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レモンの苗選びと植え付け

レモンの植え付け|苗の選び方と鉢植え・地植えの用土と場所

レモンの栽培イメージ

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苗と場所で数年が決まります。適期は3〜4月、鉢は10号から、地植えは風と排水が要点です。

品種で難易度が変わる

最初の1本は耐寒性とトゲで選びます。同じレモンでも、庭に地植えできる品種と鉢でしか越冬できない品種があり、植えてからでは替えがききません。

品種トゲ耐寒性向く育て方
リスボン非常に多いレモンの中では強い地植え向き。関東南部の平地でも育つ
ユーレカ中くらいやや弱い暖地の地植えか、動かせる鉢植え
璃の香ほとんど無い中くらい扱いやすく家庭向き。果実が大きい
マイヤーレモン少ないレモンでは強い鉢植えや寒い地域。酸味がおだやか

苗の見分け方

2年生の接ぎ木苗を選ぶ
実がなるまでの年数が短く、性質もそろいます。種から育てた苗は結実まで長くかかり、親の品種の特徴も出ません。
幹の太さを見る
接ぎ木部の少し上で、鉛筆より太いものを選びます。細い苗は植えた年に伸びず、骨格づくりが丸1年遅れます。
葉裏と枝を確認する
葉裏に白い付着物がないか、枝や葉にコルク状の茶色い斑点がないかを見ます。かいよう病を持ち込むと後から消せません。
根の巻き方を疑う
ポットの底から太い根が長く出ている苗は根詰まりです。軽くほぐせる程度なら問題ありませんが、固く巻いたものは避けます。

植える時期と場所の条件

適期は3月から4月で、遅くとも6月までに終えます。秋植えは根が張らないうちに冬が来るため寒害を受けやすく、暖地の沿岸以外では避けたほうが安全です。

条件望ましい状態外したときに起きること
日当たり一日6時間以上の直射花が咲かず、枝だけが徒長する
北風と潮風を建物や生垣で遮る寒風で落葉し、枝がこすれて傷が入る
排水雨の翌日に水がひく土根が傷み、葉が黄色くなって落ちる
土の酸度弱酸性から中性強い酸性のままだと生育が鈍る

鉢植えの鉢と用土

10号鉢から始める
直径と深さが30センチほどの鉢が目安です。最初から大きすぎる鉢は土が乾かず根腐れします。2年ごとに一回り大きくしていきます。
用土は水はけ重視で
赤玉土の小粒6、腐葉土3、川砂かパーライト1が扱いやすい配合です。市販の果樹用や柑橘用の培養土でも構いません。
鉢底を粗くする
鉢底に大粒の軽石を3センチ入れます。柑橘は過湿に弱く、底に水がたまると根が黒く腐り、葉が黄色くなって落ちます。
植え替えは3月に
2年に一度、根鉢の外側を3センチほど削って新しい土に入れ替えます。同じ土のままだと水が抜けなくなり、実がつかなくなります。

地植えの植え穴の作り方

穴は直径深さ50センチ
掘り上げた土に腐葉土を2割と完熟堆肥を混ぜて埋め戻します。硬い土をそのまま戻すと、根が穴の外へ出られません。
接ぎ木部を埋めない
幹の膨らんだ接ぎ木部が地面から5センチ以上出る高さに植えます。埋めると台木の性質が効かなくなり、腐りの入口にもなります。
支柱を必ず立てる
1.5メートルの支柱を斜めに添え、幹を8の字に結びます。柑橘は根が浅く、風で根元が揺れると細根が切れて活着しません。
水鉢を作って灌水する
株元に土手を作り、20リットルほどたっぷり注ぎます。土と根を密着させる作業なので、乾いた土に植えっぱなしにすると枯れます。

植えた年にやること

花は摘み取る
1年目と2年目は花が咲いても摘みます。実を育てると根と枝の伸びが止まり、その後の樹の大きさが頭打ちになります。
肥料は控えめに
元肥(植える前に土へ混ぜておく肥料)のほかは、新芽が伸びて活着を確かめた6月ごろに少量だけ与えます。植え付け直後の多肥は根を傷めます。
株元を覆う
わらやバークチップを敷き、乾燥と雑草を抑えます。柑橘の細根は浅いところを走るため、表土が乾くと真っ先に傷みます。
1年目は実をつけない
植えた年に咲いた花は摘み取ります。実を太らせる力を根と枝に回すためで、ここで我慢した木は3年目からの収量が伸びます。

植え付け後1か月は、雨が降らなければ4、5日に一度たっぷり与えます。この期間の乾燥が、その後2年の生育差になります。

植え付け直後の失敗と手当て

葉が全部落ちた
植え傷みか水切れです。枝の表皮が緑なら生きています。切らずに日陰に置いて土を乾かしすぎないようにすると、1か月ほどで芽が出ます。
新芽が出ない
根が動いていません。掘り返さず、土の乾き具合を確かめます。乾いていないのに動かない場合は、深植えを疑って接ぎ木部の高さを見ます。
葉が黄色く薄くなる
根の過湿か肥料切れです。まず排水を確かめ、水がひかないなら植え直します。排水が問題なければ、薄い液体肥料を与えて様子を見ます。
苗がぐらつく
支柱の結びがゆるんでいます。ぐらつくたびに細根が切れて活着しません。幹と支柱の間に緩衝材をはさみ、8の字に締め直します。

1年目に大きくしようとして多肥にすると、柔らかい徒長(間のびして弱く伸びること)枝ばかり伸びて最初の冬に傷みます。1年目は樹形より根を作る年です。

レモンの植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

レモンの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレモンの育て方にまとめています。

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