水やりは乾いたらたっぷり、過湿を避ける
カモミールは乾燥に比較的強く、湿った土が続くと根腐れや立ち枯れを起こします。露地では植え付け直後を除いて雨まかせで育ち、真夏や晴天が二週間続いたときだけ朝に与えます。鉢やプランターは土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで与えます。
水を与えるときは葉や花にかけず、株元に注ぎます。花に水がかかると開いた花が傷み、お茶にしたときの香りも落ちます。夕方の水やりは夜間に土が湿ったままになり、蒸れの原因になるので午前中に済ませます。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 露地・秋〜春 | 雨まかせ | 植え付け直後の十日だけ乾いたら与える |
| 露地・開花期 | 晴天が一週間以上続いたら朝に | 花に水をかけない |
| プランター | 表土が乾いたらたっぷり | 受け皿の水は捨てる |
| 冬(露地・鉢) | ほぼ不要。鉢は乾いて数日後に | 午前中に与え、夜に湿らせない |
追肥は控えめ、多いと花が減る
カモミールは痩せた土でもよく育ち、肥料を多く与えると葉と茎ばかり茂って花が減り、倒れやすくなります。元肥(植える前に土に混ぜる肥料)は緩効性の化成肥料をひと握りほどで十分です。
追肥(育ちの途中で足す肥料)は、秋まきなら三月に株が動き出したころに一回、緩効性肥料を株元にひとつまみ施す程度です。葉の色が濃く、茎が太く伸びているなら追肥はいりません。葉が黄色っぽく生育が止まっているときだけ足します。
- 三月に一回だけ施す
- 冬を越した株の新葉が伸び始めたころ、株のまわりに緩効性肥料をひとつまみまいて土と軽く混ぜます。
- 葉色で判断する
- 葉が濃い緑で新芽が次々と出ているなら追肥は省きます。黄色っぽく生育が止まっているときだけ足します。
- 開花中は施さない
- 花が咲き始めてからの追肥は葉ばかり茂らせます。花を長く咲かせたいなら、咲いた花をこまめに摘むほうが効きます。
堆肥や油かすを多く施した花壇では、草丈が八十センチを超えて倒れます。土が肥えているなら元肥は入れません。
倒れやすい株は支柱かひもで支える
ジャーマン種は茎が細く、開花期に草丈が五十センチを超えると雨や風で倒れます。倒れた株はそのままでも花は咲きますが、花が泥で汚れて収穫しにくくなり、株元が蒸れて病気も出ます。
四月に草丈が三十センチを超えたころ、株の周りに支柱を三本から四本立て、ひもを二段に回しておくと倒れません。群れ植えなら、畝の両側に支柱を立てて、ひもを渡すだけでも十分です。
- 草丈三十センチで支柱を立てる
- 四月上旬、株のまわりに七十センチほどの支柱を三本から四本立てます。根を傷めないよう株から十センチ離します。
- ひもを二段に回す
- 地上二十センチと四十センチの高さにひもを回して株を囲みます。きつく縛らず、株がゆるく収まる程度にします。
- 倒れたら早めに起こす
- 雨で倒れたら翌日までに起こし、ひもで支えます。数日放置すると茎が曲がったまま固まり、起こせなくなります。
咲いた花はこまめに摘んで長く咲かせる
カモミールは花を摘むほど次の花が上がってきます。咲いた花を放っておくと種を作り始め、株が老化して花が止まります。お茶用に収穫するかどうかにかかわらず、開いた花は二日から三日おきに摘みます。
花が少なくなってきたら、株の高さの三分の一ほどを刈り込むと、脇から新しい枝が出て再び花が咲きます。ただし梅雨に入ると株が傷むので、六月以降は無理に延命せず、種を穫るか片付けるかを判断します。
- 開いた花を二三日おきに摘む
- 花びらが水平に開いたら摘み頃です。花の付け根を指でつまんで摘み取ると、次のつぼみが上がってきます。
- 花が減ったら刈り込む
- 五月中旬に花が減ってきたら、株の高さの三分の一を刈ります。二週間ほどで新しい枝が伸びて花が戻ります。
- 六月に片付けか採種を決める
- 梅雨に入ったら株は弱ります。種を穫るなら数本残して枯らし、それ以外は抜いて夏野菜の場所にします。
秋まき株の冬越し管理
秋にまいたカモミールは、冬の間は地面に張り付くような小さな株で過ごします。関東平野部なら防寒なしで越し、霜で葉が傷んでも春に回復します。冬に水をやりすぎると根が傷むので、露地では何もしません。
寒冷地では霜柱で根が持ち上がって枯れるので、株元にわらや腐葉土を敷くか、不織布をべたがけします。鉢植えは軒下に移し、土が乾いて数日たってから午前中に少量の水を与えます。
| 地域 | 冬の管理 | 目安 |
|---|---|---|
| 関東以西の平野部 | 何もしない | 霜で葉が傷んでも三月に回復 |
| 寒冷地 | わらや腐葉土を敷く、不織布をかける | 霜柱で株が浮いたら押し戻す |
| 鉢植え | 軒下で水を控える | 乾いて数日後に午前中に少量 |
花が少ないときの原因と立て直し
葉は茂るのに花が少ないなら、肥料が多いか日照不足です。追肥をやめ、日当たりのよい場所に植え替えるか、周りの背の高い植物を整理します。春まきで株が小さいうちに暑くなった場合は、その年はあきらめて次は秋にまきます。
株全体が黄色くなって生育が止まるなら、水の与えすぎか根腐れです。土を乾かし、株元の土を少しどけて根を確かめます。開花中に急にしおれたら立ち枯れ病の可能性があるので、株を抜いて捨て、同じ場所に翌年まかないようにします。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉が茂るのに花が少ない | 肥料過多、日照不足 | 追肥をやめ、日当たりを確保 |
| 株が小さいまま花が終わる | 春まきで株が育たなかった | 次は秋まきにする |
| 葉が黄色く生育が止まる | 水の与えすぎ、根腐れ | 水を止め、株元の土をどけて乾かす |
| 開花中に急にしおれる | 立ち枯れ病 | 株を抜いて捨て、翌年は場所を変える |
カモミールの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
カモミールの収穫までのコツは作物ページに
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