一年目の秋から冬の作業
一年目は種まきと間引き、冬越しの準備が中心です。発芽が遅いので、九月下旬にまいて十月中に芽をそろえ、十一月までに株間を広げて冬に備えます。冬は地面に葉を広げたロゼットの姿で過ごし、ほとんど作業はありません。
秋は種まきから発芽まで二週間から三週間かかるので、まいた場所に目印の棒を立てて雑草と混同しないようにします。発芽後は本葉二枚と四枚で二回の間引きを済ませ、十一月中に株間を最終の二十センチにしておくと、冬までに根が深く入ります。
- 九月下旬にまく
- 深さ五ミリのまき溝に一センチ間隔で流し、薄く覆土して不織布をかけます。発芽まで乾かさないことが最も大切です。
- 十一月中に最終の株間
- 本葉四枚から五枚のころに二回目の間引きをして二十センチから三十センチにし、株元へ土を寄せます。
- 十二月に株元を覆う
- 初霜の前に敷きわらか腐葉土を株のまわりに敷き、鉢は軒下の日なたに移します。水やりは控えめにします。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 9月上旬〜中旬 | 土作り | 石灰と堆肥を入れて深く耕す |
| 9月下旬〜10月中旬 | 種まき | 直まき、覆土五ミリ、不織布 |
| 10月下旬〜11月 | 間引き | 本葉二枚と五枚で二回、株間二十〜三十センチ |
| 12月〜2月 | 冬越し | 株元に敷きわら。水やりは控えめ |
二年目の春から夏の作業
三月に新しい葉が動き出したら追肥(育ちの途中で足す肥料)を施し、五月に花茎が立ったら支柱を立てます。六月に花が咲き、七月に実を収穫して株は役目を終えます。実を採り終えたら株を抜いて、次の作物に場所を渡します。
六月は実の熟し具合を毎週確かめる時期です。傘の中心が茶色に変わり始めたら茎ごと刈り、紙袋をかぶせて日陰に吊るします。刈り遅れると実が畑にこぼれ、翌年に思わぬ場所から芽が出ます。
- 三月に追肥
- 新葉が動き出したら株から十センチ離して化成肥料をひと握りの半分ほど施し、土と混ぜて株元へ寄せます。
- 五月に支柱と二回目の追肥
- 花茎が三十センチになったら六十センチの支柱を立てて八の字に結び、同じ量の追肥を施します。
- 六月に刈り取り
- 傘の中心が茶色になったら露の乾いた午前中に刈り、束ねて逆さに吊るします。一週間から二週間で実を落とします。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 追肥一回目 | 新葉が伸び始めたら化成肥料を少量 |
| 4月 | 除草と土寄せ | 株元の雑草を抜き、浮いた根を土で覆う |
| 5月 | 追肥二回目と支柱 | 花茎三十センチで支柱を立てる |
| 6月 | 開花 | 白い小花。水切れに注意 |
| 6月下旬〜7月 | 実の収穫 | 傘の半分が茶色くなったら茎ごと刈る |
| 7月下旬 | 株の片づけ | 実を採り終えたら抜く。こぼれ種は残してもよい |
春まきの場合の流れ
三月下旬から四月に春まきした株は、その年は葉だけで冬を越し、翌々年の六月に花が咲きます。秋まきより株が大きく育って冬を迎えるので冬越しは楽ですが、夏の高温多湿で蒸れて枯れることがあり、梅雨前に混み合った葉をすいて風通しを確保します。
春まきは夏の蒸れを乗り切るのが最大の関門です。梅雨明け後は株元の古い葉を取って風を通し、鉢は午後に日陰になる場所へ移します。秋に持ち直した株は翌年の冬を越して、その次の六月に実を付けます。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 3月下旬〜4月 | 種まき | 秋まきと同じ手順で直まき |
| 5月〜6月 | 間引きと除草 | 株間二十〜三十センチ |
| 6月〜9月 | 夏越し | 混んだ葉を取り、鉢は半日陰へ |
| 10月〜2月 | 冬越し | 秋まきと同じ。大株なので敷きわらだけ |
| 翌々年3月〜7月 | 追肥・開花・収穫 | 二年目の秋まきと同じ流れ |
地域による時期のずらし方
寒冷地は秋まきの株が小さいまま強い凍結に当たると枯れるので、九月上旬にまいて大きめの株で冬に入るか、春まきにします。暖地は秋まきの時期を十月中旬から下旬まで遅らせ、冬の間に育ちすぎないようにします。花の時期は寒冷地で二週間ほど遅く、暖地で一週間ほど早くなります。
| 地域 | 秋まき | 実の収穫 |
|---|---|---|
| 寒冷地 | 9月上旬 または春まき | 7月中旬〜8月 |
| 関東平野部 | 9月下旬〜10月中旬 | 6月下旬〜7月 |
| 暖地 | 10月中旬〜下旬 | 6月 |
予定どおりに進まないときの見直し
発芽が遅れて間引きの時期がずれた、冬に株が小さすぎる、春になっても花茎が立たない。二年草は一年半の長丁場なので、途中でずれても立て直す余地があります。株の姿を見て判断し、無理に予定へ合わせません。
- 十一月になっても本葉が三枚以下
- 小さすぎて冬が心配なら、不織布をトンネルにかけて寒さをやわらげます。間引きは春に持ち越します。
- 春まき株が夏に枯れかけた
- 蒸れです。傷んだ葉を取り、鉢なら午後に日陰になる場所へ移します。秋に持ち直せば翌々年に花が来ます。
- 六月になっても花茎が立たない
- 株がまだ小さいか、冬の寒さが足りません。もう一年葉のまま育て、次の冬を屋外で越させます。
キャラウェイの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
キャラウェイの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はキャラウェイの育て方にまとめています。
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