用途で穫る大きさを変える
ハヤトウリは若いうちに穫るとしゃきしゃきして皮も柔らかく、漬物や炒め物に向きます。爪が立つ硬さかどうかを触って確かめると迷いません。大きくして完熟させると皮が硬くなり、煮物向きか、翌年の種用になります。用途で穫る時期を分けてください。
家庭では長さ十センチ、重さ二百グラムほどの若採りが扱いやすい大きさです。この大きさなら皮をむかずに使え、あくも少なくて済みます。
| 用途 | 穫る大きさ | 見た目の目安 |
|---|---|---|
| 浅漬け・サラダ | 長さ8〜10センチ | 皮が薄く、爪が立つ |
| 炒め物・煮物 | 長さ10〜13センチ | つやがあり、握って硬い |
| 粕漬け・保存 | 長さ13センチ以上 | 皮がしっかりして色が濃い |
| 翌年の種用 | 最大まで完熟 | 株に残して十一月まで置く |
収穫のしかた
実は柄が硬いので、手でひねらずはさみで切ります。棚の上から垂れ下がっているので、下から見上げて探すと見落としが減ります。葉に隠れて大きくなりすぎた実がよくあるので、週に二回は棚の下を歩いてください。
実の表面には細かいとげのある品種があります。素手で握ると刺さるので、収穫のときは軍手をすると楽です。切った実は重ねず、かごに一段で並べます。
- 下から見上げる
- 棚の下に立って見上げると、葉に隠れた実が見つかります。上からのぞくだけでは半分は見落とします。
- はさみで柄を切る
- 柄が硬いのでひねらずに切ります。引っ張るとつるを傷め、その先の実まで落ちることがあります。
- 週に2回見回る
- 一週間放置すると大きくなりすぎます。週に二回のぞくと、ちょうどよい大きさで穫り続けられます。
- 軍手をする
- 品種によっては表面に細かいとげがあります。軍手をすると手が痛くならず、作業が早くなります。
あく抜きと下ごしらえ
ハヤトウリを切ると、切り口から白い液が出て手がぬるぬるすることがあります。人によっては手が荒れるので、気になるなら手袋を使ってください。この液は水にさらせば落ちます。
若い実なら皮をむかずに使えます。大きくなった実は皮が硬いので、ピーラーでむいてから使います。切ってから塩水に十分ほどさらすと、えぐみが抜けて食べやすくなります。
- 手袋をする
- 切り口から出る液で手が荒れることがあります。気になる人は使い捨て手袋を使うと安心です。
- 縦半分に切る
- 縦に半分に切り、中央の平たい種を取り除きます。種は柔らかければそのまま食べられるので、若い実なら残して構いません。
- 塩水にさらす
- 薄切りにして塩水に十分ほどさらします。えぐみが抜け、しゃきしゃきした食感が引き立ちます。
保存の形と置き場所
ハヤトウリはウリの仲間としては日もちがよく、涼しい場所なら一か月以上もちます。冷蔵庫の野菜室より、風通しのよい玄関のほうが向くことも多い作物です。凍らせると溶けたときに崩れます。
| 用途 | 保存の形 | もつ期間の目安 |
|---|---|---|
| すぐ使う | 新聞紙に包んで冷暗所 | 3〜4週間 |
| 長く置く | 5〜10度の涼しい場所 | 2か月ほど |
| 切ったもの | 水気を取り冷蔵 | 3〜4日 |
| 漬物にする | 塩漬け・粕漬け | 半年ほど |
| 翌年の種用 | 新聞紙で包み5〜10度 | 翌春まで |
冷蔵庫の冷えすぎる場所に置くと、低温で傷んで表面がへこみます。凍らない程度の涼しい場所がいちばん向きます。
種用の実の残し方
翌年も作るなら、種用の実を必ず残してください。ハヤトウリの種は市販されていないので、これを絶やすと来年は一からもらい直すことになります。十月から十一月に穫った大きな実の中から選びます。
選ぶのは、傷やへこみのない、しっかり重い実です。三個か四個残しておけば、冬のあいだに一つ二つ傷んでも足ります。新聞紙で一つずつ包み、五度から十度の場所に置きます。
- 10月以降の実を選ぶ
- 十月から十一月に穫った、大きくて重い実を三個か四個選びます。夏の未熟な実は種になりません。
- 傷のないものにする
- 表面に傷やへこみのないものを選びます。小さな傷でも、冬の保管中にそこから腐ります。
- 新聞紙で包む
- 一つずつ新聞紙で包み、箱に入れます。実どうしが触れないようにすると、腐りが移りません。
- 凍らない場所に置く
- 五度から十度を保てる場所に置きます。冷蔵庫は寒すぎ、暖房のある部屋は芽が伸びすぎます。
実が傷んだときの見分け
保存中の実が柔らかくなったり、表面にへこみができたりすることがあります。原因は冷やしすぎか、収穫時にできた傷です。一つが腐ると隣に移るので、早めに取り除いてください。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 表面にへこんだ斑点 | 冷やしすぎ | もう少し暖かい場所へ移す。早めに食べる |
| 一部が茶色く柔らかい | 収穫時の傷から腐った | その実を取り除く。傷んだ部分を切れば食べられる |
| 白いカビが生えた | 湿気がこもった | 取り除き、新聞紙を替えて風を通す |
| 芽が伸びてきた | 暖かすぎる | 食べるなら早めに。種用なら涼しい場所へ移す |
二月ごろに芽が伸びてくるのは自然なことです。芽が出た実はむしろよく育つので、折らないように扱って春に植えてください。
ハヤトウリの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ハヤトウリの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はハヤトウリの育て方にまとめています。
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