植え替えの時期と合図
クルシアは成長がゆっくりなので、植え替えは2年に1度で足ります。時期は新芽が動いて根の回復が早い5〜7月で、遅くとも9月までに済ませます。秋から冬の植え替えは根が回復せず、そのまま弱ることがあるので、買ったばかりで鉢が合わなくても春まで待ちます。
合図は、鉢底の穴から根が出ている、水がしみ込みにくく表面にたまる、水をやっているのに新しい葉が小さい、鉢を持つと土が見えないほど根で固まっている、の4つです。どれか1つでも当てはまれば次の5〜7月に植え替えます。
| 合図 | 何が起きているか | 対応 |
|---|---|---|
| 鉢底から根が出る | 鉢の中に根の行き場がない | 一回り大きい鉢へ |
| 水がしみ込まない | 根が土を押し出し、土が固く締まった | 古い土を3分の1落として植え替え |
| 土が2週間以上乾かない | 鉢が大きすぎる、土の通気が悪い | 一回り小さい鉢と水はけのよい土へ |
| 下葉が落ちて新葉が小さい | 根詰まりか根腐れ | 根を見て判断。黒い根は切る |
鉢は一回りだけ大きく、大きすぎは禁物
クルシアで一番多い失敗は、大きな鉢に植えて土が乾かず根腐れすることです。鉢は今の鉢より1号(直径で3センチ)だけ大きいものにし、株に対して明らかに大きい鉢で買った株は、むしろ小さくします。鉢の素材は、乾きやすい素焼きか、底穴の大きいプラスチック鉢が向きます。
- 1号だけ大きくする
- 5号なら6号へ。一度に2号以上大きくすると、根が回らない土が湿ったままになります。成長がゆっくりな木なので急ぐ必要はありません。
- 底穴が大きい鉢を選ぶ
- 鉢底の穴が小さい、または穴のない鉢カバーに直接植えると水が抜けません。穴の大きい鉢に植え、見た目は鉢カバーで整えます。
- 大きすぎる鉢で買った株は小さく
- 買ったときから土が乾かない株は、5〜7月に一回り小さい鉢へ。根鉢の外側の古い土を落とし、根がぎりぎり収まる大きさにします。
用土は水はけと通気を最優先に
クルシアの根は湿りっぱなしを嫌うので、保水より水はけと通気を優先した土にします。市販の観葉植物用の土をそのまま使っても育ちますが、赤玉土小粒や軽石、ゼオライトを混ぜて粒を増やすと、乾くのが早くなって失敗が減ります。配合に正解は1つではなく、置き場所が暗く乾きにくいほど粒の割合を増やします。
| 配合の例 | 割合 | 向く場合 |
|---|---|---|
| 観葉植物用の土+赤玉土小粒 | 7:3 | 一般的な窓際。手軽で失敗が少ない |
| 赤玉土小粒+鹿沼土+腐葉土 | 5:3:2 | 乾きにくい部屋、斑入りの株 |
| 観葉植物用の土+軽石小粒+ゼオライト | 6:3:1 | 鉢カバーに入れて飾る、室内で虫を減らしたい |
| 多肉植物用の土+観葉植物用の土 | 5:5 | 暗めの場所、水やりを忘れがちな人 |
表面を赤玉土や化粧砂で覆うと、コバエの発生と土のはね返りを減らせます。バークチップは乾きが見えにくくなるので、水やりの判断に慣れるまでは使いません。
植え替えの手順
植え替えは、水やりを2〜3日控えて土を乾かし気味にしてから行うと、鉢から抜きやすく根も傷みません。茎を傷つけると黄色い樹液が出るので、ゴム手袋をして作業します。古い土は全部落とす必要はなく、根鉢の外側と底を3分の1ほどほぐして落とす程度で十分です。
- 鉢底ネットと鉢底石を敷く
- 新しい鉢の底穴にネットを置き、鉢底石を2〜3センチ敷きます。素焼き鉢なら石は薄くても構いません。その上に新しい土を少し入れます。
- 株を抜いて根を見る
- 鉢の縁を軽くたたいて株を抜きます。根鉢の外側と底を手でほぐし、古い土を3分の1ほど落とします。黒く軟らかい根、ぐるぐる巻いた根は切ります。
- 高さを合わせて土を入れる
- 株の根元が鉢の縁から2〜3センチ下になるように高さを合わせ、周りに土を入れます。割りばしで突いてすき間をなくし、強く押し固めません。
- たっぷり水を与えて明るい日陰へ
- 鉢底から流れるまで与えて土を落ち着かせます。その後1〜2週間は直射日光を避けた明るい日陰で休ませ、肥料は2〜3週間与えません。
植え替え後の管理と失敗の立て直し
植え替え直後は根が傷んでいて水を吸う力が落ちています。たっぷり与えた最初の1回のあとは、土の中まで乾くのを待ってから次を与え、葉水で葉の乾きを補います。1〜2週間して新しい葉が動けば根が張った合図です。葉が垂れたり落ちたりしても、茎が硬ければ回復するので、水を増やさずに待ちます。
- 最初の2週間は水を増やさない
- 植え替え後に葉が垂れると水不足に見えますが、根が吸えないだけです。土が乾いてから与え、葉水で補います。水を増やすと根腐れに直行します。
- 肥料は根が動いてから
- 新しい葉が動くまで肥料は与えません。2〜3週間後に新芽を確かめてから、緩効性の置き肥を規定量の半分から始めます。
- 株がぐらつくなら支柱を
- 根鉢をほぐした株は倒れやすいので、根が張るまで細い支柱を1本添えて軽く結びます。1〜2か月して株が動かなくなったら外します。
よくある質問
よくある失敗と戻し方は?
植え替え直後は根が傷んでいて水を吸う力が落ちています。たっぷり与えた最初の1回のあとは、土の中まで乾くのを待ってから次を与え、葉水で葉の乾きを補います。1〜2週間して新しい葉が動けば根が張った合図です。葉が垂れたり落ちたりしても、茎が硬ければ回復するので、水を増やさずに待ちます。
クルシアの植え替えに使うもの
植え替えは鉢を大きくする作業ではなく、根と土を新しくする作業です。同じ鉢に戻す選択もあります。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 鉢(ひと回り大きいもの)探す言葉「植木鉢 8号 スリット」
- 規格の目安
- 直径で 3cm(1 号)だけ大きいもの。スリット鉢は根が鉢底で回りません。
急に大きくすると、根の届かない土が湿ったまま残り、根腐れの原因になります。1 号ずつが原則です。
- 培養土探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 観葉植物用、または多肉・サボテン用。水はけ重視の配合。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L、10 号鉢で約 15L。
古い土は粒が潰れて水はけが落ちています。土を替えることが植え替えの目的の半分です。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネット入りなら次の植え替えでそのまま取り出せます。
鉢底の穴が土でふさがらないようにするためです。ネット入りは繰り返し使えます。
- 根切りばさみ・割り箸探す言葉「根切りばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃の厚いはさみ。根鉢をほぐすのは割り箸や竹串で足ります。
固まった根鉢は、外側を切ってほぐさないと新しい根が出ません。土をかむので、普通のはさみは傷みます。
- 同じ鉢に戻すなら、新しい鉢は要りません。根を整理して土を替えるだけで十分です。
- 鉢底ネットは、スリット鉢なら要りません。
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