GadeninEnglishアプリを入れる
カモミールの病害虫と障害

カモミールの病害虫と障害|アブラムシと梅雨の立ち枯れを見分けて防ぐ

カモミールの栽培イメージ

読むのに約 5

カモミールで毎年出るのは春のアブラムシと梅雨前後の蒸れによる立ち枯れです。症状から原因を見分ける方法と、お茶にする花に薬剤を使わずに済ませる対処をまとめます。

症状から原因を見分ける

カモミールは丈夫なハーブで、大きな病害虫は多くありません。困るのは、四月から五月に新芽や花のつぼみに群がるアブラムシと、梅雨前後の蒸れで株が急にしおれる立ち枯れです。そのほか、葉に白い粉が付くうどんこ病、乾燥期のハダニが出ることがあります。

お茶にする花なので、薬剤はなるべく使わず、早期発見と手で取る対処、風通しの改善で済ませます。まず株元と新芽、つぼみのまわりをよく見て、どの症状に当たるかを確かめてから手を打ちます。

症状考えられる原因最初にすること
新芽やつぼみに小さな虫が群がるアブラムシ指でつぶすか水で洗い流す
株全体が急にしおれ、地際が黒い立ち枯れ病(蒸れ)株を抜いて捨て、周りの風通しを改善
葉に白い粉うどんこ病病葉を摘み、混んだ株を間引く
葉がかすれて白っぽいハダニ葉裏に水をかける
葉に穴、株元に糞ヨトウムシやナメクジ夜に見回って捕まえる

アブラムシは開花前に見つけて減らす

四月に株が伸び始めると、新芽の先やつぼみのまわりに緑や黒の小さなアブラムシが付きます。放っておくと花がゆがんで開かず、排泄物で葉が黒くすす病になります。花を摘む前に虫を落とす手間も増えるので、開花前に減らしておくのが肝心です。

数が少ないうちは指でつぶすか、水を勢いよくかけて落とします。多いときは、牛乳を水で薄めたものや、食品成分でできたスプレーをかけます。テントウムシが来ていれば食べてくれるので、むやみに殺虫剤をまかないほうが結果的に減ります。

新芽とつぼみを毎日見る
四月からは、新芽の先とつぼみの付け根を毎日確かめます。数匹のうちに見つければ指でつぶすだけで済みます。
水で洗い流す
群れになっていたら、ホースの水を勢いよくかけて落とします。二日おきに繰り返すと減ります。
薬剤を使うなら収穫前を避ける
どうしても減らないときはハーブに使えるスプレーを選び、収穫の一週間前までに使うのをやめます。

肥料が多いと柔らかい芽が増えてアブラムシが集まります。追肥(育ちの途中で足す肥料)を控えることが予防になります。

立ち枯れは蒸れと過湿で起きる

五月下旬から六月、開花中の株が急にしおれて、地際の茎が黒く細くなっていたら立ち枯れ病です。土の中の病原菌が原因で、株間が狭く風通しが悪い場所や、水はけの悪い土で出ます。一度発病した株は回復しないので、抜いて捨てます。

予防は、株間を三十センチ以上空けること、高畝で水はけをよくすること、夕方に水をやらないことです。発病した場所は翌年カモミールをまかず、別の場所にします。プランターなら土を新しくします。

地際を見て確かめる
しおれた株の地際を見て、茎が黒く細くなっていたら立ち枯れです。水不足のしおれは地際が緑のままです。
株を抜いて捨てる
発病株は根ごと抜き、袋に入れて捨てます。白い粉やしおれた葉を周りの土に落とさないように運びます。
周りの株の風通しを改善
隣の株の下葉を取り、混んだ枝を間引いて風を通します。土が乾くまでしばらく水やりを控えて様子を見ます。

うどんこ病とハダニ

うどんこ病は葉の表面に白い粉をまいたような斑点が出る病気で、春の昼夜の温度差が大きい時期と、風通しの悪い株で出ます。初期なら病葉を摘んで捨て、混んだ株を間引くだけで止まります。広がったら重曹を水で薄めたものをかけると抑えられます。

ハダニは乾燥した時期に葉の裏に付き、葉の表面がかすれて白っぽくなります。カモミールでは春の終わりや、軒下の鉢植えで出やすい虫です。水に弱いので、葉裏にホースで水をかけて洗い流します。数日おきに三回ほど繰り返せば減ります。

症状見分け方対処
葉に白い粉指でこすると粉が取れる病葉を摘み、株を間引いて風を通す
葉がかすれて白っぽい葉裏に赤や黄色の小さな点葉裏に水をかける。三回繰り返す
葉が黄色く縁から枯れる土が常に湿っている水を控え、鉢なら水はけのよい土に

食害する虫は夜に見回って捕まえる

葉に穴が開いたり、株元に黒い糞が落ちていたりしたら、ヨトウムシやナメクジの食害です。どちらも夜に活動して昼は隠れているので、昼に見ても見つかりません。夜か早朝に懐中電灯で株元を探して捕まえます。

秋まきの小さな苗は、ナメクジに一晩で食べ尽くされることがあります。発芽直後から株元にコーヒーかすや砕いた卵の殻をまくと近寄りにくくなります。被害が続くなら、ナメクジ用の誘引剤を株の周りに置きます。

糞と食べ跡で判断する
葉が食われて株元に黒い糞があればヨトウムシ、葉に光る筋が残っていればナメクジです。
夜に懐中電灯で探す
日が落ちてから株元と葉裏を照らして探し、見つけたら捕まえます。二三日続ければ大半が取れます。
小さな苗を守る
発芽直後は株元に砕いた卵の殻をまき、ナメクジを寄せ付けないようにします。夜に見回って見つけたら取ります。

弱った株の立て直しと片付けの判断

アブラムシやうどんこ病で弱った株は、被害の部分を取り除いて風通しをよくすれば、二週間ほどで新しい芽が出て回復します。開花中なら、株の三分の一を刈り込んで仕切り直すほうが早いこともあります。

立ち枯れ病の株や、六月に入って病気が広がった株は、立て直すより抜いて片付けるほうが周りのためです。一年草のジャーマン種は、どのみち梅雨で終わるので、無理に延命しません。種を採る株だけ残し、翌年は場所を変えてまきます。

状態判断対処
アブラムシで新芽がゆがんだ立て直せる虫を落として傷んだ芽を摘む。二週間で回復
うどんこ病が一部の葉立て直せる病葉を摘み、間引いて風を通す
地際が黒くしおれた立て直せない抜いて捨て、翌年は場所を変える
六月に病気が広がった片付ける採種株を残して他は抜く

カモミールの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカモミールの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

次に読む

カモミールについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる