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ハヤトウリの植え付け

ハヤトウリの植え付け|果実を丸ごと斜めに埋めて芽を出す

ハヤトウリの栽培イメージ

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ハヤトウリは種ではなく果実を丸ごと植えます。四月から五月に、割れ目を下にして斜めに半分埋めます。

何を用意するかを決める

ハヤトウリは種袋が売られていない珍しい作物です。植えるのは種ではなく、前の年に穫れた果実そのもの。秋に穫れた実を冬のあいだ保管しておき、春にそのまま土に埋めます。八百屋で買った実でも芽が出ることがあります。

一株で五十個から百個以上穫れるので、家庭では一株か二株で十分です。緑色の品種と白色の品種があり、白いほうがやや小ぶりで柔らかく、緑のほうが日もちします。

種類実の特徴向いている使い方
緑種やや大きく皮が厚い日もちする。漬物や煮物に
白種小ぶりで柔らかい浅漬けや炒め物に
店で買った実品種は不明なことが多い芽が出るか試す価値はある

秋に穫った実をそのまま春まで置くと、冬の終わりに実の先から自然に芽が伸びてきます。芽が出た実がいちばん確実に育ちます。

種用の実を冬越しさせる

ハヤトウリの実は凍らせると死にます。冬は五度から十度くらいの、凍らないけれど暖かすぎない場所に置いてください。段ボール箱に新聞紙で包んで入れ、暖房のない部屋や床下に置くのが手軽な方法です。

冷蔵庫は寒すぎて傷むことがあります。逆に暖かい室内では二月ごろから芽が伸びすぎ、植えるころには弱ってしまいます。ときどき箱を開けて、腐っていないか確かめてください。

傷のない実を選ぶ
十月から十一月に穫った実のうち、傷やへこみのない大きなものを選びます。傷があると保管中に腐ります。
新聞紙で包む
一つずつ新聞紙で包み、段ボール箱に入れます。実どうしが直接触れないようにすると腐りが移りません。
凍らない場所に置く
五度から十度を保てる場所に置きます。玄関や北側の室内など、暖房の入らない場所が向きます。
月に一度確かめる
月に一度は箱を開け、柔らかくなった実を取り除きます。一つの腐りが箱全体に広がります。

植え付けの時期と場所

植え付けは四月下旬から五月です。遅霜の心配が消えてからにしてください。ハヤトウリのつるは十メートル近く伸びるので、あらかじめ棚を組める場所か、フェンスのある場所を選びます。

日当たりのよい場所が向きますが、真夏の強い西日は葉を傷めます。午前中によく日が当たり、午後は少し陰になるくらいの場所が理想です。根が深く広がるので、深く耕せる地面を選んでください。

場所を先に決める
つるが伸びる方向に三メートル四方以上の空きがあるか確かめます。棚やフェンスがすでにあると作業が楽です。
深く耕す
植える二週間前に深さ四十センチまで耕し、完熟堆肥をたっぷり入れます。一株が大きく育つので土量が要ります。
遅霜が去るまで待つ
四月下旬から五月上旬、最低気温が十度を下回らなくなってから植えます。寒い時期に急ぐと芽が傷みます。

実の埋め方

ハヤトウリの実には、お尻の側に縦の割れ目があります。この割れ目から芽と根が出るので、割れ目を下にして斜めに置くのが基本です。実の上半分は土から出したまま、下半分だけを埋めます。

全部埋めてしまうと腐ることが多く、逆に浅すぎると乾いて芽が出ません。半分だけ土に入れる、この加減を守ってください。植え穴には堆肥をたっぷり入れておきます。

割れ目を確かめる
実のお尻側にある縦の割れ目を探します。すでに芽が出ているなら、その向きが下になるように置きます。
斜めに置く
四十五度ほど傾けて、割れ目のある側を下にして置きます。まっすぐ立てるより芽が出やすくなります。
半分だけ埋める
実の下半分だけを土で覆い、上半分は出しておきます。全部埋めると腐り、浅すぎると乾いて出ません。
たっぷり水をやる
植えたあとにたっぷり水を与えます。以後は土の表面が乾いたら与える程度でよく、与えすぎると腐ります。

