種を作らせないことが次の花を早く上げる一番の近道です。
- 穂が終わったら穂ごと切る
- 穂の全部が咲き終わったら、穂の付け根のすぐ下で花茎を切ります。葉の付け根に次の芽が見えるなら、その上で切ると二番花が早く上がります。
摘んだ花がらは株元に落とさず片付けます。湿った花がらは灰色かびの発生源になります。
二番花を早く上げる切り戻し
一つの茎の穂が終わった後、わきから出る花茎の伸びが遅いときは、茎を上から三分の一ほど切り戻します。切る位置は葉の付け根の少し上で、そこから新しい茎が伸びます。八月中に切っておけば、九月下旬から十月にかけてもう一度大きな穂が上がります。
切り戻した茎の切り口は太いので、雨が入ると腐ることがあります。切った日に雨が降るなら、切り口を軽く斜めにして水がたまらないようにするか、翌日に延ばします。切り戻し後、新しい芽が二週間たっても見えないなら、その茎は株元から切って別の茎に養分を回します。
- 切る茎を選ぶ
- 穂が終わり、わきに新芽が見えない茎を選びます。まだつぼみのある茎や、わきから芽が伸び始めた茎は切りません。
- 葉の付け根の上で切る
- 上から数えて三、四枚目の葉の付け根の一センチ上で切ります。切り口が広いので、雨の前は避けて晴れた日の午前に行います。
- 切ったら追肥
- 切り戻しの翌日に追肥(育ちの途中で足す肥料)として液体肥料を与えます。新しい茎が出るまでの二週間は水を切らさないようにします。
花が咲かないときの原因と直し方
葉ばかり茂って花が来ないときは、まず日当たりを疑います。一日四時間以下しか日が当たらない場所では、葉は育っても花芽ができません。次に多いのが窒素過多で、葉が濃い緑で大きすぎるなら肥料の種類を見直します。植え付けが遅かった年は、花が九月にずれ込むだけなので待てば咲きます。
つぼみが付いたのに開かず茶色くなって落ちるのは、真夏の水切れか、つぼみに虫が入っている場合です。つぼみを割って中を確かめ、虫がいなければ水の問題なので、朝夕の水やりと株元の保湿で戻ります。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉が大きく濃緑、花なし | 窒素の多い肥料 | リン酸の多い肥料に替える |
| 葉が薄く茎が細い | 日照不足 | 日向へ移す、周りの木を透かす |
| 草丈が低いまま止まる | 根茎が小さいか根詰まり | 今年は葉を育て、来年に期待 |
| つぼみが茶色く落ちる | 水切れか暑さ | 朝夕の水やりと株元の保湿 |
花の色と葉色を生かす組み合わせ
カンナには緑葉、銅葉、縞葉の品種があり、花色も赤・橙・黄・桃と幅があります。銅葉の品種は花が咲いていなくても葉だけで庭が締まるので、花期の短い草花の背景に向きます。花壇では高性種を後ろ、矮性種を前に置くと、どちらの花もよく見えます。
矮性種は鉢植えでもよく咲き、ベランダで育てるならこちらが向きます。高性種は草丈が二メートル近くなるので、鉢では倒れやすく、露地の背景に使うのが無難です。
| 品種のタイプ | 葉の色 | 合わせやすい植物 |
|---|---|---|
| 銅葉の高性種 | 赤茶色 | 黄色いルドベキアや白いジニア |
| 縞葉の中性種 | 黄緑の縞 | 青いサルビアやアゲラタム |
| 緑葉の矮性種 | 明るい緑 | マリーゴールドやペチュニア |
カンナの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
カンナの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカンナの育て方にまとめています。
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