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シトロンの病害虫と障害

シトロンの病害虫と障害|アゲハの幼虫、カイガラムシ、寒害の見分けと対策

シトロンの栽培イメージ

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かんきつ共通のアゲハの幼虫とカイガラムシに加え、シトロンでは寒さによる傷みが最大の障害です。症状から原因を絞ります。

症状から原因を絞る

かんきつの害虫は葉を食べるもの、汁を吸うもの、実に傷を付けるものに分かれ、どこにどう出ているかで原因がほぼ決まります。寒さによる傷みも病気と間違えやすいので、時期を合わせて見ます。

週に一回、葉の裏と枝、新芽を見て回ります。アゲハの幼虫は二から三日で葉を丸ごと食べるので、若木では見つけ次第の対応が肝心です。

症状考えられる原因最初にすること
葉が縁から食われ黒い粒が落ちているアゲハの幼虫捕まえて取り除く
新芽が縮れてべたつくアブラムシ水で流すか野菜用の殺虫剤
葉に白い曲がった筋ハモグリバエ(エカキムシ)被害葉を摘む
枝や葉裏に白や茶色の粒カイガラムシ歯ブラシで落とす
葉や枝が黒いすすで汚れる吸汁害虫の排せつ物元の虫を退治
春に枝先が黒く枯れる寒害四月以降に切り戻す
葉に黄褐色の斑点、実にかさぶたそうか病やかいよう病病葉を取り風通しを良く

アゲハの幼虫は見つけ次第

アゲハチョウはかんきつの葉に卵を産み、幼虫が葉を食べ尽くします。若い幼虫は鳥のふんのような黒白の姿で、大きくなると緑色になります。成木なら少々食べられても平気ですが、苗木は葉を失うと生育が止まるので、四月から十月は毎週確かめます。

葉裏の卵と幼虫を探す
黄色い丸い卵と、黒白の小さな幼虫を新芽の周りで探します。葉の縁が欠けていたら近くにいます。
手で取り除く
割り箸でつまんで取り、袋に入れて処分します。大きい幼虫は触ると臭い角を出しますが害はありません。葉の食われ方が新しければ近くに必ずいるので、葉裏と枝の付け根も見ます。
苗木はネットで覆う
植えて二年目までの苗は、目の細かい防虫ネットで覆うと産卵を防げます。開花中は外して受粉させます。

殺虫剤を使う場合は、幼虫が小さいうちに果樹に使えるものを葉裏まで散布します。大きくなると効きにくくなります。

カイガラムシとすす病

枝や葉裏に張り付く白や茶色のカイガラムシは、樹液を吸って樹勢を落とし、排せつ物に黒いすす病を呼びます。成虫は殻に守られて薬が効きにくいので、見つけたら歯ブラシでこすり落とすのが確実です。幼虫が動く五月から七月なら薬も効きます。

歯ブラシで落とす
古い歯ブラシで枝を軽くこすります。混み合った枝に多いので、剪定で風通しを良くするのが根本の対策です。
冬にマシン油乳剤
冬の休眠期に果樹用のマシン油乳剤を枝全体にかけると、殻ごと窒息させられます。室内に取り込む前に済ませます。
すす病は拭き取る
葉の黒い汚れは、元の虫を退治した後に湿らせた布で拭くと落ちます。放置すると光合成が落ちます。

カイガラムシは鉢を室内に取り込むと暖かさで増えます。取り込む前に枝を一本ずつ見て回り、見つけたら落としてから入れると、冬の間の被害が減ります。

寒害は最大の障害

シトロンは氷点下三度前後で葉が落ち、枝先が枯れ込みます。氷点下五度が続くと株全体が枯れることもあります。霜に一晩当たっただけでも葉が落ちるので、最低気温の予報を見て早めに取り込みます。落葉しても枝が緑なら回復します。

場面起きること防ぎ方
最低気温五度以下生育が止まる軒下か室内へ
霜が降りる葉が落ちる夜だけ不織布をかける
氷点下三度枝先が枯れる室内へ取り込む
氷点下五度株が枯れることがある暖地でも地植えは覆う

寒さで落ちた葉は春まで出ません。枝の皮を少し削って緑なら生きているので、四月まで待ってから枯れた部分だけ切ります。

病気は風通しと雨よけで防ぐ

かんきつの病気はそうか病、かいよう病、黒点病などで、いずれも雨で広がります。鉢植えなら長雨の時期に軒下へ移すだけで大きく減ります。病気の葉や実は早めに取り除いて処分します。

梅雨の間は軒下へ
雨に当たり続けると病気が広がります。梅雨入りしたら鉢を軒下へ移し、風が通る場所に置きます。軒下でも葉が濡れたままなら扇風機の風を当てるか、鉢の間隔を広げます。
病葉と病果を取る
斑点やかさぶたが出た葉と実は摘んで袋に入れて処分します。落ち葉も集めて鉢の上に残しません。病気の葉に触れた手やはさみは、次の株に移る前に洗います。
銅剤で予防する
毎年出るなら、春の芽出し前にかんきつに使える銅剤を散布します。表示の回数と対象を守ります。

葉が落ちるときの切り分け

落葉は寒さ、乾燥、過湿、環境変化のどれでも起きます。時期と落ち方で原因を見分け、手当てを変えます。かんきつは一度に葉を落としても枝が緑なら回復する力があるので、まず枝を指で曲げて弾力があるかを確かめてから手当てに入ります。

時期と落ち方考えられる原因手当て
冬に取り込んだ直後に落ちる環境の急な変化場所を固定し霧吹き
冬に葉が丸まって落ちる暖房の乾燥暖房の風を避け加湿
春に黄色くなって落ちる根詰まりか肥料切れ植え替えと春肥
夏に緑のまま落ちる水切れ朝夕の水やり
夏に黄色く落ちる水のやり過ぎ乾いてから与える

原因が分からないときは、水を控えて明るい日陰に置き、二週間動かさずに様子を見ます。それで新芽が動けば環境変化か過湿、動かなければ根を確かめます。

シトロンの収穫までのコツは作物ページに

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