芽が出るまで二週間から四週間かかることがあります。遅いからと掘り返すと根を切ってしまうので、一か月は待ってください。

芽が伸び始めてからの管理

芽が出たら、勢いのよいつるを二本から三本残して、あとは切ります。全部伸ばすと棚が葉で埋まり、風が通らなくなって病気が出ます。伸び始めのうちに整理しておくと、あとの作業がずっと楽になります。

つるが五十センチほど伸びたら、棚やフェンスへ誘導します。ハヤトウリは巻きひげで自分から絡みますが、最初だけは人の手で向きを教えてやる必要があります。

つるを2〜3本に絞る
実から複数の芽が出たら、太くて勢いのあるものを二本か三本残し、残りは付け根から切ります。
誘引ひもを張る
株元から棚まで斜めにひもを張り、つるを結びます。巻きひげが絡めば、あとは自分で登っていきます。
元肥を確かめる
芽が伸び始めたら株元から離して肥料を足します。元肥(植え付け前に土に混ぜる肥料)が足りていれば夏まで不要です。

芽が出ないときの原因

植えて一か月たっても芽が見えないなら、実そのものが死んでいるか、埋め方に問題があります。ハヤトウリの実は冬の保管で傷みやすく、外見が無事でも中が凍って死んでいることがあります。

原因起きている場面手当て
冬に凍らせた0度近い場所で保管した別の実で植え直す。次の冬は5度以上を保つ
深く埋めすぎた実を全部土に埋めた掘り出して半分だけ埋め直す
水が多すぎた毎日たっぷり与えていた水を控える。腐っていたら植え直す
地温が低い4月上旬など早い時期に植えた5月に入ってから植え直す

掘り出して実が柔らかく崩れるなら腐っています。硬いままなら生きている可能性があるので、そっと埋め直して待ってください。

ハヤトウリの植え付けに使うもの

植え付けの日にそろっていないと後から張り直しになるのが、マルチと防虫ネットです。苗を買う前に用意しておきます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 穴あき 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が早いです。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。両端を埋めるぶんが要るので、畝の長さ + 1m で見ます。

    地温を上げ、雨のはね返りを止め、雑草を抑えます。土からはねる泥は病気の入り口なので、病気が出やすい畑ほど効きます。

  • マルチ押さえ(U 字ピン)探す言葉「マルチ押さえ ピン」
    規格の目安
    長さ 15cm 前後の鉄製。プラスチック製より風に強いです。
    数量の目安
    畝 1 本で 20〜30 本。50cm 間隔が目安。

    マルチは土をかぶせて留めるのが基本ですが、風の通る場所ではピンを足さないと一晩でめくれます。

  • 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
    規格の目安
    目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱(長さ 210cm・直径 8mm)と合わせて使います。
    数量の目安
    ネットは畝 1 本(3m)で 4m。支柱は 50cm 間隔で 7 本。

    1mm はモンシロチョウやコナガなど、卵を産みに来る蛾や蝶を止めるための目です。アブラムシやアザミウマはこれでは通ります。狙う虫で目合いを決めてください。

    出典: 農研機構「0.6mm 目合いネットによるアブラナ科野菜害虫の侵入阻止効果」

  • 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
    規格の目安
    幅 6〜8cm のステンレス製。目盛りの付いたものは植え穴の深さを見るのに使えます。

    根鉢と同じ大きさの穴を掘るための道具です。柄と刃が一体になっているものは曲がりません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 支柱を立てない作物なら、トンネル支柱は要りません。
  • 穴なしマルチをカッターで開ければ、株間の違う作物にも 1 本で使い回せます。

ハヤトウリの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はハヤトウリの育て方にまとめています。

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